空気を読むとはどういうことか?〜空気とは裏リーダーの『見えない命令』である〜


空気を読めなくて怒られる時と怒られない時がある

「空気を読めない」という悪口への違和感

人生何十年生きてきて、たまに聞く
「○○さんって空気読めないよね〜」
とかいう悪口?に対して、違和感がずっとあった。
それのいったい何が悪いの
って思っていた。

自分はそれなりに空気を読める方だろうと思っていたけど
空気が読めない人たちといつも一緒にいた。
なぜなら彼らの方が面白かったからだ。

空気を読める人たちといてもつまらないことが多かった。
というよりはむしろ
窮屈な思いをすることが多かった。

1対1なら割と対等に話すことができるが集団になるとわからなくなる

空気を読める人が多いところに属していると
常に周りの目を窺ってコソコソ立ち回るようになってくる。
それがとても気持ち悪くて嫌いだった。

ところで、空気読めない人たちと付き合っているときに
よく聞くのが
1:1の会話はいけるけど集団では無理
という言葉だ。

1:1ならあまり気にしてなかったのに
集団(3人以上)になった途端、
「こんなこと言って良いのかな?」とか
「今話しても良いのかな?」とか。

そんなことを躊躇って無口になってしまう。

「君って二人でいると面白いのに、
 みんなの前では急に静かになるよね?」

みたいなことを自分自身も言われたことがある。

集団ごとに空気がちがう?

また、こういうのもよく聞く。

「うまくいく集団といかない集団がある」

「前の学校ではいじめられたけど、
 転校してからは割とうまくやれていた」

みたいな話。

『空気が読めない』っていう悩みを持っている同じ人間が
うまくいったり、いかなかったりするというのは
どうも前から不思議に感じていた。

その辺りの疑問についても本noteでは
なぜそうなったのかが分かるはずだ。

空気を読めるようになりたい

『空気を読めるようになりたい』
これは日本で生きてきた空気の読めない人たちの
せつなる願いではないだろうか。

何にもしてないのに気づいたら、
距離を置かれていたりする。
自分も体験してきたが、
そういう仕打ちは本当にキツい。

自分が悪いことをして距離を置かれても、まぁ納得できる。

でも何をしたかも教えてくれず、
いきなりみんなが離れていく。
そんな不意打ちみたいなのを食らってしまったら
流石にトラウマになっても仕方がないんじゃなかろうか。

せめて正体だけでも知りたい

自分は、空気の読めない星の下に生まれたのかもしれない。

でもそれでも自分を苦しめてきた『空気』
とやらの正体くらいは知りたい。

最悪、読めるようにならなくても構わないから・・・

それくらいは、せめて教えて欲しい。

そんな風に思いながら、

同じく空気の読めない人たちと出会い
その人たちと友達になったり
恋人になったり、さらには結婚もしたり。

そういう経験をし続けてもなかなか正体が掴めなかったものが
ここに来てほとんど正体見たり!と思えるまでになった。

なので、今回はそれを何も隠すことなく、
したためていきたいと思う。

本noteの構成

本noteはこの1章を含めて全4章からなる。

字数9000字弱。

空気が発生する経緯と原因(第2章)から始めて、
実際に使える空気の読み方(第3章)を書いていく。

最後にオマケとして、ちょっと大きな話だけど
空気があまりにも濃い日本という国や文化について、
「空気」の考え方を用いて考察し、
ちょっとした提言をしたいと思う(第4章)


空気は縦社会にしか存在しない

空気はどうして生まれるのか

空気はどのようにして発生するのか?

