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So WHAT?だけじゃ足りない

最近夜型の生活になっていたんですが、やっぱり早寝早起きが間違いないと思って今日この頃。早起きしたとはいえ、エンジンがかかるのに多少の時間がかかるので、稼働時間数でいうとたぶん夜の方が多いんですよね。でもいろいろ熟して疲弊した脳で考え、睡眠の質が下がるより短期集中の朝型が向いてるという結論になりました。

さて今日は、コンサル志望者やコンサルタントの方は当たり前のSo WHAT?を繰り返して課題や仮説を深ぼっていくプロセスだけじゃなく、For WHAT?,So WHY?もプラスで考えようという記事です。

So WHAT?の視点

これも非常に大事ですよね。どんなに優秀な人でも最初から根本の問題や課題に着目できるっていうのはなかなかないもんです。面白いことに優秀な人の話や本を読めば読むほど、人間そのもののポテンシャルには大差がないんだなと思わされます。ちょっと秀でた部分が年収や地位の大きな差につながる。そのちょっと秀でた部分がこうした地道なアプローチや事前の準備みたいなところで底上げされているようです。
話が少しそれましたが、So WHAT?の視点というのはつまり「だから何?」という質問を繰り返してそれに答えていくというもの。
例えば、

「社内システムへの予算は投資対効果を得られていない」
So WHAT?
→「社内システムへの予算の80%が現行システムの保守に充てられている」
So WHAT?
→「現行のものは10年前に導入されたもので、保守にかかる費用が高い」
So WHAT?
→「費用に対して得られている恩恵が極めて少ない」
So WHAT?
→「現行のシステムを廃止して新しいシステムの導入の方が後々良い結果を生む」

ここで検証のすべき点が徐々に明らかになってきました。さらに曖昧な「後々」についてSo WHAT?を続けます。

「新システムへの移行で3年以内に現行のシステムを上回る投資対効果を実現できる」

ここまで磨ければ、何に答えを出せるかずいぶん分かりやすくなりました。

これがSo WHAT?を繰り返す意義です。

For WHATの視点

なぜこれが重要だと思ったかというと、昨日立てた今日のスケジュールを見た時に、これってなんでやろうと思ったんだっけ。って感じたんですよね。
その前に久しぶりにまた「イシューからはじめよ」(安宅和人著・英治出版)を読んで、「あ~、今やるべきことにちゃんとフォーカスできてんのかな」と思い返したので、改めて疑ってかかったのもあるのですが。

なのでスケジュールやタスク表にタスクに加えて1つ1つに「For WHAT?」の項目を入れてもいいんじゃないかな~と思いました。慣れてくれば、そんなことしなくてもいいかもしれないんですが、未熟な自分だと何のためにやるのか曖昧なまま、ネットなどで調べたプロセスをそのまま実行しちゃうことがあるので。

行動を起す前にFor WHAT?を考えてみるのは仕事以外でも大事かもしれませんね。特にAmazonで買い物しようとしているときは(笑)

So WHY?の視点

これは新規事業をやる上で重要でした。もちろん、課題解決という点で商品の売れ行きや売り上げ減少の原因を考える上でも大事になると思います。「なんでなんだ!?」を本気で深ぼる理由はソリューションを正しく導くため。そうしないと単なる「現象」のソリューションを生み出して、根本の改善にはつながりません。
シンプルな例でいうと
「部屋にいて寒い」に対してのソリューションは「重ね着する」「暖房をつける」「こたつを出す」「毛布に包まる」等いろんなソリューションが出てきますが、So WHY?を考えて「窓の立て付けが悪く隙間風が入っている」という原因があった場合、それは未解決のまま。こんなレベルはすぐに分かるかもしれませんが、実際はもっと奥深なはずでSo WHY?の回数も増えていきます。
その先に初めてその業界特有の問題が未だ解決されていない原因や古い習慣が残りがちな原因といった深い洞察に繋がるのかなと思います。

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