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猫の哲学 猫が教えること

嫌な時だけ怒るけどすぐに許す

うちの猫はよく喧嘩する。
一つのベッドに仲良く寝ている。
かと思った次の瞬間には殴り合いの喧嘩をしている。
猫パンチの連打を受けて追い出されて、一周回って同じベッドに入る。
怒ってた相手はもう許してまた仲良く眠る。
怒りは突発的なもので、人間みたいにネチネチしない。ちょっと嫌だから怒る。
嫌だ!という時に怒るけど決して引きずらない。そのことがすんだら相手を許している。

ストレスから逃げる

人間はドMなんだろうか。
困難が自分を成長させると考える。
暑いのに激辛を食べたり、寒いのに寒中水泳したり、ジムに行って自らに負荷をかけて鍛える。茨の道を選ぶ方がかっこよくて、我慢と根性が好きだ。自らストレスに向かっていこうとする。

猫は嫌なもんは嫌だ。
暑い時は涼しい場所で、寒くなったらあったかいとこへ
疲れたら眠り、イラッとすれば殴る。
自然界とはそういうもんだ。
サバイバルではストレスに向かい合っていたらのたれ死んでしまう。
できるだけ心地よい方へ、そして危険は避ける。

好きなことだけやればいい

猫は嫌なことをしない。汗水垂らして頑張らない。

気持ちいいこと。
心地いいこと。
好きなこと。
楽しいことをする。

人間は逆。
嫌なのに頑張る。
いやなのに苦しみたがる。
辛いことこそ成長とかいう。

いやなことを頑張るのは不自然。
好きなことだけをしたらそれは自然。

殴っても殺しはしない。

野良猫も基本喧嘩はしたくない。

野生の世界で怪我をするのは自分が狙われたり、悪化して死ぬこともある。

だからメスをゲットするために戦うが、相手が戦意喪失したら追いかけてまで痛みつけたりはしない。
戦わなきゃ行けないから戦っているだけで、自分の縄張りや、メスを死守するために防衛的に爪を立てているだけだ。

恨んだり、愉快犯的に命を奪うことはない。

猫は生きることしかしない。

猫は今を生きている。

猫に生きる意味なんて概念はない。

未来について悩んだり、過去を悔やんだりしない。それを頭で考えるのは人間だけだ。

頭だけが死ぬことを考える。

猫は死にかけでも、自ら死ぬことをしない。死ぬまで生き続ける。

個性とは自然体

猫は一匹一匹性格が違う。全く同じ性格の猫はどこを探してもいない。

好きなもの好きな遊び嫌いなもの。みんな違う。とっても個性的だ。

ネコはそれぞれ個性的で悲観的なネコはいない。

個性は自然体だ。

塑像でなく彫像。

そのままであるほど個性的になる。

人間は人の目を気にするから演じている。
演じているから個性は社会の常識に均一化されてしまう。

その人が好き、嫌い、心地いい、心地悪いを大切に素のままであればそれは必ずだれとも同じではない個性になる。

個性は作るものではなく、既にあるものをそのまま出すことであることをネコは教える。

他人はわからないやつでしかない

ネコにとって他の猫は意味不明な異星人のようだ。

なんであいついまたキレたんだ。
なんであいつはしゃいでんだ。
なんでここで寝てやがんだ。

他の猫は何をするのかわからないまったくの異星人。

人間は自分と他人を同じだと思う。
だから人の目が気になったり、人の気持ちを組んだりできる。でもそれがややこしい。空気なんてものを生んでたりする。

人間にとっても他人は同じように見えて異星人のようだ。

他人なんてわかりっこない。

人見知りが当たり前

動物は自分や自分の群れ以外が現れたり、人間が現れるとわかると身を隠す。それは防衛本能で当たり前なことだ。

人間はどうか。
他の人間を仲間と解釈するか、敵と判断するのかの違いだろう。それは性善説、性悪説とも言える。

知らない人間を同種族だとしても最初から信頼できるだろうか。
人見知りの人ほど警戒心があり、その人の表情、言動、その声色、挙動を分析してはじめてその人は恐れるに値しない。信頼できる。と判断する。
人見知りでない場合はそのリスクをすっ飛ばしている。

人見知りが動物的には普通なことだ。

幸せな時は幸せを感じたらいい

人間は幸せを感じる時、ああ幸せだ。でもこれは何か悪いことの予兆か?いやいや油断してはいけない。と

幸せの意味を考えて、その幸せに惑わされまいと気を引き締めたり、今幸せなら後で怖いことが起こるんじゃないかと、経験上なのか、ドラマの見過ぎなのか考えすぎて今の幸せを味わえない。味わうのさえ恐ろしかったりする。

猫はどうか。
明日には追い出されるかもしれない、明日には死ぬかもしれない。でもそんなこと考えない。
今、涼しくて気持ちいい場所を見つけてのーんびり寝ているその時、たぶん、ただ幸せでそれを感じている。

先がどうであろうとそれはその時考えれば良い。その時の幸せはその時に充分噛み締めておけば良い。

人は先のことを考えすぎだ。体験していないことまで考えて今を疎かにする。

生きている家族がいなくなってしまった時のことを想像し悲しくなったりする。でも今いる時の喜びを味わい、その時間を充実させることがやる事なのだ。
その時の気持ちをその時味わえば良い。
気持ちの前借りはしなくていい。

ズタボロがいい


買ったいいベッドよりズタボロの段ボールがすき。

人間だけが高いものはいいと思っている。
でも寝心地がいいのがネコはいい。

値段や他人の評価じゃなくて自分がいいと思うものはどんなにズタボロでもいいものだ。


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