見出し画像

beeat Sushi Burrito Tokyo 体験

11月30日秋葉原にオープンした話題の寿司ブリトー専門店『beeat』に行ってきました。


beeat Sushi Burrito Tokyo
〒101-0021 東京都千代田区外神田 5-6-2 1F
営業時間:平日11:00~15:00まで
https://beeat.jp/
https://www.servbo.jp/store/1(注文サイト)


事前にWEBサイトから注文する必要があります。(要会員登録)
サイト自体はシンプルで商品をカゴに入れて決済を選び注文するだけ。現金不可なので基本はクレジットカードですが、AmazonPayが使えるのはありがたいですね。


サイト自体はとてもシンプルですが、シンプル過ぎるため、予約ができないものかと不安にあるUIですが、「できるだけ早く」のチェックを外すと日時指定予約ができるようになります。


注文が完了すると注文番号が発行されます。(こちらはあくまでも問い合わせや店内通知用)


注文における通知はメールを使わずに全てSMSとなっています。(会員登録時・注文完了時・来店通知時)
来店通知の際に、受け取り用のボックス番号が記載されています。自分の商品は店内のこの番号に入っています。(今回は22番ボックス)


注文が完了し、受け取り時間になりましたらお店へ向かいます。(開店前だとどこにお店があるのか分からないくらいの場所に…)


開店しても少し明るくなって看板が外に出てるくらいなので、やはりちょっと入りにくい…。


入店から受け取りまでの動画です。(22番ボックスにちゃんとありました)


店内での飲食は不可ですが、来店通知のSMSがくる前でも店内で待つことは可能です。その際、受け取りボックス上部にディスプレイがあり、注文ステータスが表示されており、準備が完了すると、ステータス更新と共にアレクサのような自動音声により案内されます。


商品に付いているQRコードは「Recipt And Information」と書いてありますが、マイページへのリンクのみで、領収書のようなものは発行されない様子。


包装の箱はしっかり作られており、パーティーセット(4本入り)は1本が4等分にカットされているので、シェアするにはもってこいですね。


こちらは1本毎に注文した場合。商品自体はかなり大きいのですが、こちらも2等分にカットされているのでとても食べやすいです。味はもちろんGoodですし、何より1つでお腹いっぱいになるボリューム。


値段を見るとわかりますが、「¥0000~」と、小売ではあまり見かけることが無い「~」が付いております。

体験時では確認できませんでしたが、こちらは需給バランスによって商品の値段が上下する変動料金(ダイナミックプライシング)を採用しているようです。

旅行や航空券等、在庫の存在が顧客側からもわかりやすいものに採用されておりますが、消費財や特に食品については在庫の存在がわかりにくい(品切れの懸念が無い)ものについては、消費者からすると単純に値上げしているだけのように見えてしまうため、今まで採用されておりませんでした。

とはいえ労働人口の減少(特に飲食業界は人材不足が深刻な問題)や原価高騰等の背景があるなかで、今後の小売が生き残っていくための1つの手段がダイナミックプライシングです。

今までは具体的な値付けの方法(どんなタイミングでどのくらい上下させるのか?)や表示(印刷された値札を毎回変えられない)が課題でしたが、デジタル化(注文はWEBサイトやアプリで)やテクノロジーの力(RFIDタグやESLと呼ばれる電子棚札、AI等)によってそこを突破する動きが出てきてます。


また、Uber Eatsでは今まで一律通常380円の配送手数料を徴収していましたが、11月末頃から届け先とレストランとの距離によって配送手数料が変わる仕組みを導入しています。


こちらは横浜マリノスが導入したスタジアムチケットの事例ですが、AIが人気や曜日、天候などを考慮して価格が変動するということで、より需給バランスの最適化が重要視された結果、収益増として効果が出ているようです。


USJでも導入されるそうですが、こちらはダイナミックというよりは繁忙期・閑散期という期間ごとに料金を上下させるという半ば固定式ですね。とはいえ今後は値上げ発表というネガティブな告知をしなくて済むのは大きなメリットだと思います。


ダイナミックプライシングの仕組みを提供するスタートアップも出てきておりますので、今後この流れは加速していきそうです。


このお店も未来感ある見た目をしていますが、ボックスの奥は普通にキッチンだったり、ボックス自体も注文に連動した電飾があるのみで、そこに商品を置くのもましてや商品を作るのもキッチンにいるスタッフです。
とはいえ、その前段階である注文から受け取りまでを自動化・簡略化・最適化していく仕組みは、今後どの業態でも考えていかなければならない課題を感じさせるには十分でした。

実際にこのお店を運営している企業は、労働力をテクノロジーでサポートするサービスを提供する企業で、このお店もそのサービスのショールームのような立ち位置です。(とはいえ商品に手抜きはなく本格的です)
お世辞にも人通りが多いとは言えない場所で、かつ夜はさらに人がいなくなる場所にお店を構え、平日の11:00~15:00までの営業時間としているのは、そういう目的があったからなんですね。
(お店の方曰く、会社は目の前にあるそうです)


課題を課題として感じているだけでなく、実際に様々な機能・仕組みを試しながら自社サービスの勝ちパターンを探っていきたいですね。



以上。

============================
こちらも是非。
その他の体験をまとめたマガジンはこちら
マガジン一覧はこちら

============================
twitterはこちら

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?