ソウルメイトたちからの問いかけ『それでも行くのか?』
光ツインのしろくんについていくと決めてから、導き手を担ったソウルメイトたちが夢に出てくる。
まるで「ほんとにしろくんでいいの?」と確認されてるみたい。
『そんなに出てこられたらしろくんに伝わってまうやろがー!』
なんて思いつつ夢でありながら嬉し懐かしい。
そんで彼らは決まってなにやら残していく。
『それでも行くのか?』
*****
まず最初に出てきたのは“お兄ちゃん”。
闇ツイン・うさぎくんと離れたあと、エネルギーで“縁がある”と気づけた記念すべき最初の人。
しろくんについていくと伝えて一週間したころ、久しぶりに米津玄師が聴きたくなって車内で『STRAY SHEEP』をかけた。
カムパネルラ、そこは豊かか
歩いて行こう最後まで
『ここを卒業して行くんだな』とおもった。
その帰り、空に伸びた飛行機雲がきれいで涙出た。
ちょうど『カナリア』が流れてた。
いいよ、あなたとならいいよ
この場所には戻れないとしても
『ああ、もうこの場所には戻れなくなるんだ』
そう感じた翌日お兄ちゃんは出てきた。
かなり久々だった。
いままではしろくんの代理だったから声がしろくんだったりしてたのが、珍しくちゃんとお兄ちゃんの低くて落ち着いた声だった。
わたしが大きな車に乗り込む前だった。
駆け寄って嬉しくてなにかを話すと、お兄ちゃんは白いタオルハンカチを「しょうがない」とくれた。
わたしはお兄ちゃんの足元にサンダルを落としたまま車に乗り込んだ。
お兄ちゃんも一緒に乗り込んだのかはわからなかった。
どうやら『まだここにいて』という意味みたい。
お兄ちゃんはプロデビューを目指していた元バンドマンで、ボーカルだった。
歌手を目指してたしろくんにいつか会わせてみたいとおもってて、なんどか話したこともある。
でももう会えなくなるかもしれないのか…
『それでも行くのか?』
*****
つい最近は、いまも弟のようにおもっているミケくんまで出てきた。
生意気だけど不器用で憎めないかわいいやつだったから、元気にしてるか顔くらい見たいなとよく思い出すようになってた。
大学の駐車場で姿を探したら白い車から降りてきて、「よくわかりましたね!」と言ってきた。
そんで実家の玄関先に停めた車内で「曲作ったからここで歌っていい?」と聞いてきた。
試しに音出してみたらかなり音漏れして、こりゃ家の中でも音漏れしそうだなとおもった。
続けてこんな夢も見た。
漫画の授業終わりわたしの席に友達と小学生がきて、小学生が見せにきた漫画にはわたしの友達のパンチラが描かれてたから叱った。
これらの夢は、たぶんわたしたちが心の底でやりたいと思い描いてることに対するリスクについて、ミケくんを通して見せられたんだとおもう。
(パンチラはたぶんわたしのこと笑)
(ミケくんと堤防に座ってたとき見られた可能性ある)
(『見たけりゃどうぞ♪』とおもってた)
ミケくんはイケボの歌うまだった。
そんで知人男性の中で唯一わたしの漫画読んだ人。
挫折はしたけど、しろくんは歌を歌いたいみたいだし、わたしは漫画をまた描きたいとおもっている。
趣味でやるのはいいけど、歌う環境はあるのか?
描くのはいいけど、他人を傷つける心配はないか?
それを知った上でやる覚悟はあるのか??
それを問われた気がする。
『それでも行くのか?』
*****
いまやこの2人はわたしとしろくんの中にいる気がする。
だからこそ夢に出てきたんだろう。
物理的に会うことがなくなるということを知らせにきたのかもしれない。
実際しろくんと出逢って以降、一緒に働いたりした街でも彼らや彼らと関係ある人とさえ会えていない。
けれど会えなくなってもみんなわたしの世界ではずっと存在し続けるんだろう。
このあいだ寄ったお店のレジ打ちがミケくんと似てた。
新人の学生ぽくて、応援したくなって声かけた。
ミケくんは学生バイトに転生したんだなっておもった。
あんなに接客業いやそうだったのに。
お兄ちゃんとも、別の姿でもいいからまたどこかで会えたらいいな。
しろくんが将来お兄ちゃんの姿になったりして?
あの日のたわごと 銀の箱につめて
さよなら さよなら ネガの街は続く
さよなら さよなら
いつの日にか君とまた会えたらいいな
スピッツ / 田舎の生活
※6/28に書きはじめたnoteです
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