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言葉の花束ーアキの詩集No.39


1.「迷子と星の子」


森でさ迷う
坊やが
星の子を拾った

星の子は
空から落ちてきた

空に投げてくれたら
願いを叶えてあげるよと
星の子は言った

坊やは
星の子を空に投げた

坊やは言った

お母さんと
仲直りできますようにと

星の子はキラリと
空に光ったかと思うと

再び
地上へと向かって
落ちてきた

坊やは
すかさず星の子を
キャッチした

星の子は言った

願いごとの叶え方
忘れちゃった

お母さんと仲直りするには
まず帰らないといけないでしょ?

暗い森の中
帰るのは大変だから
家に着くまで
僕が灯りになってあげるよ

星の子は煌々と光り
ランプとなって
森を照らした

まぶしい光は
どこまでも明るくして

元来た道を
導き出してくれた

坊やは
森を抜けることが出来た

お母さんと仲直り
出来るかな?

坊やは
ポツリと呟いた

大丈夫だよ
この森を抜ける
勇気があったんだからと
星の子は言った

でも
君がいたから
出来たんだよ

坊やは
心細そうに言う

星の子は言った

僕がついてるよ
勇気出して!

星の子を握り
家路に着いた坊やは
玄関の戸を叩いて言った

お母さん
悪いことをして
ごめんなさい

すると
玄関を開けたお母さんは
何も言わずに
ギュッと坊やを抱き締めた

坊やも
お母さんを
抱き締めた

ふと
手の中を見ると
星の子はいなくなっていた

坊やの
仲直りしたいという
願いが叶ったからでしょうか?

坊やとお母さんを
星の子は
空から眺めて
微笑んでいるのでした



2.「許せないこと」


全てを許せると
心が楽になるのだろうが

どうしても許せないことがあるとき
どうしたらいいのだろうか?

怒ることに
たとえ正当性があったとしても

怒り続けると
心が疲弊してしまう

冷静の心や
楽しむ心も
萎えてしまう

何を手放せば
相手を許せるだろうか?

怒らずに
静かな心で
物事を見つめられると
どんなに楽だろう



3.「誰かを信じたい」


誰かを信じたくて
仕方ない

怒り
疑い
恨み続けるのは
辛いから

理屈抜きに
自分の信じたいものを
信じきってしまえば
心が楽になるだろうか

だが
すがる人生ほど
惨めなものはない

少しでも
自分を持って生きたい

そう思えば思うほど
信じるのも
信じないのも
辛くなる

何事も
白黒つけなければ
いけないのだろうか?

私の心は

揺れている



4.「生きることは」


生きることは

すなわち
働くこと

そう捉えれば

色んな働き方
色んな生き方が

世の中に
受け入れられて

多くの人が
生きやすくなるかもしれない



5.「赤と青」


夕焼けの赤と

闇夜の青が

溶け合う時間帯が

私は好き


赤と青の

濃淡が変化していく様を

じっと眺め

ゆったりと時間の経過を

味わうのも

私は好き


赤と青の海原を

雲という魚達が

赤や青に染まりながら

泳いでいくのも

面白い



6.「楽しみたくない」


ドラマも
漫画も
見たくない

楽しいはずのことを
やりたいと思えない

そういうときの私は

疲労が蓄積していて
エネルギーも足りていない

楽しむのは
コンディションが整っていないと
難しい

それと
安心感も不足気味かも

安心して
休む

それが
今の私に
必要なこと



7.「ちょいちょい」


ちょいちょいと
食卓の魚に
手を伸ばす

泥棒猫と言う名に
ふさわしい
猫め

身を乗り出して
ちょいちょい

ダメだよと
顔を押さえて
体を後ろに
引っ張っても

負けじと
再び
身を乗り出して
ちょいちょい

何という
無垢猫なんだ

無邪気であって
かつ
食欲という
本能に忠実な猫め

おかげで
魚を防備しながら
食べなければいけない

安心して
食べられないじゃないか

お前のせいだぞ
この泥棒猫

ちょいちょい伸ばす手を
かわしながら食べるのが
楽しくて
仕方ないじゃないか



8.最後に(詩の解説)


1.の詩

童話チックに仕上げました。

昔、考えた童話をポエムにアレンジしたものです。

2.3.6.の詩

「とあるヒーラーさん(エッセイNo.111、112)」との関係で

トラブルになり

心が病んでいたときに書いた詩です。

4.の詩

働くこと=仕事ではなく

生きる=働くことと

広い意味で捉えると

もっと

色んな人々が

生きやすくなるのでは~?と考えた詩です。

5.の詩

夕焼けと夜空が溶け合う情景の美しさを

率直に表現した詩です。

7.の詩

我が家の愛猫に対する

ラブポエムです♪


お読み下さり

ありがとうございます(^^)/

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