つじー

書評家/noteを毎週書くひと/『宇都宮徹壱ウェブマガジン』 で書評連載中/北海道コン…

つじー

書評家/noteを毎週書くひと/『宇都宮徹壱ウェブマガジン』 で書評連載中/北海道コンサドーレ札幌とアダナ・デミルスポルのサポ/ラジオを聴くのも話すのも大好き/ポッドキャスト『本棚とピッチのあいだ』/その他好き:日本史、世界史、カルチョ、Creepy Nuts、TOMOO

マガジン

  • つじーの書評集|頭の中をさらけだす読書室

    noteでの書評をまとめています。2024年は週一更新予定。 書評を通して本のおもしろさと僕の脳内を紹介します。

  • サッカー雑文集(コンサドーレ除く)

    サッカーに関して書いたものをまとめています。 ※北海道コンサドーレ札幌の記事は別のマガジンにまとめています。

  • 何にもくくれない雑文集

    「読書」、「サッカー」、「映像や舞台の感想」にくくれない記事を集めました。 不定期更新です。 ※つじーが作った他のマガジンに入らない記事たちです。

  • コンサドーレを考える部屋

    北海道コンサドーレ札幌について考えた話をまとめています。不定期更新です。 コンサドーレを考えることは、僕にとって様々なジャンルや切り口に関心を持つことです。

  • ぼくのコンサ史

    北海道コンサドーレ札幌の歴史を自分史観で書きまとめたマガジン。不定期連載。 本編は1シーズンごと章立てで、補章として人物伝やトピックごとのコラムを連載予定。

最近の記事

  • 固定された記事

【プロフィール】つじーのnoteの歩き方

 はじめまして、つじーといいます。自己紹介、主なnote記事やその他活動の紹介、問い合わせ先をまとめています。よろしくお願いいたします。 (※2024/04/19更新) 1.プロフィール(1)自己紹介 ・書評家やってます。 ・北海道コンサドーレ札幌サポーター ・アダナ・デミルスポル「日本最初の」サポーター(トルコ) ・ポッドキャスト『本棚とピッチのあいだ』パーソナリティ ・ラジオ出演(三角山放送局『コンサドーレGO WEST!』ゲスト出演) ・1993年4月9日生まれでJリ

    • シン・フリューゲルス史の誕生―田崎健太『横浜フリューゲルスはなぜ消滅しなければならなかったのか』

      1.クラブ消滅の遠因は「生まれ」にあり? 「日本サッカーに秘められた歴史あり」を体現する一冊である。1998年に横浜マリノスと合併する形で消滅した横浜フリューゲルスの歴史を追った本だ。フリューゲルスの前身である全日空SC、そのまた前身であるヨコハマサッカークラブにまでさかのぼって書いているのが特徴である。  フリューゲルス史の結末は「マリノスとの合併による消滅」である。その原因をクラブの財政問題、出資会社の撤退や経営難、企業のサッカークラブに対する無理解といった「点」だけ

      • 自分の取扱説明書を作ったら自分がカッコつけてないか不安になってきた

        1.トリセツ作りました あることで後日使うことになったので「自分の取扱説明書」を作ってみる。説明書のフォーマットは、みずのけいすけさんのnote記事を参照した。フォーマットそのものは爲末大さんが作ったそうだ。  作る分にはいい。でも他人に見えるよう公開するのは恥ずかしい。自分から見た自分と、他人から見た自分が悪い意味で不一致してるのがこわいからだ。だってそれ、カッコつけてるけどバレてるってことじゃん?  取扱説明書を使う「あること」に関しては、いずれnoteに書くつもり

        • なにが正解かまだ分からない―2024年4月の北海道コンサドーレ札幌

           2024年4月のコンサドーレを振り返ってみる。僕が試合についてXでつぶやいた内容を小見出しごとに再編集してまとめたものだ。できれば今後毎月やりたいが、予定は未定である。 1.今月の結果【J1リーグ】 4/3 vs名古屋グランパス(H)●1-2 4/6 vsガンバ大阪(H)○1-0 4/13 vsアルビレックス新潟(A)△1-1 4/20 vsサンフレッチェ広島(H)△1-1 4/27 vs湘南ベルマーレ(H)△3-3 →順位:20位(1勝4分5敗、勝ち点7、得失点差-1

        • 固定された記事

        【プロフィール】つじーのnoteの歩き方

        • シン・フリューゲルス史の誕生―田崎健太『横浜フリューゲルスはなぜ消滅しなければならなかったのか』

        • 自分の取扱説明書を作ったら自分がカッコつけてないか不安になってきた

        • なにが正解かまだ分からない―2024年4月の北海道コンサドーレ札幌

        マガジン

        • サッカー雑文集(コンサドーレ除く)
          19本
        • つじーの書評集|頭の中をさらけだす読書室
          54本
        • 何にもくくれない雑文集
          7本
        • コンサドーレを考える部屋
          6本
        • ぼくのコンサ史
          1本
        • 読書雑文集
          6本

