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お父さんのお辞儀。

ちょっと、前、展示会で一緒に仕事をしている友人と話していたところ、彼のご両親が来てくださいました。

友人とは昵懇なので、私のことも、ご両親に話しているのでしょう。和やかにお話をさせていただきました。

印象的だったのは、あまりしゃべらなかったいかついお父様が、別れ際に「息子をよろしくお願いします」と帽子を脱いで深々とお辞儀をしたこと。自分の父親と同じぐらいの年の方にそういった態度をされたのは、ちょっと驚いたと共にものすごく恐縮しました。

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思い起こすと、昔から友人の親には評判が悪く、子供ながらに「ちくわぶちゃんとは遊ばないようにママから怒られた」と言われたときはショックだったものです。たいした理由じゃなく、たぶん教育熱心なお母さんからすれば、くだらない遊びを教えるなってことだったんだろうと思いますが。

成人しても、だらしない性格が元で、堅い友人の親からは評判が悪かったらしいときもありました。まぁ、それはそれでしょうがないとも思います。

そういうことが度々あって、ガラスのハートの自分は、結婚式などで友人の親と話すのが苦手になっていきました。

そんな経緯があるから、帽子まで脱いだ友人のお父様の態度にいたく驚いたのです。

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割と、自分が合っているかおっかなびっくり生きています。何に合っているか漠然としてて上手く言えないのですが。

このお父様のように丁寧なご挨拶をしてくださるということは、「合っている」ことの証左なのかなと思うのです。こういった証左を増やしたいところです。

もちろん、感謝してくださっていることに照れくささと嬉しさを感じているのが大きいのですが。




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