いちいち他人のふるまいに口出しする人が多すぎやしませんか、その1
佐藤優氏が、テレビ番組でロシア・ウクライナ戦争についてロシアの肩を持つ意見表明をしたのはけしからん、
番組に出すべきではなかった、などと抗議があったという。
この番組あるいはホームページでの文字起こしを見る限り、
佐藤優さんは、そんなにおかしなことを言っているようには、私には思えなかった。
抗議をした人というのは、とにかくロシアが悪だから、ちょっとでも肩を持ってはいけないということらしい。
佐藤優さんは、善悪はおいておくにして、ロシアはその領土の広大さから、簡単には、負けないだろう。
日本は多様な対話チャンネルを確保すべきだ、というふうなことを言っている。
また、この番組では、内在的論理にも思いをはせるべきだと主張していた。
つまり、悪人かもしれないが、悪人にも言い分がある、ということだ。
別におかしな理屈ではないと思った。
むしろ、さまざまな観点から十分な吟味をしないで、簡単に決めつける今の日本の世論・風潮には必要な視点ではなかろうか。
この戦争は、民主主義対独裁主義という側面もある。
民主主義の良さは、多様性を認め合うことではなかったか。
ロシアを悪と思うのならなおのこと、
意見の違う者の口を封じるのではなく、どしどし議論すればよいのに、と思う。
自分が正しいと思うのなら、議論で打ち負かせばよいことだ。
話は変わりますが…
…先日子供たちを公文式に送りに行った時のこと。
よその子が文章を読み上げていた。
「世界には200くらいの国があります。その中でいちばんひどいのはロシアです」
と、大声で。
えっ!と思って考え直してみたら「いちばん広いのはロシアです」の聞き間違えと気づいて、笑ってしまった。
…それだけ。
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