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#5 『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』を読んだら最高すぎたのでその感想

こんにちは、ネコカスです。

先日、浅野いにおさんの漫画「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」に関して、こんな記事を書きました。
よかったらそちらを先に読んでください。

「デデデデを読みたい」にも書きましたが、悩みに悩んでAmazonのブラックフライデー期間中に全巻購入。
一気読みして、先ほど読み終わりました。

一言で言うと最高
もう一言付け足すと、浅野いにおさんは天才です。

できるだけネタバレなしで、あらすじと感想を書いていきます。



『デデデデ』のあらすじ

東京オリンピックを数年後に控える8月31日、突如巨大な「円盤」が東京上空へ現れる。
彼らは「侵略者」呼ばれ、東京はそのまま戦争状態へと突入する。
突然の出来事に世界は混乱を来し被害が出るものの、その後事態は沈静化していく。

「侵略者」は弱かった。
というより人類は強かった。

ただ現代の技術では巨大な円盤を排除することはできず、しだいに円盤のある風景が日常化していく。

そん中、高校生の門出かどで凰蘭おうらん(おうたん)は気の合う仲間達と高校生活を謳歌する。

恋愛、友情、侵略者、政府、海外の様々な事情により物語は想像もしなかった複雑な展開へと誘われる。



『デデデデ』を全12巻を読んだ感想

全話読んだ感想です。

キャラクターがすごい!

まず言いたいのが、キャラクターが可愛すぎる。
門出とおうたんが特にやばい。
天真爛漫キャラ大好きです。

明るい門出と中二病気味のおうたん、2人の大親友による友情や恋愛には、胸が熱くなります。

他にも魅力的なキャラだらけ。
渡良瀬先生のつかみどころのない感じや、引きこもりニートのひろしも非常に良いキャラをしています。

そしてドラえもんのオマージュと言える「イソベやん」。
オマージュとはいえ、こんな描けるのかと感心してしまいます。
でべ子がのび太以上にクズなのも最高です。

一人一人の性格や設定がよく練られた結果、たくさんの魅力的なキャラクターが生まれたんだと思います。


絵がすごい!

浅野いにおさんの絵すごいです。
大好きです。

背景や母艦、メカの緻密さとキャラのかわいさとのギャップがたまらんのです。
浅野さんのYouTubeを見ましたが、10巻ぐらいまではアナログで描いていたみたいですね。
今時この絵をペンで描ける人がいるのかと驚きでしかないです。
デジタル移行時は、まだペンタブに慣れない感じでデジタルの良さを活かせていない様子もYouTubeでは見れます。

最近の漫画は、初めからデジタルで描く人が多いと思いますけど、アナログで描ける人がデジタルで描くと線に迷いがなく、ペンタブの使い方さえ覚えてしまえば作業は格段に早くなるような気がします。


世界観がすごい!

物語では巨大な円盤が突如現れ、その非日常的な状態がなぜか日常化してしまいます。

テレビでは天気予報のときに、「今日の円盤は新宿方面へゆっくりと移動するでしょう」とどこへ移動するかを知らせてくれます。
「円盤あるから日傘ささなくていいか。ラッキー」なんて会話が当たり前となっています。
この独特の感性と世界観はこの漫画ならではかもしれません。

作中では政治的観点からの描写も多く出て来ます。
円盤対策として防衛費を増大、またそれに反発する国民や諸外国。
侵略者を保護しようとする団体や、完全排除をしたい団体。
現実世界の問題や課題にも通づるところには、少なからず浅野いにおさんの政治的メッセージが含まれているのかもしれません。


ストーリーがすごい!

