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今度、ご飯でも行きましょう

友人2人との焼肉食べ放題を3週間後に控えた、万年痩せたい大熊猫です。

結局ダイエットには一つも成功していないのだが、そうは言っても息抜きは必要だ。
いやいや。先週、スシローで満タンになった腹を抱えながらパンケーキ屋に直行し苦戦しながらも食した口がよく言うわ。

実はこのスシローと今度の焼肉は同じメンバーなのだが、この、おばさん3人で繰り広げられる楽しい宴は去年の秋から始まった。
ほぼ月一で開催し、春には「三人会」という、寄席のタイトルのようなネーミングとなった。

メンバーは前職でいつもランチを共にしたお二人で、私の退職の際の「今度、ご飯でも行きましょう」から始まった。
大人社会の「今度、ご飯でも行きましょう」は社交辞令で終わることが多い。

かの有名は「行けたら行くわ」と同等の実現不可能度を誇る、「今度、ご飯でも行きましょう」である。
なんと、それが実現し、且つ毎月一回の恒例行事となり、会に名前まで付いてしまったのである。
これは奇跡と言っても過言ではないだろう。

では、そもそも何故「今度、ご飯でも行きましょう」になったのか。
それは、この会のメンバーのSさんの話が、それは常軌を逸する面白さで、ランチの際に声が枯れるほど笑ったある逸話が原因だ。
Sさんの話はいつだって私たちに爆笑をもたらすのだが、この逸話は別格で、なんと、実は続編があるのだそうだ。

要するにこの続編を、私は聞きたい・Sさんは話したい、がために無理矢理約束を取り付けたのである。
そこに、共にこの続編を楽しみにしているHさんが加わったのだ。

しかし、会の発足から半年以上経過した現在、未だこの続編は語られてはいない。
最初は、次に会う約束をするための口実だったような気がする。
誰も口にはしないけど、次も会って話しをしたいから、続編という名のラスボスは登場させなかったのだ。

今では当然のように帰り際に翌月の予定を立てるようになったのだが、もしかしたら私たちはまだ不安なのだろうか。

私たちにとってラスボスの登場は、この話を聞いてもなお、翌月の予定を立てれば本物。というこの歴史の浅い友情を計るバロメーターなのかも知れない。

来月こそ、かの続編を聞くことは叶うのであろうか。

いや、次回の三人会は焼肉食べ放題である。
3人とも、ラスボスの存在にまで気が回らない可能性が高い。

けれど、それも良い。
また来月。と手を振れるのだから。




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