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注:決して自慢話ではないです!

娘の初めての習い事は小学1年の頃からの水泳で、ほぼ毎日通っていました。

基本、姿勢がいいのと、教えられたとおりにできる子だったので上達は早く、後に選手コースに誘われるくらいでした。

2年生になる頃、そこのスイミングにも行っていて同じ団地に住んでいた男の子が
「小学校の剣道部の体験に行く」というのを耳にし
体育館で遊べる〜くらいの感覚で自分も行くと言ってきました。

剣道がどういうものかも知らずに…

体験に行くと、基本のすり足を教えてもらったり竹刀の持ち方を教えてもらってちょっと振ってみたり
それくらいやった後はボールで遊んでもらって、まぁ楽しかったんだと思います。

さぁ、体験も3回くらいしました、次は入部するか聞かれますよ。

どうする?私たち。


一緒に来ていた男の子は入部するつもりで体験に来ていたので迷いはなかったと思いますが
私たちは…

良くしてもらったのに、体験するだけして断ることができず
(服を買うときも、店員さんから長い接客を受けたり、その上試着までしちゃったら…買うくらいの私…)

「入部します」と答えちゃいました。


通っていた小学校の剣道部にはそのとき6年生しかいなくて
このままだと剣道部がなくなってしまうので、本当は部活は4年生からなんだけど、社会体育っていうことで2年生から参加できるようにしたとか。

稽古は週3、4日くらいだし、外部の先生はお仕事をされていてボランティアで教えに来てくださっているから、時間があるときできるだけって感じだったので
厳しい稽古もあるけど、基本を大事に、楽しいこともしつつ、な部活でした。
6年生に1人女の子がいて、そのお姉ちゃんがすごく娘を可愛がってくれたので、長女である娘にとっては甘えられる存在もいて嬉しかったと思います。

ただ、負けるのは嫌なタイプなので、試合はしたくないようでした。

初めて大会に出たときは、自分より年上で、大きくて強そうな男の子との対戦に、怖いのと緊張で試合前に泣き、試合後はホッとしてニコニコするような娘。(普通は負けて悔し泣きするのでは…)

そんな娘が、自ら進んでまではしないけど、言われたことは真面目にコツコツやっていった結果、
2年生のうちに初勝利をあげることができ
同学年の子には勝てるようになっていき
トーナメントを勝ち上がれるようになってきて、メダルをもらえるようになりました。

でも、それより上は厳しいんです。
毎日のように厳しい稽古をして毎週のように遠征に行って、強くなるためにとんでもなく努力している道場の子たちには勝てないんです。

負けるのは悔しいけど、まぁ、十分じゃない?っと思っていたんですが


6年生になる春休みに団地からマンションに引っ越したんです。
(ここからねこ(茶白の方)との生活も始まりました♡)

新しい小学校には剣道部はなく、水泳だけにするかどこか道場に通うことにするか決めることに。

水泳は普通のレッスンは楽しいけど、選手コースで本格的にやるのは嫌、道場はものすごくキツイ稽古しなきゃいけないイメージで行くのが怖い。

でも、少し強くなって、会場で他校の子や道場の子と仲良くなってきていて
それがなくなるのはちょっと寂しい感じもする。
とりあえず道場に見学に行ってみて、やっぱり自分にはキツそうって思ったらまた別のことでもしてみればいいんじゃない?ってことで

見学 → 道場に通うこと決定。

今回は断れなかったというより、稽古の時間が特別長いわけでもなかったし、稽古内容自体もそんなに変わらない、道場の子たちも先生方も歓迎ムードで、やれそう!と思えて、でした。

入ってからは、親も本気だし(親も経験者っていう人多め)年間40くらい大会に出るし、遠征や大会で行った先は九州、岡山、京都、東京など、費用もかなりかかりました。
1年間だと思えばなんとか子どもも私も頑張れるし、成果も出ました。

団体戦のメンバーに選ばれるよう稽古を頑張って結果を出し、大勢が見てる決勝の、こっちが見ていられないくらいの緊張の中で戦い、団体や個人で優勝することもできたり

本当に頑張った結果

私立の中学2校からお声がかかったんです。

受ければ中・高6年はそこで剣道をしなければいけません。

その先の進路は剣道をするかしないかで行く先が全然違ってくる。

娘は仲間が私立に行くことを知り、自分も行きたいと言う。

道場の館長に「子どもが選んだから行かせるっていうのは、責任を取りたくないからだ。まだ判断ができない子どもの代わりに親が先のことを考えてやらなきゃいけない」
「中学もうちで稽古して、高校を選ぶとき自分で選べばいい」と言われ

娘の性格や今までの剣道に対する思いや姿勢を見てると
今は行きたいと思ってるけど、動機が弱くて、行かないほうがいい気がしてきた私。

娘は最後まで行きたいと言いましたが、諦めさせました…


中学生になり、剣道部に入部しましたが、
小学校に剣道部がなかったくらいなので、娘以外はほぼ中学から始めた初心者しかいない
部活が優先なので道場に稽古に行く機会や時間が激減した
だんだんやる気もなくなり、自分の剣道の間合いや駆け引きが崩れてきて

3年生にとって大事な中体連で、数か月前の小学生のときの対戦では2本勝ちした相手に1本取られて負けてしまったんです。

昔の仲間や保護者さんたちに見られて恥ずかしくて
もう剣道も面白いと思えなくて

辞めたい…と言ってきた娘。


頑張ってきたチームメイトのために2年の中体連までは出ましたが
それが終わって退部、剣道を辞めました。

残りの中学生活はお友だちと出かけたり、恋愛したり、充実して過ごせたと思います。

高校進学の際も、(剣道を辞めたのは知っているのに)私立1校、公立1校からお誘いを受けてありがたかったのですが、普通に受験をし
誘っていただいたけど断った公立の高校に入学しました。
(入学したことがバレて、剣道部に入らないの知られたら、なんか気まずいと思いながら)

クラスメイトの中に剣道部に入る予定の子がいて、娘に「一緒にやろう!」と強く誘い、とりあえず見学には行ってもいいけど、くらいで覗いたら
なんか流れで入部することになるという。

そのときは娘の方から

「防具やジャージ、その他一式揃えるのと、部費がちょっと高いんだけど…   剣道やらせてもらえますか?」

と言ってきました。

娘が剣道してる姿はかっこよくて、また見れるんだと思ったら嬉しくて

「もちろん!いいよ」

ですよ。

あのときの決断が間違いじゃなかった、っていうか、
この道でよかったと思えるように娘が歩んできてくれたおかげで
どこか申し訳なく思っていた私の気持ちが軽くなった瞬間でした。

ブランクがあったので再開した当初は苦戦していたけど
最高の仲間とまた剣道ができて
勝っても負けても充実していて
ちゃんとある程度の結果を残すところまでまたレベルを上げて

剣道を好き・楽しかった、で終われたんじゃないかな。


そんな思い出の詰まったメダルだけど…

これって、不燃ごみよね?
正直処分に困るのよねぇと
思い出に浸りつつも現実的なこと考えてしまうしょうまるなのでした。

娘の分
息子も剣道してました


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