        記事

          カッコイイ大人は理想も現実も見捨てない―黒岩比佐子『パンとペン』

          1.「売文ビジネス」はじめました カッコイイ。読み終えたとき、まず頭に浮かんだ言葉だ。カリスマ性があるわけでもない。強い言葉で誰かを扇動するわけでもない。スマートな生き方をしたわけでもない。表紙の写真にうつるのはメガネをかけた子持ちのおじさんだ。それでも本書の主役である堺利彦は間違いなくカッコイイ。  彼は明治から昭和初期を生きた社会主義者だ。政府から社会主義が警戒のまなざしで見られ、取り締まりや監視の対象だった時代に堺は組織やメディアを立ち上げ活動し何度も逮捕される。晩

          カッコイイ大人は理想も現実も見捨てない―黒岩比佐子『パンとペン』

          自分史観で北海道コンサドーレ札幌の歴史を書いてみることにした【ぼくのコンサ史】

          1.『ぼくのコンサ史』はじめます 自分が応援するコンサドーレの歴史を書いてみようと思う。仮題は『ぼくのコンサ史』だ。仮といいつつ、そのままかもしれない。「ぼくのなつやすみ」のようなネーミングである。  クラブ設立前夜から現在まで順を追って書いてはnoteに載せていくシリーズものだ。締切はない。準備できるたびにコツコツ書いていく。  僕はクラブの人間でもメディアの人間ではない。市井のサポーターだ。そんな人が歴史を書くことに何の意味があるのか。そもそもちゃんとした歴史を書く

          自分史観で北海道コンサドーレ札幌の歴史を書いてみることにした【ぼくのコンサ史】

          宝石のような友情が二人の国民的探偵を生んだ―中川右介『江戸川乱歩と横溝正史』

          1.その関係、まるで「宝石」のごとく 「ライバルが親友、親友がライバル」 そんな設定がさしこまれる創作物は少なくない。目新しい手法ではないからこそ、もうひとひねりできるかが問われる。  そんな関係性がもし実際にあったとしたら。しかも両者が同じフィールドで多大な知名度を持つ人物だとすれば。そんな夢のような熱い話がかつて存在した。  江戸川乱歩と横溝正史、日本のミステリー史に燦然と輝く一番星、そして大衆とミステリーの距離を近づけた巨人である。乱歩は明智小五郎や怪人二十面相が

          宝石のような友情が二人の国民的探偵を生んだ―中川右介『江戸川乱歩と横溝正史』

          31回目の誕生日がすぎ、「庭作り」をはじめた。

           2024年4月9日、31歳の誕生日をむかえた。「誕生日」と「31歳の自分」について思うところを書いていこうと思う。 1.誕生日にまつわるぐだぐだ 誕生日当日にSNSなどで報告するのがすごく苦手だ。「誕生日です!」とつぶやくのも「誕生日に祝ってもらいました!」とすぐ事後報告するのも、いつからかためらうようになった。誕生日当日の報告には「うっかり見つけたらお祝い義務」みたいなのが発生してる気がしてならない。他人の義務を一つ余分に増やしているような気持ちになる。  「じゃあこ

          31回目の誕生日がすぎ、「庭作り」をはじめた。

          【連載第4回】『宇都宮徹壱WM』に書評を寄稿しました【お知らせ】

           2024年1月から毎月一回、『宇都宮徹壱ウェブマガジン(WM)』で書評の連載を行っています。  『宇都宮徹壱WM』は、写真家・ノンフィクションライターである宇都宮徹壱さんが編集長兼主筆のウェブマガジンです。  今月配信の第4回では、中川右介『怖いクラシック』を紹介しました。有料会員制ウェブマガジンですが、書評は無料で読むことができます。  会員限定の部分は、会員のみなさんから寄せられたリクエスト(読書カルテ)にそって僕がオーダーメイドでおすすめの本を紹介する「読書コー

          【連載第4回】『宇都宮徹壱WM』に書評を寄稿しました【お知らせ】

          サッカーこそソ連を生きる支えだった―大平陽一『ロシア・サッカー物語』

          1.現代サッカーを学ぶためのソ連 サッカーの歴史を深く知る上で欠かせない地域はいくつもある。母国イギリスはもちろん、ブラジルなどの南アメリカ、スペインやドイツ、イタリアなどの西ヨーロッパ諸国は欠かせまい。  僕がさらにロシアの存在も加えたい。特にソ連時代のサッカーは必修科目だ。なおここでいうソ連時代のロシアには、現在のロシアが侵攻中のウクライナなども含まれる。  ソ連のサッカーは今なお伝説と称されたり、現代サッカーの源流のひとつとなったサッカー人を生んだ。  ひとりは

