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Ultraviolet Raysを見てきました。

現在、ギャラリーラファイエットで開催しているUltraviolet Raysを見てきました。
まず、最初に謝らないといけないことがあります。フライヤーを見て私は、写真をPhotoshopの絵画調の機能を使ったものが展示されているのだと、大きな思い込みをしていました。実際には素晴らしい絵画の展示でした。
すいませんでした。

今回の展示はちょっと不思議だったんですね。
題材が、車と看板なんですよ。
最初に見た絵がそこら辺にあるHONDAの看板なんです。その他にもボーリングとか、KMタイルとかそういった看板と、タイムズの駐車場に止まってる軽自動車とか、新都心のエンダーの給油所に止まっている乗用車とか、そういうものが題材になっていました。
ほんとに何気ないそこら辺でいつも見ている風景。
なんでそれ書いているのだろうか、そこに何があるんだろう?それが正直な感想でした。看板は写真でも題材にしている写真家はいるけど、もっとフォトジェニックな特徴ある看板が撮られているけど、この展示の看板は全国どこにでもある見慣れた特徴がない普通の看板。あえて描いるのはなんでだろう。
でも、見慣れていて意識もしていない看板なんだけど、絵になると不思議に魅力的に見える。なんか訴えるものがあるんですね、この魅力はいったいなんだろうと不思議でした。
作者の高橋相馬さんがいたので話を聞くことができました。
ストレートに聞きました。なんで軽自動車を描いているんですか。
まぁ、笑って、答えてくれたんでとても良い方でした。
ありがとうございました。


説明を聞いて非常に納得したんです。
彼が言うには、車っていうのは実は存在感があって、日常の中で車があると、みんなそこに視線がいく。でも、そのことを意識してる人って意外に少ない。
あまり意識していない、車、それもスポーツカーではなく、普段使ってる車。みんなは、それほど意識をしてないけど実は意識をしているものに対してフォーカスを当てている。
あぁなんて、素晴らしい視点だと思った。
言われて気づきました。確かに何気ない景色の中でも車がいたら、視線が行く。だけど、次の瞬間には、あー車だって、そこで終わっている。だけど、車は一瞬でも視点と意識を惹きつける確かな存在感があるけど、私たちはそれについて意外に意識していない。私たちが意識していない、それをモチーフにする感性に関心した。
絵もよく描かれているなぁと思います。特に車は、ボディの映り込みや色のグラデーションとか、非常に細かく描いていました。だから車の存在感がしっかりあった。
HONDAの看板も一緒でした。描き込まれた看板は、それは人の視線を誘導する存在として、きちんと描かれていた。
日常の中の、何気ない意識に気づき描くかけているところが良かったと思いました。
その視点がアーティストなんでしょうね。
絵を描けない俺が言うのなんですが(笑)
作者から聞かなかったらなんで軽自動車書いてるんだろうで終わったとおもいます。そこら辺は、俺のアートを見る技量のなさだと思う。今回、話を聞けて本当に良かったと思います。
ありがとうございました。

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