「どんなフィードバックをすれば良いか分からない」を解消する4つの観点
フィードバックをする際に
どんな観点でフィードバックすればいいか分からない
フィードバックすべきところが見つからない
という悩みがあると思います。
今回紹介する4つの観点を覚えておくことで、
フィードバックすべき内容を見つけやすくするとともに、
上手なポジティブフィードバックができるようになります。
①結果承認:成果・結果に対する承認
期待されていた結果を出してくれた時、それについて具体的にポジティブフィードバックするのが結果承認です。
ここで注意すべきはやるのが当たり前と思わないことです。
グラスのコップに半分まで水が入っている時
「半分しか入っていない」ではなく「半分も入っている」という考え方をしましょう。
例
今回のプロジェクトではあなたが大きく貢献してくれました。特に細かい問い合わせにも柔軟に対応してくれたのがよかったです。ありがとう。
作成してもらった提案資料、根拠となる細かいデータを分かりやすく入れてくれたのがよかったです。
リリースまでスケジュール通りに進めることができました。こまめな報連相に加え、発生した課題についても整理してから伝えてくれたおかげで判断しやすかったです。ありがとう。
②行為承認:相手が行った行為に対しての承認
行為承認は、結果を出している/出していないに関わらず
「やってくれていること」や「行っているプロセス」に対して認めることです。
まずは「やってくれてありがとう」という考え方です。
フィードバックされた側としても
結果が出る前に行動や行為が承認されると、「これでいいんだ」と確認できて
やる気や自信が生まれます。
例
プロジェクトをうまくリードしてくれてありがとう。情報共有のタイミングがとてもよかったです。
お問い合わせを積極的に拾ってくれてありがとう。とても助かってます。
③存在承認:相手の存在を承認し、大切に扱う
存在承認は
一人の人間としてリスペクトし、笑顔で挨拶したりアイコンタクトを取ることです。
相手に気を配ったり、相手を気にかけることが該当します。
例
挨拶する
疲れているようだけど、大丈夫?
何か手伝おうか?
④可能性承認:未来の可能性について信じ、それを肯定する
可能性承認は、「こうなったら良い」という改善ポイントを未来の期待として肯定的に応援することです。
この観点を有効活用できると、ネガティブフィードバックをポジティブフィードバックに変換して伝えることができます。
ネガティブフィードバックをする際は
「期待しているから、注意をしている」
「信じているからこそ、伝えている」
という伝え方にするだけで、否定→承認に変わり
フィードバックを受けた側も受け止めやすくなります。
ただし、「あなたのためを思って注意をしている」は
可能性承認ではないので
言い方にはくれぐれも注意してください。
例
お願いしている週報の提出がほぼ毎日遅れていて困ってます。あなたなら期限までに提出できると信じているのだけれど、一体何が遅れる原因だと思いますか?
打ち合わせの時にあの発言は良くなかったと思います。あなたならもう少し相手が傷つかない言い方ができたと思います。次回から気をつけましょう。
参考書籍
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