育児は母親の仕事なんだ、と言われた

基本、元だんなは家事はやらない人だった。

だから育児もあんまり期待はしていなかったけど、案の定だった。
決まり文句は「俺には母乳がないから」
私は母乳が良く出ていたし、子も母乳をグビグビ飲む子だったので、ミルクいらずの手のかからない子だった。
しかも夜泣きもあんまりしないし、生後2ヶ月くらいにはしっかり5時間くらいは寝てくれる育てやすい子だった。

そりゃ私は完全に仕事を辞めていたから、子とはべったりの生活をしていたので子が私を最大の理解者??と認識するのに時間はかからない。
だからグズって泣いても、私が抱っこすると安心して泣きやんだし、絶大な信頼を寄せてくれていたんだと思う。

そうなると益々元だんなは子の面倒をみなくなる。
「俺には母乳がないから」
出た!!! 伝家の宝刀。

「でもいつまでたってもそれじゃ面倒みれないよ」と言ってみた。
「だって、子がお前を好きなんだからしょうがないだろ。
 小さいうちは母親が面倒みればいいんだよ。子もそれを望んでるんだよ。首が据わってきたら少しみるよ。」


首が据わったから言ってみた。
「首据わったよ?」
「でも俺じゃ泣くじゃん。子が小さいうちは母親がいればいいんだよ。
  お座りでもできるようになったら面倒見るよ。」

お座りができるようになったから言ってみた。
「お座りができるようになったよ?」
「でもお前のほうに這って行くじゃん。母親が一番なんだよ。俺には母乳ないし。歩けるようになったら見られるよ、きっと。」

歩けるようになったら、、、、私のほうに来ちゃうじゃん。

書いてて腹がたってきた。
私、こんなことに日々反抗しないで、我慢していたんだな。
反抗すればよかったじゃん・・と今なら思うけど、当時は完全に上下関係ができていたから反抗するのは、、、、

怖いんだよ。ずっと説教されるから。ずっとずっと。


で、結局ママっ子な子どもができあがるわけです。
で、どこに行くにも「泣くから連れて行ってよ」といわれる。
子が寝てる隙に風呂に入る。
子が泣く。
風呂のドアをドンドン叩かれて
「泣いてるよ!!俺じゃダメなんだよ。泣かしとくのかわいそうだから早く出てこいよ」
トイレに入る。
子が泣く。
トイレのドアをドンドン叩かれて
「泣いてるよ!!早く出てきてよ。かわいそうでしょ!!」

結局、風呂もトイレもドアを開けっ放しで入るようになった。
キッチンの脇に風呂もトイレもあったから、居間との境のドアを閉めて
居間には元だんな。1人で悠々自適でテレビみてる。
私は風呂入るときもトイレ入るときも、子をキッチンに置いて遊ばせて。
(あ、虐待ではないです。キッチンは普通に遊ばせられる仕様になってたし)子が私の姿を認識できる状況にしてた。
居間とキッチンの間のドアを閉めていたのは、さすがに私が風呂に入ったりトイレに入ったりしているところを元ダンナにみられるのはイヤだったから。

こんな状況において私は不思議にも「不思議」と思ってなかった。
これって洗脳なんかな。

怖い。

圧倒的な力の差ってホントに怖い。
これが、知り合いが言っていた「あいつと同じ土俵に乗るな」ってこと。
まんまと乗っていたわけです。

本当は育児は母親の仕事じゃないってお話です。
育児は両親(とか家族)皆で取り組むもんじゃないの?って話。



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