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読書日記・入院(期間)編。『希望のステージ』南杏子著

入院最終日に読んだのがこちら。我ながらベストチョイスだったかと。

ステージに立つ。ステージを観る。どちらも特別なこと。期待と緊張で身が引き締まる。高揚感に後押しされて100%以上の力が発揮できる。待ち遠しくて、胸が高鳴る。ときめいて、はしゃいで、束の間の夢を見る。

自分には無縁と思っていた “推し活” 。藤井風という天才ミュージシャンに出会って、まんまと沼に落ちてしまったわたくしw。彼のデビューアルバムを聴いて以来、「音楽はこれほどまでに人を救ってくれるものなのか」と痛感して来た。

この作品には男性ミュージシャンのエピソードもある。

私事だが、かつて、アイドルと演歌歌手が所属する事務所と、世界的なミュージシャンやバンドが所属する事務所で働いた経験がある身として、実際にありそうな話だと思った。このところ、芸能界で自ら命を断つ方が多いのに心が痛む。メンタルケアは大事だよね。

わたしは表舞台(ステージ)に立つ側の人間ではないから、命の限りを注いでも成し遂げたいことがあって、そのことが観る(聴く)人を感動させたり励ましたりできる才能を持った人達が羨ましい。

でも、結局はお互い様なのかも。感動してくれる人、励まされると思ってくれる人がいるから、ステージ上の人は頑張れる、はず。

風くんが歌っている。
♪与えられるものこそ、与えられたもの。
ありがとうって胸を張ろう♪

どんなに素晴らしいステージも、応援してくれる人がいなければ成り立たない。どんな繋がり方であっても、人は誰かと共に生きているんだと思う。

風くんが歌っている。
♪孤独なんて幻想。気にしなきゃいいの。
みんな同じ星。みんな同じ呼吸♪
♪孤独なんてゲーム。楽しめばいいの。
みんな一人でしょ。みんな一つでしょ♪

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