音月逢花(ねづきあいか)

メンタル詩人 📖詩誌「指名手配」同人 🌈両性です

音月逢花(ねづきあいか)

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【詩】 『双極性障害II型』

景色が輝いてみえました 身体は軽く毎日楽しくて やっと闇を出たと思いました 頭がよく回り仕事もはかどり なんでも出来ると思いました けれどこれが病と知りました 景色がブレてみえました 身体は落ち着かず辛くて ついに壊れたと思いました 頭には言葉や映像がみえて うるさくてたまりませんでした けれどこれが病と知りました 景色は黒い闇にみえました 身体は重くだるく動かなくて 死ぬしかないと思いました 頭には暗いことや苦しみばかりで 生きている資格がないと思いました けれどこれが

    • 2016年2月29日にタイムリープ「空虚」

      2023年2月5日→2016年2月29日にタイムリープ メンタルが絶望を超えた死の域に居た頃だ。 何に悩み苦しみ追い詰められていたのか…すらも分からなくて、自分分離分裂していったが… 破滅しそうでしていない。 自分に与えられた事を、幸も不幸も全部受け容れて生きるしか道はないのだと、この瞬間2016年2月29日に思ったのかもしれない。 『空虚』 ボクは生きている事を お休みしたい。 ほんの少しでいいから… 楽になりたい。 もう 頑張らなくていいよ ただここにいて

      • 【詩】私の朝

        『私の朝』 遮光カーテンから 漏れた日差しが 心地好い朝… 早めにセットしたアラームを止めて 半分だけ カーテンを開ける スヌーズ間隔を十分 私の十分ずつの朝が始まる ウトウト…最初の十分は 布団を被って また夜が来たんだという 錯覚で眠ってみる ウトウト…次の十分は横向きになり 朝を少しだけ感じてみる ウダウダ し始めた三回目 カーテンをもう少しだけ開けて そろそろ 起きなきゃなって四回目 やっと仰向けになって 光を浴びる さぁ 起きようって五回目 なぜかまた

        • 【揺れ動くメンタル日記】自分の主軸となるもの

          自分の主軸となるもの 闇の中で闇を見続けることで生き延びた命が今、解放のときを迎える。 光に包まれるのは一瞬だった。 その先に見えるのは黒く淀んだ闇の世界… 渦巻く闇を闇と認識したとき 世界から浮上するのは自分 黒い丸を手に入れて 操れる事を知る。 キラキラ光る世界を生きられないのは 生きづらいと思うのは… 内包した闇がいくつもあり ⚫⚫⚫⚫⚫⚫⚫⚫⚫⚫ 一つの闇、黒い丸の中を生き抜く為に たくさんの自分を消して、失ってきたから… 自分を取り戻せば、闇が一つ還

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        【詩】 『双極性障害II型』

          愛犬の快が虹の橋を渡る

          2022年5月25日、人生の過酷な時を一番傍で支えてくれた愛犬の快が虹の橋を渡る。 16才7ヶ月1日、私の相棒。 涙がとまらない。。 泣いてばかりの日々に...突如、夢に快が現れる。 私の両手の甲をガッと踏みつけてしっぽをフリフリ。 活を入れられた気がしてハッっと目覚めた。 泣いてばかりいられない...。 いつ死んでもおかしくなかった次元に居た私が今、生きて此処に存在しているのは 数々の奇跡を超えた出逢い、人との繋がりがあったから。 救われたこの命を...全身全

          愛犬の快が虹の橋を渡る

          【詩】『スズメの家族』

          ドウダンツツジの垣根の中に 身を潜めたスズメがチュンと鳴く スズメとわたしが見つめ合えば 凍てつく寒さ残る弥生月にも 黄色いたんぽぽ お空にポぉっと浮かんで チュンってスズメ語 わたしが返すと スズメとわたしの世界は対に 心通わせ合ってしまうのです この頃 幅を利かせるカラスに脅えて 空を自由に飛べないと…愚痴をこぼして スズメはチュンチュン泣きました そのカラスはもしかして 燃えるゴミの日 網の上に必ず居る 鋭い目付きのあのカラスではなかろうか?

          【詩】『スズメの家族』

          【詩】 『夜空に星を架けたのはボクだよ』

          🍊 猛烈な赤黒の闇に包まれて 詩を書き殴った 闇は次から次へ止めどなく湧き上がり 眠りに付くはずの夜に最大になる 暗黒の闇に呑まれる瞬間の恐怖に ボクは今日も勝てやしない 眼を瞑っても瞑っても赤黒の闇は闇のまま 強く固くぎゅっと閉じるも 眼の奥に照り付ける墨汁のような暗闇は 静けさの中で天井に向かって跳ね上がり 赤黒い血しぶきが部屋一面にへばりつく 苦しい…… いつだってボクのカラダは従順に反応する どの瞬間切り取っても闇は闇のまま 浅い呼吸に深い呼吸を汲み入れるも

          【詩】 『夜空に星を架けたのはボクだよ』

          【詩】 『男顔』

          サッと浴びたシャワーの 水滴を軽く手で払って 髪の毛にきゅっと タオルターバンを巻いたら ちょっとつり目な私の顔は 気合いの入った男顔に変身する 平行太眉に整えた眉毛が色濃く 艶っと凛々しく光るから 眉間に力を入れて 更なる男顔に近づくように全力を尽くす お風呂から上がったら 一刻も早く化粧水を付けないといけないのに 手の先から足の先まで全身念入りにボディクリームを塗りたくる勝負の時間なのに… 「いつもの女心は完全にお留守だね」 鏡の中の男が話し

