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グループホームの風景~ホーム大喜利#4~

私は気が付けば福祉業界に22年生息してまして、これまで様々な場面で色んな方々と遭遇してきました。
そんな中、この記事では読んで楽しいもの、笑えるもの、考えさせられるものなどを大喜利風にUPしたいと思います。

前回はここから



【そこにいるよ…】ある日の昼食時の様子

レビー小体型認知症のCさん。
彼女は日々この世とあの世を行き来出来る!?特殊な能力の持ち主です。
人には様々な能力がありますが、この能力の活かし方、分かる方いましたら是非教えて下さい😅

さて、昼食時着席してごはんを食べようとするとCさんが誰もいない空間に向って何やら話始めました。

ちょっとおとぼけなCさん

Cさん:「ねー姉さんそこに子供がいるんだけど、ちゃんとご飯食べたかな?」

職員のTさん

Tさん:「へーそうですか!子供はちゃんと食べましたよ Cさんもご飯食べてね!!」

Cさん:「そうかい!じゃー安心だね!!さっきも遊んでいたから
お腹空いているんじゃないかと思ってね…」


Tさん:「そうね 今はお昼 子供はすぐ食べて もう遊びに行ったと思いますよ!!」

この後Cさんは安心して食べ始めるのでした。

解説

レビー小体型認知症について最近耳にする言葉になったでしょうか?

レビー小体型認知症の特徴として
幻視【他人には見えないもの(人、動物、虫など)が見えるという症状】があります。更にパーキンソン症状(動きが遅く筋肉が固くなる)も出現する方もいて、認知症の中でもアルツハイマー型に次いで2番目に多い病気です。

普段から温厚なCさん。
入所前から幻視はあったようで、その度周りの家族などを驚かせていたみたいです。
Cさんをはじめレビー小体型認知症の方は、幻視や幻聴など感覚異常のステータスを持っている方が多いです。
その分、私達には感じていない(見えない・聴こえない)世界を体感しているので、お話していると面白い(おっと!😁)
じゃなくて興味深いのです。

~レビー小体型認知症の方の対応~

①本人が発する言動に対して、頭ごなしに否定はNGです。まずは受け止めて下さい。
②受け止めたら、共感して話を合わせると、その後の対応がスームスになります。
③症状がひどい時は、気分転換を図り①②を行いつつ、散歩や他の方々と一緒に遊ぶ機会を作りましょう。

それにしても、この様な状況について懐疑的で見えない人にしてみたら気味が悪いでしょうね。これが夜の巡回時に本人から真顔・・で
「そこにいるよ」などと話されると、リアルにビビる職員もいます😭

まとめ

認知症の症状も人の数だけ様々です。
脳の病気なので同じアルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症でも症状の傾向はあれど出てくる周辺行動は様々です。
(うーん奥が深い🤔)

この仕事をしていて、現実は何か?と常日頃考えています。五感だけでは知り得ないものはあると思います。
「そんなことある訳ないだろー」
と切り捨ててしまうのは簡単ですが、私達の脳の働きは聞いたところでは全体の10%位とか。
だとすれば、Cさん達の現実は脳の使用領域10%を超えた未知なる使用領域の能力なのではと考えてもおかしくないです。

「そこにいるよ」は本当にいるよ!!


うーん!認知症は奥が深いですなー😊


今回はここまで
最後まで読んで頂きありがとうございます
次の記事で会いましょう。


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