エニカラ上場目論見書で気になったところメモ

事業内容について

当社は、収益の拡大に向けてVTuberに対してYouTubeにおける動画配信活動のサポートその他の各種サポー トを行うとともに、「にじさんじ」グループとしての動画番組制作のサポート、自宅から配信可能な機材の貸 与や配信スタジオの提供、動画内で使用される社外の著作物に関する権利確認や各種ガイドラインに沿った研 修の実施等によるコンテンツの健全化対応、インターネット上での炎上事案を発生させないためのVTuberへの コンプライアンス研修、VTuberに対する誹謗中傷が発生した場合は、誹謗中傷に該当する発信の削除請求や警察への被害相談等を行っております

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セグメント別の収益源と収益計上の方法について

ライブストリーミング領域における収益は主にSuper Chat、YouTubeメンバーシップ、Google AdSense収益 の3つで構成されています。
財務諸表上の収益にはSuper Chat収益とYouTubeメンバーシップ収益の総額を計上し、費用にGoogle LLCへの手数料を計上しております。 Google AdSense収益については、Google LLCからの受領額(ネット金額)を収益に計上しております。また、 ライバーに対しては、各VTuberのYouTubeチャンネルから稼得された収益のうち一部を支払います。

コマース領域は主にコンテンツ販売とイベント企画・運営の2つのサービスで構成されています。

プロモーション領域における収益は主にタイアップ広告、IPライセンス、メディア出演(以下タイアップ 広告、IPライセンス、メディア出演を総称して「企業案件」という。)の3つで構成されています。

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TOP10 VTuberで売上3割

2021年4月期売上高のうち、約30%はTOP10のVTuberにより獲得された収益であり、約50% はTOP25のVTuberにより獲得された収益となっております。
VTuberあたりの月間売上高(注1)は2020年4月期2,928千円、2021年4月 期6,178千円、2022年4月期第3四半期10,550千円となっております。

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VTuberの応募状況

本書提出日現在までの累計で過去45,000人以上の応募があり、平均合格率は1%を 切る水準となっております。

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今後の戦略

具体的には、新たにデビューさせるVTuberについて、これまで以上にバランスを意識しています。従来 は配信に強みを持つタイプのVTuberでかつ女性キャラクターが中心であったものを、今後は男性キャラク ターを増加させることに加えて、VTuberの特性としてアーティスト的な特性やアイドル的な特性、その他 新しいコメディスタイルといった特性別のバランスをとっていくことを考えております。

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財政状況
当事業年度末における流動資産は5,220,816千円となり、前事業年度末に比べ1,886,942千円増加いたし ました。これは主に現金及び預金が1,136,628千円、売掛金が690,141千円増加したことによるものであり ます。
当事業年度末における流動負債は2,133,980千円となり、前事業年度末に比べ1,464,021千円増加いたし ました。
これは主に未払法人税等が459,918千円、未払費用が257,255千円、買掛金が221,277千円、未払 金が184,425千円、短期借入金が166,668千円、1年内返済予定の長期借入金が123,710千円増加したこと によるものであります。

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原価について

当事業年度の売上原価は、4,699,904千円(前年同期比86.1%増)となりました。  主な要因は、所属VTuberへのサポート体制の拡充、リアルグッズ、デジタルグッズ等のコンテンツ領域 への注力、VTuberを活用したプロモーション領域の拡大による制作原価、支払報酬等の増加によります。 この結果、売上総利益は2,936,137千円(前年同期は953,232千円)となりました。

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気になったところスクショメモ

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特に気になったところの感想

コマース領域における売上と原価について
売上高 : 33億5,535万円
原価:7億8,998万円

原価率=0.23%

財務諸表上での商品の資産価値:
1億2,703万円

参考:UUUM
グッズ等売上高:25億8,600万円
財務諸表上での商品の資産価値:1億2,570万円

ほぼ似たようなビジネスモデルで商品の資産価値もほぼ同等なのにも関わらず売上高が8億程度違う
=ボイスの売上がかなり良い?数億は売れてる?

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