マガジンのカバー画像

コンサドーレを考える部屋

7
北海道コンサドーレ札幌について考えた話をまとめています。不定期更新です。 コンサドーレを考えることは、僕にとって様々なジャンルや切り口に関心を持つことです。
運営しているクリエイター

記事一覧

固定された記事

ミハイロ・ペトロヴィッチにまつわる5つの妄想

「北海道コンサドーレ札幌 Advent Calendar 2023」に寄稿した記事です。毎年恒例になっているこの企画、どれも興味深い記事が並んでいます。企画者のアヤさんに感謝です。ありがとうございます! 1.序:ミシャを考えるのに必要なのは分析ではなく妄想だ2023年12月3日、J1リーグ最終戦後のセレモニーでコンサドーレの三上GMの口からミハイロ・ペトロヴィッチ(通称ミシャ)監督に来季も指揮をたくす意向が明らかになった。正式契約はまだであるが、ミシャ自身もスピーチで来季も

「チーム北海道」は本当にコンサドーレのらしさと未来なのか?【ぼくのコンサ史・序章】

 シリーズ『ぼくのコンサ史』とは、北海道コンサドーレ札幌の歴史を自分なりの史観で書いてまとめる試みだ。序章ではコンサの歴史をたどることで僕がシリーズを通して考えたい「問い」について書いていく。 1.「日本のビルバオ」の夢 かつて、あるサポーターがコンサドーレを「日本のビルバオ」と称したことがあった。宇都宮徹壱さんが2013年に札幌を取材したときの話だ。  「ビルバオ」とはスペインのアスレティック・クルブのことだ。スペイン・バスク地方のビルバオを本拠とするこのクラブは、選手

なにが正解かまだ分からない―2024年4月の北海道コンサドーレ札幌

 2024年4月のコンサドーレを振り返ってみる。僕が試合についてXでつぶやいた内容を小見出しごとに再編集してまとめたものだ。できれば今後毎月やりたいが、予定は未定である。 1.今月の結果【J1リーグ】 4/3 vs名古屋グランパス(H)●1-2 4/6 vsガンバ大阪(H)○1-0 4/13 vsアルビレックス新潟(A)△1-1 4/20 vsサンフレッチェ広島(H)△1-1 4/27 vs湘南ベルマーレ(H)△3-3 →順位:20位(1勝4分5敗、勝ち点7、得失点差-1

自分史観で北海道コンサドーレ札幌の歴史を書いてみることにした【ぼくのコンサ史】

1.『ぼくのコンサ史』はじめます 自分が応援するコンサドーレの歴史を書いてみようと思う。仮題は『ぼくのコンサ史』だ。仮といいつつ、そのままかもしれない。「ぼくのなつやすみ」のようなネーミングである。  クラブ設立前夜から現在まで順を追って書いてはnoteに載せていくシリーズものだ。締切はない。準備できるたびにコツコツ書いていく。  僕はクラブの人間でもメディアの人間ではない。市井のサポーターだ。そんな人が歴史を書くことに何の意味があるのか。そもそもちゃんとした歴史を書く

2024シーズン初めのコンサドーレを見て感じた3つのポイント

 2024シーズン開幕後1分4敗でJ1最下位。絶不調の北海道コンサドーレ札幌についてTreads(元ネタはX)に投稿したことを少し編集し、話題毎に再整理してまとめてみた。  ちなみに僕は学生時代、テスト前日になってから慌てる学生だった。だからシーズン3分の2過ぎぐらいになって、まだ状況がどん底だったらはじめて悲壮感出していこうと思っている。5節ってまだテスト2週間前ぐらいだよね。 1.コンサドーレ・ファミリーとドン・ミシャの現在 今のコンサドーレにとってミシャは「絶対的ボ

現在を知り、過去を知り、歴史を継承する―『サッカーマガジン2023年10月号』

1.コンサドーレの現在を知り、過去を継承する一冊まるまる「北海道コンサドーレ札幌特集」というサポーターとしては贅沢すぎる雑誌だ。 収録内容は、現役選手・監督の対談やインタビュー、OBのインタビューや過去のインタビューの再録、連載陣による特別コラム、クラブの年代記や選手列伝、名鑑などである。 昔から応援してきたサポも最近応援しはじめたサポもあらゆるサポが楽しめる内容になっている。 コンサの歴史を継承するにはもってこいの本だ。是非とも古今東西のコンササポは皆なめまわすよう

北海道コンサドーレ札幌ファンコミュニティの実証に参加して考えたこと

1.北海道コンサドーレ札幌ファンコミュニティとは?今年、北海道コンサドーレ札幌はとあるプロジェクトをひっそりとスタートさせていた。 「コミューン、北海道コンサドーレ札幌と、オンラインコミュニティによるクラブ・サポーター・企業・自治体の融合で、地域の活性化を目指す実証を開始」 コンサドーレがサポーター向けのクローズドなオンラインファンコミュニティを期間限定で開設し、一定期間実証を行うというものだ。 サポ同士の交流はもちろん、集客やホームタウンの盛り上げなどクラブをより発展