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【刻】能登線の思い出/時刻表は読み物だからな(33)

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この記事は、Podcast「にゃおのリテラシーを考えるラジオ」の2022年11月27日配信の書き起こしです。

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にゃおのリテラシーを考えるラジオ

読書と編集の千葉直樹です。

このチャンネルでは、読書と IT 時代の読み書き、そろばんを中心に様々な話をしています。

今回のタイトルは、

能登線の思い出/時刻表は読み物だからな(33)

時刻表を読んでいくシリーズです。

前回のはなし

前回は北海道にある出口が3つあるトンネルの話をしました

能登の景色

今回は能登半島の話をします。

35年以上も前になりますが、能登半島に行くことがありました。

母方の叔母が、能登の宇出津というところでペンションをやっていて、そこに遊びに行ったのです。

行ったのは1月で国鉄の再末期でした。

僕は当時横浜に住んでいて、 年末年始にまたがる仕事を終えて1週間ほどの休みに入り、その時に能登に行ってみることにしたのです。

羽田から小松に飛び、金沢から能登に向かう列車に乗りました。

能登に向かう路線は、 金沢から津幡までが北陸本線、津幡から輪島までが七尾線、途中の穴水から蛸島までが 能登線でした。

宇出津は能登線にありました。

僕は北海道で生まれ育ったので、沿線の景色はかなり印象的でした。

1月でしたが、 雪がほとんどありませんでした。

緑の竹林があり、赤い寒椿が咲いていて、その辺の家の庭の木にオレンジ色の柿がぶら下がっていました。

北海道の季節感とは、ずいぶん違うんだと思って見ていました。

能登の鉄道の変遷

どんな列車に乗ったのか調べるために、時刻表を見てみます。

当時の時刻表は持っていないので、一番近い1988年3月の時刻表を見てみると、ちょうど能登線が第三セクターののと鉄道になるときのものでした。

本文の時刻表はのと鉄道ですが、この年の3月24日まではJR能登線だったので、その時刻が付録のページに載っていました。

JR発足から1年経ち、全国で同じような動きがあって、付録のページにはまとめて変更前の時刻表が載っているんです。

変更前時刻表の能登線は各駅停車ばかりで、1日1本だけが快速になっていました。

多分、僕が乗った頃も同じような状況だったのではないかと思います。

面白いのは、のと鉄道になった後には急行が運転されていることでした、快速が格上げになった感じのダイヤです。

格上げによって急行料金を取るという、増収策だったのではないかと思います。

国鉄末期のこと

叔母の所に行った時のことを思い出しました。叔母の夫は国鉄職員でした。ちょうど民営化によるリストラで近くの工場に転職したところでした。

宇出津の寿司屋に連れて行ってもらって、そんな話をしたことを思い出しました。

細かい話は忘れてしまいましたが、地方の国鉄職員はどうしても鉄道に残りたいなら転勤、その地域に残りたいなら転職を迫られていました。

叔父は、地域に残れるだけ良かったかもしれません。

叔母はペンションをやっていたと言いましたが、オーナーというわけではなく、運営を任されているという感じでした。

多分、暮らしを成り立たせるため、ということもあったのではと今更ながら思います。

でも、叔母は母方の一番下の妹で当時は30代でしたから、若々しく生き生きしていて、 ちょっとおしゃれなペンションをやっているというイメージは、とても眩しく感じたものでした。

その後の能登の鉄道

最近の時刻表を見ると、すでにのと鉄道も廃止されて存在せず、バスの時刻表には宇出津の文字がありません。

もちろん地域は存在しているし、路線バスには停留所もあるようですが、かつての駅名の停留所が見つからないのは寂しいものですね。

宇出津からの戻りはバスを使って輪島に行って一泊し、輪島からバスで金沢に戻るというルートでした。

輪島に行く道中では千米田も見ることができましたし、輪島では有名な朝市や、お祭りで担がれるキリコが展示されてる会館にも行きました。

後で能登の独特な風俗を調べてみたことがあり、もっとしっかり見ておくんだったと思ったものでした。

機会があったらもう一度ゆっくり回ってみたいなと思いますが、そもそも出不精ですから、いつのことになるかはわかりません。

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今後配信の中で参考にしていきたいと思います。

おわりに

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今日もワクワクする日でありますように。

千葉直樹でした。

ではまた。

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