ここを抜け出したい
だけど抜け出したくない
嫌気などとっくに差してるのに
今日も懲りずに人質ごっこ

何かを変えたい
だけど変えられない
新しい設計図はもうできてるけど
今のままじゃまだ組み立てられない

ぼくは変わりたい
だけど変わりたくない
ひとりでも変われはするけど
あなたを置いてなどいけないから

ぼんやり見つめた蛍光灯
太陽の代わりにしちゃ物足りない
天井の隅でうずくまるつがいの鳩
迷い込んだいつかのぼくらのよう
一緒に青空飛べたらいいのに
ぼやけたコンタクトで遥か夢見る

ひとつのフレーズで
すべてが片付く
簡単だけど難しい課題
二人して頭抱え続けてる

優しい眼差しも
臆病な眼に見える
いつも遠くから見守ってくれてる
でもあなたはそれで満足なの？

ぼくは変えたい
あなたを変えたい
お節介と言われても構わない
あなたを再び歌わせたいんだ

「やっと逢えた」と魂の声
あなたの方から響いてきた
それを信じて離れないでいた
"お兄ちゃん"という隠れ蓑で
いつまで隠していればいいの
心はもうとうに限界なのに

ぼくは変えたい
だけど変えられない
こわくて恥ずかしくて変えられない
ちっとも近づけなくて変えられない

意識するほど
核心に迫るほど
心が震えて臆病になる
魂が泣き言をつぎつぎ言いだす

あなたが見つめる
ぼくを探してる
神さままでも待っているのに
なぜぼくはいまさらあなたに近づけない

あなたがぼくを見つめる
待っていた瞳止まる時の中で
互いをチューニングし合うように
夢のかけら混ぜ合わすように
とんでもない所へ来たと思ったけど
あのとき確かに運命を感じたんだ

二人にしか聞こえない耳鳴り
二人にしか見えない眼差し
もうこんなに近くにいるのに
やっと見つけ合えたのに

ぼくは夢見た
あなたで夢見た
今までの自分を書き換えられるような
すべてが繋がっていくような夢

ぼくは変えたい
あなたを変えたい
お節介と言われても構わない
ぼくはあなたと歌ってみたいんだ

あなたが見つめる
ぼくを探してる
神さままでも待っているから
ぼくはまたあなたに近づく努力してる

ぼくは変えたい
あなたを変えたい
あなたに変えられたい
二人で変わりたい

世界を変えてみたい
ちっぽけでも
わがままでも

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