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トイレお見送り案件

職場のトイレの流れがどうも良くない。
古いビルなので仕方のない事なのだが、いかんせん流した後にまたフタを開けて
自分のブツがしっかりとなくなっているのか、最後までお見送りをせねば危ない。

流れた音がしたので安心し、お見送りチェックを怠った時に
次に入った人の水を流す音が聞こえた時の気まずさよ。
「流れる音はしたんです…すまぬ。」と心の中で謝りながらトイレを後にする。

さらに運が悪いと、なんとトイレから水が溢れてくる事もある。
これは私も一度しか経験していないのだが、
その日、トイレに入ると前の人のブツが残されていた。
「まったく〜ちゃんとお見送りしてくれ〜」と思いつつ、トイレのレバーを引いた。

すると、、、、

ごぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ!!と、今まで聞いたことのない音がした。
と思ったら、次の瞬間!

まるで今までの不満が爆発したかのように、至る所から大量の水が溢れてきた。
便座のところからはもちろん、なんだかよくわからないがトイレと床の隙間からも水が溢れてきている。

突然の出来事に唖然とした。

そして私の靴は濡れた。前の人のブツが入っていたそのお水が、私の靴下にも浸透してきた。

もうだめだ。これから始業だと言うのにやる気もくそももうない。
この湿った靴と靴下で今日一日過ごさねばならないのか。終わった。

その後、トイレの管理会社の人が来てなんとかそのトイレはまた使える状態になった。

最早このまま使えなくなり、トイレ大改修をしてくれという私の儚い願いは打ち砕かれたのである。とりあえず、次トイレの不満が爆発した時にはもう少し素早く動ける様に慎重にレバーを引く私なのであった。


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