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【原点回帰2】日本で行く地球一周旅行〜海遊館〜

神戸である、生命の木の講座に行くのに、自分1人で行くなら、新幹線か高速バス日帰りが最も安く楽に行けて、コストパフォーマンスは最もよいように見える、のだけど。

子どもたちを連れて行くとなると、自分が運転して車で行って、4時間の講座中、子どもたちが遊べる場所に連れて行って、車を安く停められる場所に置き、会場まで、電車移動し、子どもたちを再びピックアップして、日帰りだと往復運転大変だから、泊まりになると、高くつくから、実家に泊まることになる、いまこう書いただけで、疲れを覚える...。

しかもうちの場合、親とそんなに仲良くないから、実家も気軽に行きにくい。病気がちで気が短くなっている親にとって、たまにしか帰ってこない子どもと孫は、慣れてないし、疲れる、そんな感じ!

そこまでして、子どもと一緒に実家方面に行く?

今回は、絶賛不登校中の高一の長女が、なぜかジンベイザメを見たいと言い出した。

ジンベイザメが見られる水族館は、2024年2月現在、日本に三か所だけ。沖縄美ら海水族館、鹿児島の水族館、能登は震災にあったから、残りは大阪の海遊館。

1番近いところが、大阪の海遊館だけど、なぜジンベイザメを見たいのか、理由を聞いても、本人もわからないらしい。

こんなとき、ジンベイザメを見たい?でも理由がわからない?意味不明だわとそのメッセージを無視するのか。本人に深掘りしてもらえたらいいんですが、こっちもそんな悠長に待てない。

ただ、年末年始、実家帰りにくくて帰省の連絡すらしていないし、向こうからも連絡が来たりはしない関係の我が家。

前夫の実家は、帰省するかどうか、お盆、正月、お彼岸には必ず催促の電話が何回も来るし、それ以外もしょっちゅう連絡が来たから(一人暮らしだから余計に)、家庭によってこんなに温度差が違うんだな、と思ったことがある。

わたしもなぜかわからないけど、子連れで広島から実家に寄るという、重い腰を上げる気にめずらしくなった。水族館大好きなわたし、海遊館にひさびさに行ってみたくなったから。

わたしが高校生くらいの時に、当時オープンしたてで、めちゃくちゃ混んでて海遊館と天保山マーケットプレイスに家族で行ったかな。

海遊館にgo!

わたしは関西人なので、神戸や大阪のの街並みは、ちょっと進化したとはいえ、なじみがある風景だけど、徳島の田舎と広島の地方のまちで育った子どもたちには、モノレールが未来の乗り物に見え、高層ビル群が未来都市に見えるらしい。

地方に移り住んで、ふだん車に乗る生活をしていると、本当に歩かないから、街へ来ると、歩きでの移動距離がすごい、万歩計で測ればよかった!

子どもたちは、ふだんうちの近くにはないお店がたくさんあって、ファーストフードのsubway、好みの服屋、そう、街って、選択肢がたくさんあっていい、いいけど、選択肢が多すぎると今度は選ぶのが大変。

わたしは、関西で育ってきて、大阪、京都、神戸に出かけたら、街にいっぱい素敵なものがあふれていて、自分には何にもなくて、ただ消費しているだけ、独身時代、ときどきそんな気持ちになった。

だから、自分が何かを生み出せるって、街にずっといたら、そんなこと思いもしなかったかもしれない。

選択肢が多いのがいいとはかぎらない。自分が確立していないうちは、選択肢がいっぱいある街の中で、ただ自分がもっとわからなくなってしまう可能性もあるから。

寄り道多めで、海遊館へたどり着いた。

お金を出せば、バックヤードにも入れる入場券ができていた。

さぁ、お金を払ってでも、水族館のバックヤードに入りたいかどうか?
そのお金を払う価値をそこに見出せるか?

