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【技術】自動翻訳はそれ自体が成長して僕たちの言語能力の成長を促すかも


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この記事は、Podcast「にゃおのリテラシーを考えるラジオ」の2024年1月24日配信の書き起こしです。

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にゃおのリテラシーを考えるラジオ

読書と編集の千葉直樹です。

このチャンネルでは、読書と IT 時代の読み書きそろばんを中心に様々な話をしています。

今回のタイトルは 、

【技術】自動翻訳はそれ自体が成長して僕たちの言語能力の成長を促すかも

というものです。

自動翻訳された字幕

水曜日はITを中心とした技術的な話をしています。

最近、海外YouTuberの動画を見ているという話をよくしていますが、見る時には字幕を出す時と出さない時があります。

原則は字幕なしで聞くのですが、英語以外を話すYouTuberの場合は字幕を出すことが多いのです。

YouTubeの字幕はその場で自動翻訳されているものが大半です。

英語以外はほぼそうみたいですよね。

これ現状ではまだまだ感があります。

そもそも話し言葉を逐次翻訳するのは難しいですよね。

同時通訳はものすごい技能で、できる人はほんの一握りなわけですしね。

なので、自動翻訳の字幕を見ると何を言っているのか分からないこともしばしばです。

大体、話し言葉を認識すること自体がとても難しくて、認識した言葉をほかの言語に置き換えるのもとても難しいのですから、うまくいかなくても仕方がないのです。

AIの成長を促進するには?

でも、大量に字幕を見ていてふと思ったことがありました。

認識精度も翻訳の妥当性も向上していくはずだから、結果的に字幕もより正確なものになっていくのだろうということです。

これ、自動翻訳ならではですよね。

映像に字幕を焼き付けるのではなくて、その場で字幕を作るメリットはここにあります。

ひょっとすると、見るたびに字幕が変化するかもしれないのです。

そうなったら、人間がやってるような感じじゃないですかね。

同時通訳する人は常に学習しているから、通訳の精度は回を重ねて成長していくはずですよね。

それが経験というものでしょう。

同じことが自動翻訳のAIにも発生していくはずです。

この精度を上げるための学習データは、我々がいつもしている会話ということになります。

そろそろ生まれつつある音声ベースのユーザーインターフェースを我々が使って、うまく聞き取れなかったり、意味がわからなかったときに聞き返すということは、AIにとって重要なフィードバックになります。

そのフィードバックを使ってどんどん学習して、モデルを改善できるのです。

その学習したモデルを自動翻訳に適用すると、昨日とは違う翻訳ができるようになるでしょう。

YouTubeなどで表示される字幕はこんな仕組みで、昨日より今日、今日より明日という感じで変化するのです。

もちろんハードルはたくさんありますが、多分人間が言葉を覚えていくときと似たような過程を踏んでAIは進化していくでしょう。

それも人間とは比べ物にならないスピードで。

人の成長を促進するAI

怖いと感じる方もいるかもしれませんが、便利になるって考える方がいいと思います。

車は事故を起こすから怖い、使わないっていう人もいるかもしれませんが、大半の人は便利だと受け入れているように、多分僕たちはAIと一緒に成長していくことができるでしょう。

動画の自動翻訳を見て僕たちは外国語を覚え、普通に世界中の人々とコミュニケーションをするようになるのではないでしょうか。

車も使うけど歩ける時は歩くみたいな感じで。

YouTubeの海外の動画を見ていて、そんな未来を妄想して楽しくなってしまいました。

今回は、自動翻訳はそれ自体が成長して僕たちの言語能力の成長を促すかもという話をしました。

今日はここまで。

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今後配信の中でお返事をしていきたいと思います。

おわりに

読書と編集では IT を特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。

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詳しい内容については、概要欄のリンクから、または「読書と編集」と検索して、猫がトップページに出てくるホームページをご覧ください。

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この配信の書き起こしをnoteで連載しています。

今日もワクワクする日でありますように。

千葉直樹でした。

ではまた。

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