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読了:『星の巡礼』 パウロ・コエーリョ

先日、数年ぶりに京都に行ったんです。「秋の古本市」を旅のメインに。

古本市では思いがけず4時間も滞在してしまったのですが、その後に寄った「ファラフェルガーデン」というイスラエル料理屋さんも感動的に美味しかったです。

古本市
ファラフェルガーデン


最終日にはとっても素敵な美術館に行って、大好きなモネで旅を締めくくりました。(ちなみに紅葉にはまだ早かった)


嗚呼、こうして大人になってゆくのでしょうか。笑


さて旅の記録はここまでにして、本の紹介を。作者は聞いたことがあるかもしれません。あの『アルケミスト』と同じ方です。


『星の巡礼』 パウロ・コエーリョ


『アルケミスト』を読んだ時に、頭の中に答のない哲学的な考えが巡り巡って浮かんできてなんとも心地よかったので、同著者のデビュー作『星の巡礼』を借りてみました。

『アルケミスト』の読書感想はこちら(今よりもちゃんと書いているなあ)


『星の巡礼』。読み切るのに忍耐が必要でした。

”奇跡の剣”を手に入れるため、パウロがガイドのペトラスと一緒にサンチャゴへ旅をするお話です。その道中で起こる様々な出来事に対してパウロの感情や考えが日記のように記されています。まるで私も一緒になって巡礼しているような感じがしました。ペトラスに教わる実習も興味深く、実践してみたりもしました。

アルケミストよりもっともっと神秘的・スピリチュアル的要素が多く、理解するのにかなり時間がかかります。読んでも読んでも全然進まなかった。抽象的な部分もたくさんあって、最初から最後まで想像力が試されます。

コエーリョ自身の体験をもとに書かれていると知り、どんな次元に生きているのですか、と問いたくなるほど現実離れをしておりました。


きっとこれを解読するにはまだまだ経験も知識も足りないので、また、ちゃんと”大人”になった時に読み返したいです。

古本市にいた異次元的な話をされていた学生さん?はきっとこういう本も理解できるのかもわかりません。博物館でよく見かける今にも糸が解けてしまいそうな古ぼけた書物を手に取って、あれがああだからこうなのか、とかいうお話をされているところを見ると、きっと理解できるのかもしれません。


何はともあれ、こうした空想が膨らむ本は面白いし、頭のカロリーをめちゃくちゃ消費するので読了感が気持ちいいです。

でもやはり初心者には『アルケミスト』を薦めたいと思います。笑


読んでいただきありがとうございました。

今日のnegoto「旅の記録。書こうかどうしようか。」

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