答えはシンプルで
集団の管理者、ボス、トップみたいな人
と、
・集団の成員、部下たち、一般大衆、みたいな人たち

の関係性が空気を生み出す。

本noteでは以下、前者をリーダー、後者をメンバーと表現する。

また、集団や組織には
会社や学校やママ友や、他にも色々なものがあるが
全てまとめてチームと表現する。

意見や感情を飲み込み続けるとそれが組織の慣習となる

一緒に働いたり、遊んだりしていると
もっとこうしたらいいんじゃないか、という意見が出てくる。

例えば、
会社なら「会議が長すぎるんじゃないだろうか」とか
友達同士で遊んでる時に
「山本くんも呼んだ方が楽しいんじゃない?」とか。

初めて頭に意見が浮かんだ時は、まず
メンバー➡︎リーダー
という流れで、意見が伝えられる。

で、
意見が伝えられた時
リーダー➡︎メンバー

という方向に反応が返される。
この時の反応が、

(「会議が長すぎるのでは?」に対して)
「会議が長い?うるさいよ」
とか
(「山本くんも呼んだ方が〜」に対して)
「あいつは鬱陶しいから呼ばなくていいよ」とか。

そんな風に意見を却下されることがある。
リーダーが、
メンバーの意見を採用してくれるか?
それとも
メンバーの意見を却下したり無視するか

が空気を生み出すか生み出さないかの分かれ目になる。


空気の素になるもの

リーダーが意見を採用したり、耳を傾けてくれたり
といった経験をメンバーが積み重ねていくと
風通しの良いチームになる。

反対に
リーダーが意見を却下したり、無視し続けたり
といった経験をメンバーが積み重ねていくと、
「言っても無駄だ」という暗黙の了解が生まれてしまう。

そして「言っても無駄だ」という暗黙の了解
すごい速さでチームに広まって
次第に慣習として凝り固まってしまう。

この慣習こそが、空気と呼ばれているものの正体だ。

つまり、

「言っても無駄」という暗黙の了解が慣習になったもの
が空気である

ということだ。

対等な関係性の中では空気は生まれない

ここで、
「ん?それ以外にも空気なんてどこにでもあるんじゃない?」
という疑問が浮かぶ。

例えば、

京都では「お茶漬けはいかが?」という言葉が
「そろそろ帰ってくれないかな・・・」という気持ちを
伝えている、みたいな話がある。

そのような状況で「そろそろ失礼します」と帰るのも
空気を読む例の一つだろう。

この例は、
京文化の中で育まれた空気
の例でありかなり色んなものが積み重なっている。

慣習というものの性質は、

地層のようにどんどん
積み重なってきた歴史のようなものであり
その数々の歴史を共有したかしてないか
空気を読めるか読めないかが決まってくる。

例えば、京都の文化であれば

何か直訴した村人が役人に罰せられるということが
続いた。
その結果、責任から逃れるために
やんわりと匂わすような言い方が主流になった。
ハッキリと言葉にしてしまうと後で
言質を取られて責任を追求され、
下手をすれば命を落とすことになりかねないから
言葉を濁す必要が出てきた。

「歴史の積み重なり方の例」

という感じの歴史がまずある。
(本当にあったかはわからないけど)あったとしよう。
そういういろんな経緯が重なって、
空気というものが生まれる。

しかし、

その折り重なった歴史の一番始まりの部分は
リーダーに対する「言っても無駄だ」
という暗黙の了解にある。

この京都の例であれば
「言ったら責任を追求され罰せられる」
という経験が各村人たちに共有されたからこそ
はっきり言わない文化が育った。

元々は役人と村人という縦社会があったのである。

つまり、何が言いたいかというと

上下関係がない集団・組織の中では
空気は生まれない

ということ。


空気があるのはチームが機能不全に陥ってるせい

 リーダーとメンバーの関係性次第で読むべき空気というものが生まれる。

 人間の身体で考えれば、
命令を下すがまずあって
その命令を受けて実際に動く目や鼻、耳とか手足がある。
それらが五感を働かせて得た情報を頭(脳)に伝えてくれ
その情報をもとに頭は判断を下し、また命令を出す。

チームもこれと同じで

リーダーが命令を下すわけだが
それを実際に実行するメンバーがいて
そのメンバーが命令を実行した結果感じたことをリーダーに伝える。
その情報を受けてリーダーが再び判断して、新たな命令を出す。 

リーダーとメンバーはそれぞれ独立した機関ではない。
常に連動して動く運命共同体なのである。

 しかし、
リーダーがメンバーから上げられる情報を
無視したり、情報をあげてくれたメンバーを
叱責したり罰を与えたら、一体どうなるだろう?

 

メンバーは情報をリーダーに伝えなくなり、
その結果
リーダーは判断を下せず命令もうまく出すことができなくなる。

そうするとメンバーはメンバー同士で新たな回路を作る。

メンバー同士で相談したり、結束をはかり
自分たちの身を守るような動きをするようになるのである。

人間の身体の例で言えば
手と足、目と鼻同士で独自に結託して行動し始めるようなものだ。

この時に発生する
結託こそが「空気」と呼ばれるものの正体である。


空気を読むために見るべきところはどこか?

