マガジンのカバー画像

キャリアと学びと哲学と

14
2010年に社会保険労務士試験に合格して今は都内のIT企業で人事の仕事をしています。社会人の学習やキャリアに関心があって、オフの時間には自分でワークショップや学びの場を主催するこ… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

「自分らしさ」について:キャリアと学びと哲学と

使用価値と交換価値キャリアについて考えるとき、避けて通れないのが「自分らしさ」という言…

N
4か月前
9

傷とレジリエンス~エマニュエル・レヴィナス:キャリアと学びと哲学と

理解とは暴力である今日お話ししていくのは、エマニュエル・レヴィナスです。1906年にロシア…

N
4か月前
5

星座と物語~ヴァルター・ベンヤミン:キャリアと学びと哲学と

星座の光ヴァルター・ベンヤミンという人についてお話したいと思います。ベンヤミンは1892年…

N
4か月前
11

人生のエクリチュール~ジャック・デリダ:キャリアと学びと哲学と

パロールとエクリチュールジャック・デリダについて話していきたいと思います。ジャック・デ…

N
4か月前
17

権力の生み出す主体性~ミシェル・フーコー:キャリアと学びと哲学と

ポジティブな権力今日のテーマはフランスの哲学者ミシェル・フーコーです。1926年に生まれた…

N
4か月前
7

欲望するキャリア~ジャック・ラカン:キャリアと学びと哲学と

何を望むのか?今回はジャック・ラカンです。1901年に生まれて1981年に亡くなった戦後フラン…

N
4か月前
2

学びは習慣を解体する~ジル・ドゥルーズ:キャリアと学びと哲学と

差異と習慣今回お話しするのはジル・ドゥルーズです。ドゥルーズといえばフェリックス・ガタリとのコンビで「アンチ・オイディプス」や「千のプラトー」を世に出し、ジャック・デリダと並ぶ現代思想の双璧として、私の世代の現代思想の読者にとっては非常に知られた存在です。 一般的には「ノマド」という言葉を流行らせた人かもしれません。ドゥルーズの思想は「ノマドロジー」などと呼ばれ「ノマド」(遊牧民族)のあり方にある種の理想を重ねたものでした。 「ノマド」的なあり方を評価するドゥルーズの

永遠回帰と肯定の哲学~フリードリヒ・ニーチェその3:キャリアと学びと哲学と

永遠回帰ニーチェの哲学にはゴールはありません。たどり着けば終わりにできる最終地点はあり…

N
4か月前
6

超人とニヒリズム~フリードリヒ・ニーチェその2:キャリアと学びと哲学と

超人と神他人に依存することなく自分の人生の責任を自分で引き受けて生きること、それこそニ…

N
4か月前
2

中二病の王から健康の伝道者へ~フリードリヒ・ニーチェその1:キャリアと学びと哲学…

中二病の王?今回お話ししていきたいのはフリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェです。 ニー…

N
4か月前
8

現象学の現在地点~エトムント・フッサールその4:キャリアと学びと哲学と

現象学の現在フッサールと現象学についてお話をしてきました。フッサールの始めた現象学が現…

N
4か月前
4

現象学の二つの困難~エトムント・フッサールその3:キャリアと学びと哲学と

ひとつめの困難 身体フッサールの現象学は、世界の中心を私の意識に見出したというお話をし…

N
4か月前
5

超越論的主観性は世界を意味づける~エトムント・フッサールその2:キャリアと学びと…

意識は常に何ものかに対しての意識フッサールと現象学についてお話をしています。そこでは、…

N
4か月前
10

キャリアと現象学~エトムント・フッサールその1:キャリアと学びと哲学と

エトムント・フッサール今回はエトムント・フッサールという哲学者と彼の始めた「現象学」という哲学の一つの領域についてお話をしたいと思います。 現象とは、すなわち、現れてくるもの。目に見えたり、耳に聞こえたり、五感で感じられるもののことです。英語では「フェノメノン」(phenomenon)なので、「フェノメノロジー」(phenomenology)と呼ばれます。 この現象学、学習や人材育成、キャリアといったワードに興味のある方には、どこかで聞いたことがある言葉かもしれません