わたしは、入りたい気持ちが高まってコストに見合う気になった、子どもたちは、えー、わかんないって言うので、じゃ、わたしが決めるね、バックヤード観覧つき入場券を買った。

何かをみんなで決めるとき、普段から、こどもが4人いると、ご飯のメニューを何にするか、どこに遊びに行くか、意見がなかなかまとまらなくて、どこにも行けない日とか、もうまとまらないし妥協点も見つからず、各自でご飯勝手に作ってという日もあったり、意見をひとつにまとめるのかどうするのかという、合意形成のむずかしさを日々感じる。時間がない時は、親主導で子どもに意見を聞かないで多数決を取る場面も多々ある。

早く決めてすぐ行動したい人もいるし、いつまでも決まらない人もいるし、自分は関係ないと話し合いに入らず傍観する人もいるし、絶対妥協したくない人(我が家の末っ子は特に笑)もいる。家族だけでもこんなにも合意形成はむずかしい。いや
家族だから遠慮がない分、むずかしいかもしれない。

海遊館は、8階までエスカレーターで上がり、9メートルの大きな水槽の周りをぐるっと回遊しながら、下へ降りて行く構造になっている。

太平洋をめぐる二つの環、Ring of fire(火山が環のように連なる環太平洋火山帯)と、Ring of life(火山の活動により、大地が動き、さまざまな環境が生まれ、さまざまな生き物が暮らす環太平洋生命体)の旅。

エトピリカがいるアリューシャン列島、アシカのハーレムがあるモンタレー、アカハナグマがいる熱帯雨林のあるパナマ湾、ピラルクやイグアナ、生物多様性に満ちたエクアドル、氷の大陸ペンギンたちの南極大陸、イルカがダイナミックに泳ぐタスマン海、地球の1/3を占める太平洋の巨大な水槽には、ジンベイザメやイトマキエイなどたくさんの生物がいて、大小の島がある多様な生態系があり、タコなどがいる瀬戸内海、深海から湧き上がる海水でプランクトンが豊富で群れるイワシがいるチリの岩礁地帯、クック海峡、タカアシガニがいる水深200の深海、日本海溝、クラゲたちのいる海月銀河。

海外旅行したい、でもすぐに行けないとき、外国に行かなくても、いくらでもマインド次第で、日常でも、3000円くらいで、世界一周旅行気分が味わえる。なんだったら、行けないような南極大陸も日本海溝にも、肺呼吸しながら海の中を見られる。

バックヤードは、太平洋の水槽の上から覗き込むかたちで見られる。水深9メートルぐらいの巨大な水槽を上から俯瞰できる機会って、めったにない。

俯瞰して見るって、こういう感覚なんだ。

ジンベイザメがゆっくり回遊し、時々プランクトンを吸い込むためにパカっと口を開ける。

その周りを魚が群れで泳ぐ。それぞれ一定のリズムで。

バックヤード見学は20分ぐらいだけど、ガラス越しでなく、直接上から水槽の全体を見渡せて、しかも水族館の人が、ジンベイザメは大きくなったら海へ返すとか解説してくれる。

この後、館内に入って高いところから、海底まで視点を変えながら、巨大な太平洋の水槽と周りの海域の水槽を見て回る。

水槽はなんと実際の地理上の東西南北の位置に合わせて配置され、北にはアリューシャン列島、南には南極大陸とぐるっとまわる展示がされ、天候の変化を照明で表現したり、各水槽の生物の体内時計に合わせて、照明の明暗も変えられている。

意図をもって、どんな風にデザインしたら、自然とそれが体感できるのか、デザインや見せ方って、すごいと思わされる水族館でした。

水族館の展示についての説明は、海遊館vol.2のリーフレットから言葉を引用したり、参考にして書いています。

つい、全部を説明しようとするから、話が長くなるんだよね、発達障害気味あるあるかもしれません。

3000字越え、最後までこの長文を読んでくださるあなたは、きっと活字大好きなんですね、ありがとうございました。

関西の旅の話はまだ続きます。



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