空気を読むためにはどこを見れば良いか?

 ここからは、実際に新入社したり転校してきたりした人が
そのチームの空気を読むために必要なポイントについて解説していく。

 まず押さえておくべきこととして

空気はそのチームごとに異なる。 

なぜなら、
メンバーのリーダーとの関係性の積み重ねの歴史
空気となって現れるからだ。

 なので、空気を読んだ結果とるべき具体的行動
については
それぞれのチームごとにユニーク(固有)なものになる。

 そのチームごとにユニークな空気になってしまうが故に
ここで普遍的な攻略法を伝えるのは正直なところ、難しい。 

しかし、空気の本質はここまで語ってきた通りで

『メンバー同士の身を守るための結託』

である。

それを踏まえることで、
どんなチームの空気にも共通する対策
を見出すことができるはずだ。

 ここからはアイディア勝負だ。

 原則である

空気=メンバー同士の身を守るための結託

という式を頭に入れて、
それぞれがアイディアを出していってもらいたい。

ここからは、
その叩き台となるようなアイディアをいくつか挙げていきたい。 

リーダーとメンバーの関係性

着目ポイント①「具体的な指示はあるか?」

 空気があるのかないのかを知るためには
チームとリーダーとの関係性はどのようなものか?
に着目する必要がある。

メンバー間に「言っても無駄だ」
という暗黙の了解がある場合、
そのチームでは空気を読む必要があるとみてよい。

 空気があるチームがもし職場だとしたら、
業務に必要な指示をはっきり口に出して伝えることはないだろう。

 空気があるチームでは、罰を受けることに強い恐れがある。
そのため、メンバーは責任が発生することを極端に嫌う。

 具体的に指示を出せば、指示をもらった人がミスした時に
責任があるのは指示を出した人ということになる。

一方、指示を曖昧にしておけば
勝手に理解して行動した人が悪いということになり
指示を出した人間は責められることがない。 

着目ポイント②「リーダー以外からの提案はあるか?」

 空気が読めずに浮いてしまうのが嫌という場合
「リーダーがどんな態度でメンバーと接しているか」
をいつもチェックしておく必要がある。

 メンバーの話を聞いているフリをして、
結局何も実行に移さなかったり
そもそもメンバーが遠慮して意見をいうことがないのに
裏でリーダーについてあーだこーだ言っている

そういう組織ではおそらく空気があると見て間違い無いだろう。

 空気を読む必要があるチームで、たとえば

「Excelなどの表計算ソフトを使えばもっと業務が効率化できるのに」
と新入りのあなたが気づいたとする。

 そして、同僚の一人にそのことを伝えると

「ああ・・・うん、確かにそれは便利な気がするね。名案だと思うよ。」

と言ってくれた。
自信を持ったあなたはメンバーが揃う会議で提案する。

「表計算でまとめればこれまでより早く家に帰れるようになるかもしれません。」

 でも、賛成する人と聞かれた中で手をあげるメンバーは一人もいなかった

こういうのはものすごく嫌な体験だと思うが、 
1回くらいはあるんじゃ無いだろうか?
実はこの時、チームには長い歴史の中で共有された
ある慣習が存在している。

“リーダー以外は現状を変化させるような提案は行わない”

という慣習が。

着目ポイント③「裏リーダーを見つけろ」

 リーダーが機能を果たさなくなっているということが
空気を生み出すきっかけになる
という話をここまでで再三して来ている。

 ちなみに
リーダーが機能していない場合であっても

チームにはリーダー的機能は必須だ。

統率が取れないバラバラの状態では動きにくい。

 このことは、
みんなで遊びに行った時、誰も仕切る人がいないと
どうなるかを考えてみればわかる。

『昼ごはんに何を食べるか?』
ですら、決めるのに何十分もかかるだろう。

 ということは「空気」が発生しているチームには

裏リーダー(仮のリーダー)
が必ず存在している。

空気が発生するようなチームにおいては
彼(彼女)が実質的トップになっており、

見えないような方法
各メンバーに指示を出している。

ハッキリ言って、空気を読むことの8割
裏リーダーを見つける(特定する)
というところにある。 

裏リーダーさえ特定できれば、
空気を読み、空気を乗りこなせるようになるのに
それほどの苦労はしない。

 裏リーダーに気に入られてさえいれば
空気を読み違えることすらも恐れなくて良くなるほどだ。

 ではどうやって裏リーダーの目星をつければ良いのだろうか?

