不妊治療#1 スタートは人工授精から
一般の婦人科での治療記録、前編です。
かかりつけ医に相談
もともと子宮内膜症の治療で近所の産婦人科に通院していました。
転勤族のため、確定診断を受けた後通ったクリニックは3軒。転院の度、医師の方針の違いで薬が変わり、不思議に思った記憶が(余談)
直近のかかりつけ医M先生は、患者の目を見ないで話すドクター(笑)
語り口は優しく、質問も面倒臭がらず聞いてくれるので、これはもう相性だと思いますが私は嫌いじゃありませんでした。
そして看護師さんはみんな採血が上手。
痛くない…これ大事!
M先生には、不妊治療を考え始めた頃から相談をしていました。
・妊活を始める2ヶ月前(確か)にピル中止
(当時はヤーズフレックスを120日周期で服用)
・子宮内膜症は経過観察で問題なし
・人工授精までは当院で治療可能
・今からしておくべき検査は抗体検査。
(麻疹、風疹、水痘、流行性耳下腺炎)
→ 事前に実施、抗体陽性で問題なし
自宅から近いので、通いやすさ優先でそのままお世話になる事に。
いよいよ不妊治療開始
職場を異動して1年。現場に慣れ、プライベートも落ち着いたタイミングで、不妊治療をはじめることにしました。
#0に書いた理由から、タイミング法は飛ばして人工授精からスタート。
保険適用が開始する少し前でした。
何度かエコー検査のために通い、卵胞の育ち具合を見て排卵直前を狙って人工授精の日時決定。
こちらのクリニックでは1日3人までと決めているそうで(精子の取り違い防止の観点から)、ちょうど良い日に空きがあるかいつもヒヤヒヤしていました;
こちらのクリニックには採精室がない為、人工授精当日の朝、自宅採取になります。基本的に男性は来院不可のようでした。
この頃はあまり知識もなく、断片的に知っているイメージから
自宅で採精したら30分以内に持ち込み!とか
適温で移動させる!とか、
ミッションインポッシブルやん
と思い込んでいたのですが、あまり気にしなくて大丈夫なのだそうです。
確か5時間ぐらいいけると聞いた記憶…
(精子の状態により医師からの指示が変わる場合あり)(フーナーテストは時間勝負)
という訳で、初の人工授精へ。
顕微鏡で見る世界
「初回だけお見せしてます」
なぜ人工授精がタイミング法より受精率があがるのか、その理解の為、こちらのクリニックでは洗浄前後の精子を顕微鏡で見せてくれます。
洗浄することで、密度が上がる様子がよく分かるのですが
これが…とても衝撃でした…!!
もちろんTVやらなんやらで見た事あります。おたまじゃくしみたいなのが、動くんでしょ。知ってます、ハイ。
と思って顕微鏡を覗いたのですが
今!目の前で!生き物(?)のように!生命の種が動いている!
という事実に面食らってしまい、「ひ、ひぇーー!!」と年甲斐もなく騒いでしまったのです。
先生は呆れ顔で笑っていました(苦笑)
その後、オペ室にて1回目の人工授精。
ズンとした痛みがありましたが、耐えられなくないな、と、この時は思いました。この時は。
10分ほど体に角度をつけた状態をキープして、終了。
確か最初は、黄体ホルモン補充は内服での実施になったと記憶してます。注射でも出来ますよ〜と案内はありました。
こちらのクリニックでは合計4回、人工授精を実施する事になるのですが、顕微鏡を覗かせてもらったのはとても良い経験でした。
不妊治療は、
医療技術によって何かを作るのではなくて、今ある神秘をほんの少し手助けしてあげる行為なんだなぁと、改めて思った次第。
(つづく)
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