私は美術や写真などの展示をみにいくことが割と好きなのですが、
暑さのせいか、ここの所めっきり行っていないことに気がつきました。

よいしょと重い腰を上げて、さてどこに行こうか、と調べていたところ、
サントリーウーロン茶の広告を手掛けた上田義彦さんの写真展が目に入ってきました。

ウーロン茶の広告・・・覚えているようないないような・・
ですが、なんとなく素敵だったことだけは記憶していました。

サントリーウーロン茶の広告は、１９９０年から２０１０年までの間に、中国各地を巡って撮影されたものだそうです。

今回の展示では、広告のポスターとして使用されたものに加えて、ロケの合間に撮影された写真が展示・販売されていました。　

詳しくはこちらをどうぞ。

上田氏は当時の中国の風景を「遥か感」と表現していますが、展示されている写真は少しかすみがかかっていて、どこか昔のスナップ写真や親の昔の写真をみているかのような懐かしさが感じられました。

私が特に気になったのは、今回の展覧会の広告にもなっている群青色の服をきた女の子たちの写真です。

びしっと束ねられた黒い髪の毛、長い手足、ピンとのびた背筋からはどこか親しみと健康的な美しさを感じました。

彼女たちは一見大人びて見えるのですが、楽しそうに踊ったり並んでポーズをとる姿からは、話好きの女の子らしい無邪気さと親しみが感じられ、とても微笑ましく感じられました。

また写真の中の彼女たちはとても生き生きとしています。その姿は1990年代の急激に発展を遂げ、変わっていく中国社会においても、変わらずに夢を持ち続けている、まさに今回のテーマである「いつでも夢を」という言葉がぴったりだと感じました。

またひとりステキな写真家に出会えてよかったです。重い腰をあげた甲斐がありました。

会場では実際にウーロン茶のCMもみることができました。
六本木の方では、女性のポートレートを中心に展示されているようです。

５００円と値段も良心的なのでお散歩がてらにどうでしょう。