見出し画像

生涯ただ一人

初めてお付き合いした人と縁あって結婚し、そのまま死が二人を分かつまで一緒にいる。
生涯ただ一人の相手。
比較するものがない。
信じて疑わない豊かな心。
すごい。
すごすぎる。
祖母の世代では当然の感覚。
母の世代ではそこそこ当たり前の感覚。
私にとっては絶対にありえない感覚。
それって、運命?
思い込み?
なりゆき?
あきらめ?
純粋に支持できない私は残念な人なのか。
そりゃあもちろん、憧れることはある。
小学生ぐらいですごく気の合う人と出会い、幼なじみの腐れ縁だなぁなんて言いながら仲良く添い遂げることができたら楽しいだろうなって。
(実際に同級生と結婚して幸せに暮らしている夫婦を多く知っているし)
でもそれは、生涯ただ一人の相手ではなくてもいい。
おつきあいした何人目かでもいいと思う。

健全な家庭で育っていないから、恋愛観や結婚観がいびつなのかも?
(物心ついたときから死別や離婚、浮気に不倫など多くの現実を目の当たりにしてきて、どこかしら純愛をしらけた目で見ていたのかも)
いや、違うな。
家族のせいにしてはいけない。
(だって妹は普通だもの)
私は生まれつき変なのだ。
遺伝子に何か組み込まれているのだ。
束縛されたくないし、したくない。
自由でありたいから、自由な行動をする。
猫に愛情を注ぎすぎて、パートナーをおろそかにする。
最悪や。
こんなのと長く続く人はそういない。

結婚というシステムが合わない人もいる。
人と暮らすことが苦手な人もいる。
「年老いて一人だと不安じゃない?」
と聞かれるが、年齢など関係ないでしょう。
自立している人は準備万端だからか、こだわらないからか、開き直っているのか、基本的に依存しないので不安感はありません。
自分の面倒を見てもらおうという下心で一緒になったとして、先に相手が倒れたらどうするのかな?
すごく長く愛した人の介護ですら音を上げてしまいかねないのに。

生涯ただ一人ぼっち。
猫とたわむれながら
時々、恋。
私にはそれがお似合い。

そういえば先日、ヨッパライの友人にアドバイスされたなぁ。
「自分と同じぐらい猫好きの人とつきあったら?」
「猫が一番、あんたは二番って言ってくれる人」
そうだね。
二人して猫にメロメロになりながら、束縛せず自由に行動しつつも、互いを慈しみ愛しあえる人……そんなん、いてまへん!
大体、私と同じぐらいの猫好きって相当ハイレベルよ!?
親の死に目と愛猫の危篤が重なったら迷わず猫!と実母に宣言していたぐらいアホなんですから。
それに毎日ヨッパライ。
いろんな生きかたがあっていいよねという話を肴に、ヨッパライ仲間とぐだぐだしているのがいい。
くだらないことを熱く語り合うのがいい。
老若男女も肩書も関係なく、その日の出会いに感謝して交流する。
(飲んでいるときの「何時に帰ってくるの?」メッセージは辛いです)
飲んで、飲み過ぎて、ブラックアウト。
今のところ、帰る部屋に待つ人はいらない。

さて。
生涯ただ一人の相手もよし。
多くの人と関わってもよし。
誰一人として交わらなくてもよし。
「これが私だ!」と胸を張るのがよい。

本日はここまで。
おおきに。
さて。
「猫のように生きる」とは?
恋多き、でしょう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?