物語は門出やおうたんを中心に進行していきます。
受験を控えた高校3年生。
仲良しグループの栗原キホは好きな小比類巻くんに告白たりと、高校生らしい日常生活を満喫中。

ただ上空には巨大な円盤、通称「母艦」がある。

「8.31」と呼ばれる母艦が現れた日から3年。
世界は円盤という非日常が日常となっていた。

母艦が現れた直後、アメリカ軍は新型爆弾「A」を使い母艦を攻撃する。
その影響により東京の各地は「A線」で汚染されてしまう。
被害は死者行方不明者合わせて10万名以上の大災害となり、3年たった今でも地元に帰れない被災者が避難生活を余儀なくされている。

それ以来、日本政府は防衛という名目で兵器の開発を進めるも、中国やアメリカにとっておもしろくない。

門出たちの生活と母艦や侵略者がどう絡み合っていくのか。
何度も読み返したくなる伏線だらけのストーリーは、最初から最後まで読み応えたっぷりです。



浅野いにおの作品

僕もまだ読んでいませんが、浅野いにおさんの代表作をいくつかご紹介します。
浅野いにおワールドにどっぷりはまってしまったので、今後は順次読んでいこうと思っています。
リンクページから、サンプルで1話だけ読めるので購入の参考にされてください。

ソラニン (2005 - 2006) 全2巻

大学を卒業して1年が過ぎ、OA機器メーカーのOL・井上芽衣子はあることを実感するようになっていた……「わたしは社会人には向いていない」。とはいえ、自分に特別な才能がないと自覚してしまった今となっては、もはや人生のレールを外れる勇気もないというのが現実。多少辛くても、頑張ってつつましく生きていくしかないのだと、彼女は今日も会社へ向かうのだったが… Amazon引用


おやすみプンプン (2007 - 2013) 全13巻

ある日のこと、プンプンはクラスにやってきた転校生・田中愛子に一目惚れ。彼女から「もうすぐ地球は人の住めない星になる」「別の星に移住しないと人類はメツボーしてしまう」という話を聞いたプンプンは、今日出された「将来の夢」の作文に、「宇宙を研究する人になりたい」と書こうと思い立つ。だが翌朝、プンプンが起きると家の中が大変なことに…? Amazon引用


うみべの女の子 (2009 - 20013) 全2巻

恋というには強かで打算というにはあまりに脆い……浅野いにおが描く、身勝手で切実な十四歳の青春。待望の最新作!海の近くの小さな町に暮らす平凡な中学生・小梅。小梅に思いを寄せる、内向的な同級生・磯辺。思いよりも先に身体を重ねてしまった二人。秘密の時間を過ごせば過ごすほど、心の距離は遠ざかっていく――。 Amazon引用


MUJINA INTO THE DEEP (2023 - ) 1巻

浅野いにおの最新作!
何気ない日常の中、刀を背に空を翔び、人を殺める「ムジナ」の実体とは…?人間とは、社会とは、人権とは、そして幸せとは…気づけば己に問われる全く新たな衝撃作! Amazon引用



2024年春に全2章のアニメ映画公開

Photo; GAGA★ OFFICIAL SNS

「デデデデを読みたい」にも書いていますが、2024年春にアニメ映画化が決定しています。

小山門出役にYOASOBIのボーカル幾田りらさん、中川凰蘭役にあのちゃんです。

公開日は以下の通り。

  • 前章 3月22日(金)

  • 後章 4月19日(金)

詳しくはGAGA★ OFFICIAL SNSでご確認ください。



『デデデデ』を読んだまとめ

「デデデデ」を読んで僕が思ったことのまとめです。

  • キャラがすごい!

  • 絵がすごい!

  • 世界観がすごい!

  • ストーリーがすごい!

  • 伏線がすごい!

  • 浅野いにおがすごい!

これだけです。
あとはそれぞれが読んでみてどう思うかなので。

僕はこの「デデデデ」により、浅野さんの大ファンになってしまいました。
にわかファンだとバカにされるかもしれませんが、何を始めるにも遅いことはありません。
浅野いにお作品との出会いに感謝です。

この記事を読んで、「デデデデ」最高って人、浅野いにおさんの魅力はこんなもんじゃないよって人、お前は何にもわかってないってお怒りの人、スキ、フォロー、コメントしてもらえると今後の励みになります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』を読みたい

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この記事には、Amazonアソシエイトにより収入を得る広告が含まれています。


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