ぼくはけっこう周りの声が耳に入ってしまう方。
聞いてるつもりがなくとも
聞こえてしまうのです。

先日、
いつも利用させているゲームショップで使える
クーポン券の有効期限がギリギリでした。

これは急いでレトロゲームでも
仕入れなければ!!とイソイソ。
こういった場合のお買い物というのは
目的がありません。

「なんか面白そう」なものが
見つかればラッキー。

すっかり「レトロゲーム」化した
DSのゲームで良さげなものを発見！

ん??待てよ・・・もしかしたら
リメイク版に収録されているかも・・
ととりあえず見送ることに。

するとどうやら夫婦らしきおふたりが
DSゲームを探している模様。
男性の方がパッケージなし
商品を入念にチェック。

「どこにもないよ」「ほんとに!?」
「うん。ほんとにない」「ちゃんと見たの??」
「ちゃんと見たけどない」「ほんとのほんとに??」
「うん絶対ない」「あっ!!ここにあったじゃん!!」
「・・・」「まさかこんなとこにあるなんて!!」
「見つかっただけでもラッキーだわ!!」とハイテンションの女性。

よほど探していたのでしょう。
「探す」というのは「じぶんから生まれた動機」
なので、ほしいゲームが見つかった時の感動はぼくもよくわかります。

ぼくも見つけたこのDSゲームは確かに
「お宝発掘」ものですが
「心底ほしい」ものかどうかは
また別問題・・・。

なんとなく作品にも失礼な気がしたので、
そっと元に戻しました。
・・・でも遊びたかったので、
後日買いましたけどね!!

そっとゲームを戻したぼくは
出口に向かいました。
するとどうにも「元気のいい若者」の大きな声が
店内に響きました。

平日とはいえ日中ど真ん中の時間帯。
店内は静かでゲームのプロモーションの音量の方が良く聴こえていたのですが、それをかき消すほどのテンション。

４人ほど集まり
クレーンゲームで楽しんでいるご様子。

ぼくも帰る支度をしている時、
彼らもお店から出てきました。
手には何もしてなかったので、
景品は何もゲットできなかったみたい。

どうやら「リーダー」っぽい子が
これまた大きな声で仲間に言います。

『やることがないって、オレ好きだな』

おお・・。

なんかステキじゃん！

「やることがない」ことが「好き」って

「じぶんからやることがない」を選んでいるわけ

だから「好き」って言えるんだなぁと。

日本人の実に８７・５％以上が
「毎日時間がない」と感じている現代。

５人中４人が「時間」に追われ「時間」を
意識していると言われています。

それもこれも

「やりたいこと・やりたくないこと」

を同時にこなさなくてはならないからだ
と思います。

その少年のことの真相はわかりませんが

”やりたくないことはやらない”

としっかりと判断しているから

『やることがないって、オレ好きだな』

の発言につながっているんじゃないかな？