裏リーダー発見法①「1対1の状況を作り出す」

上で伝えた通り・・・
明確なリーダーがいない場合でも、
裏リーダーがいることがある。

それを見抜けずに、裏リーダーの機嫌を損ねてしまった場合
メンバーから総スカンを食らってしまうかもしれない。

 初めて入ったチームではその空気を読むことがかなり難しい。
なぜなら、チームの歴史が分からない(というか知らない)からだ。

背景が共有されているからこそ暗黙の了解は成り立つ。

 たとえば、
3ヶ月前にあるメンバーがリーダーの機嫌を損ねた。
その経緯を他のメンバーは共有していたとする。

でも新入りメンバーはそのことを全く知らないので
いつ地雷を踏んでしまってもおかしくない

 新入りだけど地雷を踏みたくないなら
メンバーの誰か・・・できれば最近入ったメンバーを
誰もいないところに連れ出そう。

 そして「こういう場合はどうしたらいいだろう?」とか
メンバーの序列について(誰のいうことを聞けばいいか)
の話を聞いておく。

空気があるチームのメンバーは、
裏リーダーや他の人の目がなければ
ある程度、腹を割って話してくれる可能性が高い。

ピリピリした空気に疲れきっていることもあるが、
一人でも庇ってくれる味方がいた方が、
空気のあるチームでは有利だからだ。

 ちなみに・・・
わざわざ新入りを見つけて
あからさまに恩を売ってくる人もいるが
そういう人とは距離をおいた方がいい

これについて話し出すと長くなるのでここでは
そうした方がいい、というところに留めておく。

あくまでも、誰から話を聞くかはこちら主導で
動いていく方が良い結果に繋がることが多いだろう。 

裏リーダー発見法②「崩しても怒られない」

 実は、裏リーダーは表のリーダーから好かれていることが多い。
好かれてるというほどではなくとも、
何かやらかした時にも見逃してもらえる

さらに 裏リーダーは、
自分が実質的なリーダーであることを
周りに知らしめようとする。

そのため従来のチームにあるルールを崩そうとする。

  • 制服をだらしなく着ていたり

  • 休憩中に外出してはいけないのに勝手に出て行ったり

  • 軽く遅刻してきたり

  • 先生のことを無視してみたり・・・

そういった行動をとっても、表のリーダーやボスは怒らない。
それだけ裏リーダーに信頼を置いているからである。

 これを逆手にとって、

ルールを破ったり崩したりしても怒られていないのは誰か

をチェックすることで裏リーダーが誰なのかがわかる。


裏リーダー発見法③「直接的指示を出さない」

 裏リーダーを見つけるためには、
裏リーダーではない人物を特定する消去法が役に立つ。

 裏リーダーはあくまでも裏リーダーであり、
表のリーダーのように直接的指示を出さない

 裏リーダーはあくまでも空気を使って
メンバーを暗にコントロールしている。

 裏リーダーの得意技は「暗躍」なのである。

 ということは、

 メンバーに直接あーだこーだと注文をつけていたり
メンバーと頻繁に会話しているような人物は

裏リーダーではない 

とみてほぼ間違いないだろう。

 



空気を読む必要がない社会

空気を生み出すのは「おかみ」

空気発生の責任は誰にあるのだろうか?

ここまで読んできてくれたのであれば
リーダーに全責任がある
と分かってもらえたのではないかと思う。

え?そうなの?と思われたならば

空気が生まれる経緯を上の文章に戻って
もう一度確かめてもらえれば。

もう一度、少しクドくなること覚悟で繰り返す。

空気が生まれた原因は100%リーダーの態度にあり
メンバーには全く責任がない 

ところで、日本は“フスマの文化”と言われるくらい
非常に「空気」を尊重する社会だ。

察する能力が弱い人間
はいつも責められ、吊し上げられる。

これはあまりにも日本の空気が濃いせいである。

では、その空気が生まれた責任は誰にあるのか?

もちろん、おかみ(政府)であり
国民一人ひとりには何の責任もない。


意見や報告を聞くリーダーなら良いの?