          サッカーこそソ連を生きる支えだった―大平陽一『ロシア・サッカー物語』

          「東郷平八郎がイギリスのニューカッスルでサッカー観戦を楽しんだ」説を検証してみた

          1.Wikipediaに記された驚きの一文 小学6年生ごろに初めて読んでから、司馬遼太郎『坂の上の雲』を何年かに一度は必ず読んでいる。30歳の今、ちょうど4回目の読書をしているところだ。愛媛県松山市出身の秋山好古・真之兄弟と正岡子規の3人を主人公に、明治維新を経た日本が日露戦争での勝利へ駆け上がるまでを描いた長編小説である。  日露戦争当時、日本海軍の連合艦隊司令長官が東郷平八郎だ。いわば日本海軍の戦闘部隊のトップである。彼が率いる連合艦隊がロシアのバルチック艦隊を破って

          「東郷平八郎がイギリスのニューカッスルでサッカー観戦を楽しんだ」説を検証してみた

          知ることは傷つくこと、傷つくことは知ること―ドラマ『Eye Love You』

          ※ドラマ内容のネタバレあり。ご了承ください。 1.「テレパス能力」と「相手が韓国人」が生み出す恋の必然性 こんな設定、こんな展開、そうそうはまるものか。そう思っている人ほどどっぷり浸かるドラマかもしれない。僕がそうだった。  『Eye Love You』は、2024年1~3月にTBS系列で放送されたドラマだ。放送が終わった今はNetflixとU-NEXTで全話見ることができる。  主人公の本宮侑里(ゆり)(二階堂ふみ)は、目が合うと相手の心の声が聞こえてしまうテレパス能

          知ることは傷つくこと、傷つくことは知ること―ドラマ『Eye Love You』

          僕が書評を書き続けたい理由―楠木建『経営読書記録 表』

          1.「ブランド」は高峰秀子と微積で学ぶべし 経営学者である著者による本の解説とメディアに連載された書評をまとめた本だ。僕は楠木さんの書評に出会って書評に対する印象が大きく変わった。本当におもしろい書評は、書評だけのった本でも買おうと思うくらい価値がある。  彼の書評は、紹介されている本がみんな気になってくる。中にはすぐ本屋へ買いに走りたくなる本も一冊二冊じゃない。エッセイとしての面白さも兼ね備えているのが、他の書評との大きな違いだ。本の紹介や所感にとどまらず、楠木さんは自

          僕が書評を書き続けたい理由―楠木建『経営読書記録 表』

          2024シーズン初めのコンサドーレを見て感じた3つのポイント

           2024シーズン開幕後1分4敗でJ1最下位。絶不調の北海道コンサドーレ札幌についてTreads(元ネタはX)に投稿したことを少し編集し、話題毎に再整理してまとめてみた。  ちなみに僕は学生時代、テスト前日になってから慌てる学生だった。だからシーズン3分の2過ぎぐらいになって、まだ状況がどん底だったらはじめて悲壮感出していこうと思っている。5節ってまだテスト2週間前ぐらいだよね。 1.コンサドーレ・ファミリーとドン・ミシャの現在 今のコンサドーレにとってミシャは「絶対的ボ

          2024シーズン初めのコンサドーレを見て感じた3つのポイント

          安保闘争に入り乱れる学生、左翼、右翼、財界、そして日本代表GK―佐野眞一『唐牛伝』

          1.カオスな人脈うずまく60年安保闘争 他人の生き様を評価することがいかに難しいことか。唐牛健太郎(かろうじけんたろう)とその周りの人々が歩んだ人生を追うと強く感じる。  舞台は60年安保闘争。岸信介内閣のもとで新たに結ばれようとしていた日米安全保障条約に対して、政治家のみならず一般市民たちも大きく巻き込んだ反対運動が起きた。  デモ隊が国会議事堂の周囲などを取り囲み、機動隊との大きな衝突まで発展した。その中心にあった学生運動の組織がブント(全学連主流派)で、長である中

          安保闘争に入り乱れる学生、左翼、右翼、財界、そして日本代表GK―佐野眞一『唐牛伝』

          トルコに縁もゆかりもない僕がどうしてトルコのサッカークラブの「最初の日本人サポーター」と呼ばれることになったか

           はじめにお伝えすることがある。この記事はそこそこの分量だ。20000字以上ある。お願いだから読むことを断念しないでいただきたい。毎日数行でも構わないのでコツコツと読んでいただけたら幸いである。 1.すべてのはじまりはこの一文から「İlk japon taraftarımız camiamıza hayırlı olsun.」 (最初の日本人サポーターを歓迎する。)  2024年2月3日、事の始まりはX(Twitter)にトルコ語で書かれたこの一文だった。  僕は故郷に

          トルコに縁もゆかりもない僕がどうしてトルコのサッカークラブの「最初の日本人サポーター」と呼ばれることになったか