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BeRealってアプリが… おもしろいっ!!!

みなさん、BeRealというソーシャルアプリを知っていますか?!

▼iOSアプリ

▼Androidアプリ


今回は、このアプリにめっちゃハマってますという話なのですが、私がこのアプリを知ったのが毎度おなじみ伝書鳩TV。


インスタ、TikTokの次が来た」ということで、「SNS疲れを解消するためのSNS」とか、「永遠に映えないSNS」とか、動画内では表現されていますが、正直なところ「?」状態でした。

なのでどないなもんかと使ってみたところ、シンプルな仕組みながらも、考え抜かれたUXになっていて驚き、そしてハマりました。

この動画で全貌は理解できちゃうと思いますが、今回は私なりの視点でこのアプリの良さを書いてみたいと思います。
(あくまでも私がそう思っているだけで、実際のコンセプトがそうなっているとは限りませんのであしからず。)



どんなアプリ?

さて、このアプリを私なりに表現すると、SNSが「人と人が繋がる」という広義の意味で捉えるとSNSの範疇ではありますが、狭義の意味で「写真や動画を投稿するもの」であるならば、「BeRealはSNSではない」と言い切れます。

BeRealが投稿するものは、「写真」ではなく、「ユーザの視野=視界」を投稿するものだと考えているからです。
カメラで写真を撮って投稿する、という行為はあくまでもその目的を果たすための手段にすぎません。


では「写真」と「視界」の違いは何か。


わかりやすく画像で表すと「写真」がこちら↓

これは私が被写体をスマホのカメラで撮影したもので、(ただの水が入ったペットボトルなので、温度感が伝わりづらいですが)SNSで投稿されるのは、このような「コレを見て!」という想いから撮影されたモノです。


続いて「視界」がこちら↓

まさにペットボトルの写真を撮ろうとしている私の視界です。(今回は擬似的にスマホで撮影する様子をさらに後ろからタブレットで撮影しています。)


つまり既存のSNSは、撮影した被写体(モノ、風景、人物…)を画像というものに一旦外部化し、それを共有します。
共有された側は、それを画像というモノとして見て、評価(楽しむ、悲しむ、興奮する…)をします。

BeRealは、既存SNSと同様に外部化された画像として見るものの、その画像は今まで既存SNSで散々見てきたような被写体がある画像(画像に残すという目的で撮影された画像)ではなく、今まさに撮影者の目の前に広がっている風景という撮影目的(被写体)のない画像が基本です。


家でくつろいでいる最中だったり…


バスで移動中だったり…


ベッドで寝ていたり…



もうちょい詳しく

既存SNSのように、投稿された画像に意味を見出そうと(目的を探そうと)すると、とたんにつまらないアプリに感じてしまうと思います。
ですがそれは正しい使い方ではありません!!

これは「視界」を共有するアプリなので、その画像を見ながらその人自身の「今」を体感するアプリなのです。(こう書くとちょっと気持ち悪いですが…苦笑)

しいて言うなら、投稿された画像の目的は、写っている部分には存在していなく、写しているその人、ということです。


その人の視界に入り込んで、いまその人がどんな状況で、どんな景色を見て、どんな気分なのかを想像し、疑似体験するためのアプリであり、投稿された画像はその疑似体験をするための触媒でしかありません。

そう考えていくと、このアプリに施された機能のすごさが分かってきます。



すごい機能①

BeRealは撮影した画像を装飾することができません

既存SNSで投稿されるような、それ自体が目的になる外部化された画像であれば、作品として装飾するのはいくらでもOKです。
ただ、BeRealが投稿するのはあくまでも視界なので、その人が見ている視界自体は装飾なんてできるはずがありません。

ところが装飾ができないからこそ、より視界としての没入感が高まることになります。
(ただ、サングラスをかけている視界というのは、残念ながら再現ができないですが。)



すごい機能②

撮影時は背面カメラと前面カメラで同時に撮影されます。

最初はこの同時撮影に若干戸惑うもののすぐに慣れてくるのですが、どうしても背面カメラよりも自分の顔が写る前面カメラの方に気を取られます。
(ちゃんと顔キマっているかな?髪型おかしくないかな?角度はこれでいいかな?みたいに。苦笑)