 空気があるチームとないチームの違いは
リーダー(表の方)がメンバーとの良好な関係性
を作れているか、いないか
であることは分かってもらえたと思う。

 しかし、ここで勘違いしやすいのは

リーダーがメンバーの言うことを聞いて
右往左往しているような(例えば、岸田政権みたいな・・・)
優柔不断な状態になってしまってはいけない。

 メンバー(国民)の声を聞きすぎて、優柔不断になって
しまうようでは、真の意味で声を聞けているとは言えない。

意見や報告をただ聞けば良いというわけではなく
それを聞いて、「判断」「決断」
リーダーが主体的に行う。

そこまでがセットで「聞く」ということなのである。 

空気が生まれないようにするためには、

メンバーそれぞれが
『今のリーダーはちゃんと想いを受け止めてくれているな』
感じている必要がある。

 

支配的なリーダーであっても、
聞いてるフリして判断や決断から逃げているリーダーであっても、

メンバーはリーダーを頼れなくなり、
そのうち裏リーダーが現れて
空気を作り始めてしまうのである。 

 

陳情の機能があれば空気はなくなる?

 支配的なリーダーであっても、
優柔不断なリーダーであっても、
裏リーダーの暗躍を防ぐことはできない。

暗躍の結果、チームに空気が生まれ、
メンバー一人ひとりがそれを読まなければいけなくなる。

 そうなると、
地雷を踏まないように気をつけ続けなければいけないような
息苦しいチームがまた一つこの世に誕生してしまう。

 支配的なリーダーであっても
優柔不断なリーダーであっても

どちらの場合も、
意見や報告(これらを以降「陳情」と表現する)がうまく機能していない。

 支配的なリーダーは、
最初から意見や報告をさせない。

優柔不断なリーダーは、
陳情を丸呑みしてしまい、吟味(精査)をしない。

 空気が生まれないようにするためには、
意見や報告を吟味(精査)した経緯をフィードバックする
ということが必要になる。

 意見や報告をもとに何が決まったのか?
どのような判断基準でそれが決まったのか?

などを明らかにしていくことで、
メンバーは意見や報告のしがいを感じられて
次からも意見や報告をしっかりあげようと思える。

「選挙」に陳情の機能があるか

 このことからわかるのは、
選挙でリーダーを選ぶだけでは
空気の発生を防ぐことはできない

ということだ。

 その選んだ人が当選後、
どんな政策をしているのかを明らかにしているだろうか。

犬の殺処分をゼロにしますとか言って
当選したにも関わらず
その経緯を事細かに選んでくれた人たちに
公開しているだろうか?

 今現場で働いている人たちや
実際に現地で暮らしている住民が、
おかみに陳情できるような機能があるだろうか?

選挙に行くだけで、本当に私たちの見たこと感じたことが
リーダーたちに伝わるのだろうか?

 もちろん、現状そんな機能がほぼないからこそ
日本はこんなにも空気が濃いのである。

 選挙に行こう、みたいなことをよくいう人がいるが
選挙に行っても何も変わった気がしないからこそ
みんな選挙に行かなくなったのではないのだろうか。 

いつまでも選挙に行かない人が悪い、
という論調が続く限り本当の問題からは遠ざかったままだろう。

文化の妙なども空気の濃さから生まれる? 

「選挙制度」と、もう一つ問題だと思うのが
アートや音楽や映画など文化芸術万歳、という空気だ。

 鬼滅の刃ハラスメント(キメハラ)みたいなのも最近あったが
この日本においては文化芸術がわからない人
(というよりは着いていけない人)は肩身が狭い。

文化芸術は直接的表現をしない。
受取手が作品から感じ取ることが求められる。

 しかし本来、芸術作品というのは受け取り方が自由だし
何を見ても聞いても自由というところにその素晴らしさがある。

 「鬼滅を見てないなんてヤバい」とか
「この映画見てそんな薄い感想しかないなんて」とか 

そういうハラスメントがまかり通る時点で
芸術文化そのものが地に落ちているとすら感じる。

本noteで伝えてきたことから考えれば
日本の裏リーダーというのが存在し、
文化芸術の嗜好や解釈を彼ら裏リーダーの思い通りに
コントロールされてはいまいか?

ということを今一度疑ってみるだけの価値はあるのではないだろうか。

 もしかしたら、

気付かぬうちに
みんなが素晴らしいとするゲームや映画やアニメや漫画や音楽。
そういったもので裏リーダーの思い通りに思考や行動を
良いようにやられているのかもしれない。

 

 

 

 

 


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