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セルヒオ・ブスケツの認知能力/アンカーに必要な戦術的メモリー

絶対的存在



バルセロナで絶対王朝を築いたセルヒオ・ブスケツのプレービジョンを見ていく。

ってことで、ある映像を見つけたのでこちらどうぞ!!

ビルドアップの時の画なんですが、パスを受ける前のブスケツの視野には味方がいますね。受ける前から「どこにいるか」「マークはついているか」「周辺にスペースは存在しているのか」をチェック。

受けて前向く。相手が縦パスを入れさせまいとプレスバック。

この相手の動きで、さっきチェックした味方が完全にフリーになれたことが判明。それを確信したいからこその事前のチェックなので、

ここから組み立て直せる。

再びブスケツ。黒丸の選手が追い越そうとする。

チョコンと。そのまま突撃したところで相手は人数揃っているからジックリ攻めようやと。パウサ。


別のシーン。これは1月のスーペルコパ決勝から。

クリステンセンからブスケツ。この段階で白丸のクロースがブスケツにプレスを開始する。これでクロースがプレス来ればフレンキーが空くんで

フレンキーは空いたうえで前まで向けた。因みにこの後、レヴァンドフスキの2点目が決まります。


別の試合でも

中央にブスケツ。

パスもらいますからの

ここで逆サイを見る。

トラップ1つで体の向きを逆サイへ。誰もが「右でフリーになってるクンデに出すな?」と思っていると予想したそこのアナタ!!!

ブスケツの体の向き、方向に誰もが騙される。パスフェイクなんですけど、これも認知していないとできなくて「フリーな選手だからこそ囮に使えるか」なんですね。ブスケツは昔からコレが抜群に上手い。

別角度から見ても

完全に外に開いている体とへその方向なんですけど、

軸足に体重乗せてキュッと方向を変える。これやれば誰もが騙される。

このプレーにおけるブスケツの認知力の高さは、クンデを囮にしたところで誰に出すのが効果的なのかを踏まえていること。クンデに目線が釘付けになっていたファーの相手に近い、ファーから裏に走りこめるハフィーニャこそが1番最適な受け手として効果的だった。アンカーという、ビルドアップの起点になる選手の戦術的発想と認知力。未だにバルサの司令塔であり続けられるその頭脳は世界一。




次回予告
世界王者、リオネル・メッシの現在地を探る


Thanks for watching!!

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