はぐれ猫

自分はとても、不器用な人間だなと思う。そして、いわゆる常識というものにとらわれたまま努…

はぐれ猫

自分はとても、不器用な人間だなと思う。そして、いわゆる常識というものにとらわれたまま努力しても、そんなの、まったく意味がないことに、やっと最近気づいた。学校で教わったようなことをいくら一生懸命取り組んでも、人生は決して面白くならない。

最近の記事

お芝居は観客を必要とするのか?

お芝居は、作品が残らず消えていくものなので、誰かに見てもらわなければ、意味がない。 僕は、お芝居を始めた最初から、当たり前のようにそう感じていました。そのことに、何の疑問も持たずにいました。 つまりは、誰かに良いという評価をリアルタイムでもらわないと、駄目なものとして、演劇を考えていたわけです。文学や絵画なら、死後何年かして評価されるとか、それもありかと思いますが、演劇はそれでは、駄目だろうと。 みなさんは、どう思われますか? 僕は、最近、この評価をもらうことが、そも

    • 演技前に新しい自分をつくる

      舞台で演じるまえに準備として、柔軟したり発声練習したり、運動したりと日常の自分と切り離して、演技をするための身体を整えたりします。 日常と違うテンションで臨まないといけないお芝居もありますが、基本的には、どんなお芝居をするにしろ、日常のままの状態でいきなりお芝居するのは、しんどいよねって、考えているわけです。 特に、お芝居を始めたばかりで、プレッシャーが多くかかる場合とか、そう感じている人は、身体を動かすことで、ある程度、気を紛らわすことが出来て、有効だと思うわけです。 と

      • ちょい役の役作りって、

        演劇学校とか、ハリウッドの演劇書とか、勉強してみて分かるのは、その役作りのヒントは、すべてそこそこ重要な登場人物を演技する時のヒントですよね。大は小を兼ねるとか言われてしまいそうですが、お仕事になりますと、スターでない限り、最初は、ちょい役をこなしていかないといけないわけですよね。それで、本当におなじアプローチで、みなさんは、困ったりしていませんか?そもそも、こうした演技のアプローチが映像に向いているのかも、分からなくなってきませんか?本当にこれで、良いのかなってね? スタ

        • 気持ちを込めろと言うけれど

          よく演劇をしてて言われるのが、気持ちが入ってないとか もっと気持ちを込めて台詞を言えとか、言われる。 誰でも聞いたことがあると思います。 もちろん、日常生活でもありますよね。 謝罪してても、謝っているように感じられない事って、テレビ観ててもよくありますしね。真摯に受け止めてなんて、いうけど。真摯に受け止めるという身体感覚は、誰も持ち合わせていないので、言葉だけが宙に浮かんで、流れていく様に感じられます。 本当のところ、身体感覚を伴われない言語は使うべきではないのですが、最

        お芝居は観客を必要とするのか?

          演劇で使われる感情って何?

          いきなりやっかいなテーマに切り込んでいますが、汗 まず、感情って、どんなものがありますか? 喜怒哀楽ですか?それとも絵文字にあるようなものですか? 演劇において感情表現って、自分の意思を他人に伝えるためにおこなわれる伝達方法の一つにすぎないのかもしれませんね。もちろん、普通の生活でも、そういう面は大きくありますね。どういうことか、というと、この世の中に、自分たった一人になったときに、それでもあなたは、感情を表しますか?と問い直してみる。どうなんだろう?たぶん、説明的な感情

          演劇で使われる感情って何?

          演劇って感情の記憶を表現することなの?

          ちょっと、演劇やっていない人は、何のこと? ってなりますよね。ごめんなさい。 ハリウッド式の演劇では、自分の過去の経験から、演劇のその場面に適した、感情を呼び起こすってことを技法として取り入れたりしています。 たとえば、恋人との、やりとり。 本当の相手役を好きになれば、話は早いのですが、そういうわけにも行きませんので、過去の自分の恋愛経験から、それに近い感情を思い出して使ってみるというわけです。過去の経験された感情は、コントロールしやすい、らしい。?(あくまでも個々の感想だ

          演劇って感情の記憶を表現することなの?

          緊張とリラックスその2

          力の定義がないのが問題というお話からの続きです。 リラックスも脱力と、捉えてしまうと、技にならない。 例えば、あるポーズ(型)をとって、そこから 脱力してください、といわれて、そのポーズが、崩れてしまうなら、 意味がない。 そのポーズを動かすことなく、リラックスできなれば、 稽古する必要性がない、だって舞台の上でだらだらされても困りますよね? それで、力には流動するタイプの力がありますよねって、お話でした。 私たちは、学校で、力と言えば、筋肉を固めることだ、みたいな教育を

          緊張とリラックスその2

          緊張とリラックス

          メソッド演技は、実際どうなんだろうと考えて、体験してみたいと思い かなり昔ですが、ゼンヒラノさんという 公開でワークショップを見せてくれるところがありましたので、 なけなしのお金をはたいて、参加してきました。 そこで、このリラックスという問題をやっていました。 自分の部屋というエチュードがありまして、 要するに、舞台を自分の部屋にして、いかに お客を意識しないでいられるかみたいな、ことです。 それで、まあ別に、 脱がなくてもいいんだけど、結局、脱いで下着になるんですよね。

          緊張とリラックス

          テーマについて

          二十歳から芝居とか始めたわけですが、なんで、始めたのか分からないぐらい。才能がなかった。 歌えないし、踊れないし、しゃべれないし、なまるし、ぎこちないし 業界のヘレンケラーか?奇跡の人か?笑 それで、始めた以上は、とりあえず努力するわけです。 そして、演劇とは、なんぞや?と勉強しようとすると、そこにあるのは、ハリウッド方式というか、いわゆるスタニスラフスキーシステムですね。それしかない。だから、それを軸に勉強をしてみるわけですが、言いたいことは、なんとなく、系統立ててあ

          テーマについて