すると自然とスマホを持つ手が上がってきて、自分の正面に向けるようになってきます。

そうなると自ずと背面カメラは自分と同じ目線の高さに来るので、撮影された背面カメラの画像は視界に近い画像になる、というわけです。



すごい機能③

このアプリの肝である通知後2分以内に撮影するという機能も絶妙です。

「いま、この瞬間を残す」という、リアルを追求するための制限機能なのですが、制限があるがゆえに、しょっちゅうこのアプリのことを考えるようになります(苦笑

もちろん、2分を過ぎても撮影はできるのですが(遅れた時間が相手に表示される)、「今なら良さげな写真がとれるから通知こい!」とか、「今は電車の中だからくるな!」みたいに、なるべくリアルタイムで撮影しようという気持ちになってきます。

1日に1回しか撮影タイミングが無いので、既存SNSのように可処分時間を奪われないという強みとは裏腹に、脳内のマインドシェアは奪われるという…。


また、BeRealは世界各国にユーザがいるので、(真夜中に通知が来ないように)時差を考慮して時間帯毎のグループに分かれていると思いますが、私の体感としては8:00〜20:00の間で通知が届くようです。

ただ、毎回いつ通知が来るか分からないので、寝起きのまま撮る人もいれば、友達とポーズを決められる人もいる。
食べかけのご飯が目の前にあったり、授業の合間だったり、移動中や仕事中、はたまたトイレに座っている最中など、本当に雑多な視界をたくさん見ることができます。

外国人女性の鼻ピアス率の高さに驚いたり、家の中なのに靴を履いている違和感が拭えなかったり、結構な割合で明るいうちからお酒を飲んでいたり、もはやマスクをしているのは自分だけだったり…。


食べかけのお皿でもなんだか絵になる…


すごい機能という形で紹介しましたが、何か特殊な技術が使われているわけではなく、既存の機能をうまく人間の行動と結び付けて、1つのサービスとして作り上げたのはすごいですね。



私の使い方

通常だと、まずは身近な友達や知り合いから友達登録をしていくと思いますが、あえて知らない人、とくに色々な国の老若男女に友達申請をしています。

ディスカバリーをタップすると、全体公開している人の画像が一覧化されます。


利用者の男女比としては半々くらいで、アメリカ、フランス、イギリス、オーストラリア、ブラジル、韓国… といった順でユーザ数が多い印象。

特に、よほど自分の人生で接点がないだろう国、例えばノルウェーやデンマーク、スロベニア、ジョージア… そんな人たちと繋がれるのはすごく新鮮です。(スロベニアってどこにあるんや…。)


日本人はほんとにたまーに見かける程度ですし、日本以外の国の人でも2022年から始めた人が多いようで、まだ皆さん手探りなのが、割と友達申請の承諾率は高いと思います。

ちなみに日本人を見つけたい場合は、自分が投稿したタイミングでディスカバリーをチェックすると見つけやすいです。(関東よりも関西の方のほうが多い印象。)


全く知らないということに加えて、住んでいる国も人種も何もかも違う人の視界を体感することによる驚きや情報の新鮮さ、そして生々しさは、BeRealでしか味わえない体験だと思います!



懸念点

こちらは様々なメディアでも言われているように、個人情報の部分でしょうか。

投稿画像の検閲があるのかはわかりませんが、2分というタイムリミットの中で慌てて写真を撮ろうとすると、パソコンの画面が写ってたり、他人の顔が写ってたり、家の中が丸見えだったりと、修正ができないことも相まって、セキュリティの観点からすると結構危うい投稿も見受けられます。

また、車を運転中に撮影したような画像もあったりと、このあたりは利用者のリテラシーを上げていきつつ、アプリ自体の進化も必要になってくるかもしれません。



今後について

あくまでも自分の今を投稿するアプリなので、画像に限定する必要はなく、ショート動画や音声など、よりその人の視界に没入できるよう五感に訴えかける仕組みはできていくのかなぁと思います。

また、これによってInstagramはディスラプトされるか?という疑問ですが、個人的な感想としては、冒頭でも書いたようにBeRealは狭義の意味ではSNS
ではないので、それは無いと思っています。
仮にInstagramが地に落ちることがあったとしても、それはBeRealのせいではなく、また別の要因だと思います。

あとはどうしても避けて通れないのは、マネタイズの仕組みですね。
手っ取り早く広告は入ってくるかなぁと思います。



最後に

いまもこの瞬間に様々な人が様々な国で様々な生活をしています。

当たり前のことですが、想像はできるものの、リアルにそれを感じることができるか?と言われると案外難しい。

でもBeRealを覗いてみると、確かにその人はそこにいて、生活をして、笑っていて、生きている。

その人としてのリアルな実感を、画像のシェアという機能だけでここまで体感させてくれるアプリは他にないと思います!


こちらが私のアカウントなので良かったら是非!
https://bere.al/nbmasaki


以上。

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