ねこあじ

第六猟兵で活動しているねこあじです。主に二次的な小話置場。 でもオリジナル書いていくか…

ねこあじ

第六猟兵で活動しているねこあじです。主に二次的な小話置場。 でもオリジナル書いていくかも。

マガジン

  • 第六猟兵・キャラSS

    PBW「第六猟兵」の自キャラのショートストーリーです。

  • 第六猟兵・勇者のSS

    PBW「第六猟兵」の勇者の誰かのショートストーリーです。

最近の記事

友情ラブレター

 この日、冬原イロハの目覚めは快適なものだった。  意識の覚醒と共にぱちっと目を開いて機敏な動きで起き上がれば、寝床の揺りかごが沈むように揺れたので、勢いをつけて抜け出す。  ぎっ、と揺りかごは軋む音を立て、はっとしてそろりと同居人を窺った。まだ眠りは深い様子だ。  そろりそろり。  歯磨き、洗顔と基本的な朝の身支度をしていく。 (「今日はお休みですが、私、いつもよりしゃきしゃきですね」)  濡れた毛をタオルで拭って、鏡台の前でブラッシング。  休日の朝はいつもぐうたらに過ご

    • 第六猟兵らくがき冬

      • 第六猟兵TRPG感想絵

        「ロスト・イン・ロストワールド」の感想絵その2、いふ版。 トーンでごまかすあれそれですが…。 私のキャラ(ケットシー)は作画コスト軽減のため省略しました()(前回描いたし)

        • 第六猟兵TRPG感想絵「ロスト・イン・ロストワールド」

          第六猟兵TRPG、ありがたいことにPLとして参加させてもらっています。 どのシナリオも楽しくてね。たくさんドラマが出来ていきます。 下のイラストは昨日、正史ルートを終えたイロハから(晴海GMから許可いただいたので載せ(ありがとうございます))。キュンときた言葉がたくさんありました。 「ロスト・イン・ロストワールド」 NPCさんもね、人生の背景を思わせるセリフばかりでね、みんな優しかったね……。 章報酬で手に入れた年代記、本当は手元に残したかったけど、でも刻むべきだな

        友情ラブレター

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        • 第六猟兵・キャラSS
          7本
        • 第六猟兵・勇者のSS
          1本

        記事

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          イラスト

          イラスト

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          秋夕の星空(みんなでつくる秋アルバム)

          秋夕の星空(みんなでつくる秋アルバム)

          (TW6)おしたくごと

          第六猟兵 イェーガーカードからのイメージSS https://tw6.jp/gallery/?id=110499 「うわあ、すごい。これ全部布のお花なんですか?」  籠いっぱいの布花の一つを手にして、冬原・イロハが感嘆を零す。  声はとても弾んでいてキラキラとしていた。 「そうよ。こういうの、つまみ細工っていうみたい」  浴衣を着る前に自身の髪の毛を結いながらポノ・エトランゼが鏡越しにイロハへと目を向けて言った。 「素晴らしい作りですね。どうなっているのでしょう」 「ア

          (TW6)おしたくごと

          (TW6)アルダワ魔法学園の日常

          第六猟兵 イェーガーカードからのイメージSS https://tw6.jp/gallery/?id=138376  ケットシーサイズに合わせたアルダワ魔法学園の制服、授業や迷宮探索の相棒である鞄を肩に掛けて。  本を一冊持って冬原・イロハは図書館への道を歩む。  入学した最初の頃、広大な魔法学園でよく迷っていたのも今となっては懐かしい。 (「だいぶ慣れてきました」)  色々なことに慣れてきた。  勉強はもちろん、休み時間にクラスメイトのノリで唐突に決まった迷宮探索につい

          (TW6)アルダワ魔法学園の日常

          アルダワ魔法学園途中なのだわSS

          (第六猟兵の二次創作) 「来月はうちのクラスが巡回の当番だけど、これが日程表な」  ホームルーム時、持っているプリントを掲げながら委員長が言った。  教室の先頭席から回されたプリントが後ろの席の私のところまで届く。迷宮の低階層部の巡回表だ。  ……ん、班分けは、この前一人抜けちゃったから、私とあと一人。二人きりで大丈夫かな? それにしても私の巡回日は月後半に集中しているみたいだけど、なんでだろう?  そんな事を思いつつ、巡回範囲となる迷宮の地図を眺める。  ここ、アルダワ魔

          アルダワ魔法学園途中なのだわSS

          雪色の邂逅・3

          第六猟兵(https://tw6.jp/ )の二次創作です。 世界観はふわふわ。 ●  アルダワ魔法学園。  ポノがこの世界にある学園を初めて訪れた時の印象といえば「ごちゃごちゃしている」だった。しかしよく見ればこの混迷は、きっちりと計算された精緻の尽くされた故の世界だというのが分かった。  蒸気機械と魔法で創造した究極の地下迷宮「アルダワ」に、オブリビオン――災魔は全て封印されたのだという。その迷宮の上に作られたのが、アルダワ魔法学園。  島全体が学園施設なのかもしれな

          雪色の邂逅・3

          雪色の邂逅・2

          第六猟兵(https://tw6.jp/ )の二次創作です。 世界観はふわふわ。 ●  家に戻って暖炉の火を入れた。  布の効力があったおかげで猫の体は冷えてはいなかったが、衰弱はしているようだ。 「わざわざ布に包まれてってことは、拐かしだったりするのかしら?」  よくよく見れば着ているものはネグリジェ――寝間着だ。ポノが着ているものよりも質が良く、誘拐、と思ってしまったのはそのため。  様子を見てライトヒールでの治療を行う。ユーベルコードは便利だ。まだ扱いには慣れてい

          雪色の邂逅・2

          雪色の邂逅・1

          第六猟兵(https://tw6.jp/ )の二次創作です。 世界観はふわふわ。 ●  ――猫(あなた)を拾った。  あれは寒い日のことだったわね、とポノ・エトランゼ(f00385)は猫に語りかける。  藍色の瞳を瞬かせ、猫はきょとんとした表情に。今でこそ少しずつ喋るようになったが、保護した猫は今よりも大人しくて喋らない猫だったのだ。  アルダワ魔法学園の櫛でふわふわの毛をブラッシングする時間は、ポノが猫へとよく話しかける時間だ。  冬も過ぎようとしている今だが、夜はま

          雪色の邂逅・1

          とある勇者の話・SS1

          第六猟兵( https://tw6.jp/main )の二次創作です。 世界観はふわふわ。 ●これは、のちに一部の冒険者たちからアックス&ウィザーズと呼ばれる世界の、昔々の話 【1】 「カナカナ、これでお前も一人前のフェアリーだ」  これを、と。そう言った長老さまが、あたしにリュートを渡してくる。――受け取ったこの真新しいリュートの造りにびっくりした。すっごく手に馴染む。  硬めの、たぶん木はローズウッドなんだろうけど、丁寧に削られたのか滑らかな丸みを帯びている。 「

          とある勇者の話・SS1