物が捨てられない女を卒業した話①
私は元々、収集癖があった。
なんなら今もある。
昔の私は、その収集の対象が“何もかも”に及んでいたことが問題であって、収集すること自体は大した問題ではない。(と思う)
むしろ収集することは自分にとって強みだとすら思っていた時期もあった。(どう考えても弱点だったけど)
例えば、家のクローゼットやバッグの中に無数に存在した100本を超えるボールペン。
たまにキッチンのカトラリーケースからボールペンが出てきた時は、誰が入れたんだ!?と人のせいにしたものだ。(一人暮らしだったので、犯人は私だ)
コーディネートに合わせて履き替える必要性を感じていた50足以上の靴。
同じ理由でバッグは100点をゆうに超えていた。
アクセサリーなんて数えられる次元になかった。
幼い頃に祖父母に買ってもらったおもちゃの指輪まで所有したままだったからだ。
しかもこれは実家の話ではない。
19歳の頃に実家を出て、5回引っ越しをした状態でそれだった。
祖父母から貰ったものを捨てずに持っておくなんて可愛い孫♡
と思ってくれる人もいるかもしれない。
しかし、スーパーで貰うなんでもないビニール袋にギュウギュウにまとめていただけで、大切にしていたとはお世辞にも言えなかった。
ただ捨てていないだけ。
ただ持っているだけ。
ただそれだけだった。
当時の写真があったらお見せしたい。
きっと皆、自分の方がマシだと自信を持てるはず。
収集癖を直す以前の問題で、まず不用品を処分するところから始める必要があった。
私には、それがとてつもなく重い試練に思えた。
使っていないのだから本当はいらないものであるはずなのに、もう二度と手に入らないと思うと手放せなかった。
そこで私は、ある方法を思いつく。
少し長くなりそうなので、続きは次回・・・
nekogaki
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