          【詩】 『スノードーム』

          🍊 どうにもアタマが回らないとき 無理やりフル回転 回しに回すと とんでもない誤解を生む言葉が飛び出す ぽぉっと出たその一言が余計で 空回り運転コロコロと 主語をなくしたまま何かを断言する わたしの口調は さも偉そうに聞こえたのだろう 雲行きが怪しい… あなたの不機嫌な顔色にすぐさま反応して 誤解を解きたいと思う 切羽詰まったわたしの心境とは裏腹に… カチンコチンに固まった雪だるまが登場するわたしのアタマは意味不明な迷路 赤い帽子とマフラー手袋つけた雪だるま可愛いな ス

          【詩】 『スノードーム』

          【詩】 『タイムリープ』

          好きだよ。 自分の気持ち かき消して遠回り… あなたは雲の上の人だし 光り輝いているから… わたしには手が届かないお月様 解ってる。 どん底 地の果てから見上げた空は あまりにも美しく 眩し過ぎて… 立ち眩み 真っ暗闇 何も見えない。聴こえない。 何も…感じない。 心に 鎖と鍵を掛けて…封印。 いつも通りのわたしが… 私を閉じ込める。 この世を生き抜く為の唯一の手段は… 本当の自分を押し殺して生きること ねぇ…いつから? いつまでが…わたしで… ねぇ…どこから? ど

          【詩】 『タイムリープ』

          【詩】 『フォロワー0』

          何も悪いことしてないし やましいことも何一つないけれど 自分の不幸な人生を隠し続けて ずっと誰にも言えなくて… 記憶も失くして まるい小さな石ころになった 踏み潰されても死なないし 投げ飛ばされても わたし石ころだから死なないの どこにでも転がってる石ころだし 何も言わないから…何者かも分からない フォロワー0 孤独の世界に… 突き抜けてひろがる 自由な空がみえた 飛べ わたし 向かうは宇宙

          【詩】 『フォロワー0』

          【詩】 『悪魔』

          家族って温かいものだなんて 知らなかったよ 攻撃してくる最大の敵であり 悪魔だと 本気で思っていたから… 朝から晩まで家族優先して生きて 死に物狂いで生きてきたのに… 自分の人生は何一つ始まってもいないんだ 心ズタズタ 極度のストレス アレルギーで顔面ホラー 誰にも会えないし怖くて鏡も見れないよ どうして私ばっかり…… そんな言葉使ったら 人生に終止符が打たれそうだから… …絶対に口にはしないけど せめて眠らせてよ 明日になったら必ず起きるから わたし夢の中でしか生き

          【詩】 『よごれた砂』

          うつらうつら… 濡れた砂浜に 足跡を残して歩くのです 這うように私を侵食する 赤黒の闇 消えては現れる手の甲をつねると まだ 痛みをかんじます 波に終われ 消えてゆく足跡 這いつくばり 掻き集めた砂は泥のようでした 私はその手で「私」を創成し 生きるのです うつらうつら… 乾いた砂浜に 足跡を残して歩くのです 粉々の私を 誰が掻き集められるでしょうか 掬い上げたそばから 風にさらわれ 未完成なまま 散ってゆくのですから ならば訪れる波に願いましょうか いっそのこと 消

          【詩】 『よごれた砂』

          【詩】『コンプレックス』

          気が狂いそうな 極度のコンプレックス 恐る恐る覗いた姿見には ぼやけた醜い私がいた 掻き乱される ギトギトした感情 無いものねだりの最上階には 欠点を並べたテーブルがある トランプのように裏返しては 見て見ぬふりをした 愛やら何やら救いの手が 「個性」という言葉を連れてくる 無いものねだりの階段を 一段一段 下り 「個性」という階に行けばいいのさ… どこからか解決策の声がする 私はその声に従った 「個性」という階にはテーブルがない 散りばめられた欠点は綺麗に片付け

          【詩】『コンプレックス』

          【詩】『アタマの充電器』

          この世でもない あの世でもない 私は二重の世界にいる この世に足を着けて あの世に頭を浸して 私は二重の世界に住む 時々 寂しい 時々… 知らなかったんだ 知らなかったんだ 二重の世界の住人は しゃぼん玉の中の人 レモン月に虹の輪が架かると しゃぼん玉は壊れて消えた 私の姿は見えますか? 私の姿は見えますか? 2014年

          【詩】『アタマの充電器』

          【詩】 『哀しい花』

          君が差し出した花は いつも泣いていました 癒えない傷を 癒やそうとしていたのでしょうか… 私に傷をつけるばかりで 枯れてゆく花をずっとみていました… 手を伸ばして君を求めて… 手を振り払って私を求めて… 向き合えない心が 泣いていました 花が枯れるように 君は錆びて… 怒り狂うとき 花ビラは燃え尽きました 私は薄れて それでも生きて 君はソバで泣いていました 慰めて 抱きしめて また 花は枯れ 燃え尽きる 手の中の愛は 愛で消されて 巡る想いは 静かに消えてゆく

          【詩】 『哀しい花』