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《無料公開!》 あなたは『副業ごっこ』にマジになれますか?

私は2年半ほど前からnoteを書き続けてきましたが、メンバーシップ化し明確に稼ぎを発生させたのはついこの間のことです。

その間、ほぼ連続して週2回noteをアップしてきました。もちろん無料です。

ですが、私はその先にあるメンバーシップ化、つまりはサブスクリプション化を前提として記事を書いてきましたので、実質的に副業をしていたと言っていいいと思います。つまり、趣味などではないということです。

本業と副業。そんな二足のわらじで歩んできたこの2年半で、骨身に染みて感じたことがあります。


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私の本業は金融機関の課長で、もう20年以上も勤務しています。

もちろん雇われの身ですから、経営陣に不満はありながらも基本的に無遅刻無欠勤、求められる成果を出しながら勤務を続けてきました。

その一方で副業として、自分の会社の代表取締役をしています。

自分の会社と言っても、役員である両親しかいない会社ですので、会社というのもおこがましい規模です。

加えて、note作家としての副業もあります。

収益化したのは最近ですが、過去のnoteをまとめて加筆修正した書籍を出版していますので「作家」と名乗ってもいいでしょう。

さらに、日刊SPA!での定期連載法人((株)SUNABACO)の相談役HHKB Evangelist と、なんだかんだで多くの副業をさせていただいています。また、3月からはここに新たな連載が加わることも確定しています。

これを見て、「うらやましい」と思う方は多いのではないでしょうか?

これは自慢などではありません。

3年前の私がこの話を聞いたら素直に「いいなあ。うらましいなあ」と思うはずです。

自分の感覚を一般人の総意だと考えるのはアホの所業ですが、3年前の私はどこにでもいる田舎の平凡極まりない会社員であり、アンチクライマックスな日々を送るただの中年でした。

年収やその他の数値から言ってもど真ん中ですし、よく言えば地域に根付いた、悪く言えばその地域でしか生きられない人間で、このまま派手なことは何もなく終わっていくただの田舎者でしかなかった。

そんな人は、いくらでもいる。それはご同意いただけるでしょう。

そんなどこにでもいる私みたいな多くの中年は、私の現状を見たら「うらやましい」と言うはずなんです。

では、うらやましいと感じる部分はどこか?

それは「副業」の部分でしょう。決して金融機関勤務の部分ではない。残念ながら。

副業をなぜうらやましいと思うかは人それぞれだと思いますが、基本的には収入面でしょう。

物価を考慮した賃金、いわゆる実質賃金は19ヶ月連続でマイナスになっています。

日経新聞より

企業は賃上げをおこなっていますが、物価の上昇に追いつかず、実質的に給料がマイナスになっています。上記の記事によれば、前年比で2.3%減とありますから、シンプルに前年の給料と比べてそれだけ減っていると考えていいでしょう。

「金利が復活した世界」という言葉も聞こえてきますから、今後は低金利に起因したデフレは終わりを告げ、インフレの時代に入っていくと考えた方が自然です。海外の物価を円建てで見たときに感じる「高っか!」という感覚がなくなるまで、インフレは続くのかもしれません。

これまでと変わらず仕事を頑張っているのに、どんどん生活は厳しくなっていく。

真綿で首を絞められるような、そんな追い込まれ方をされていると気が付く人が増えていく。

「これはまずい。収入を増やす何かをしなければならない」

多くの人がそう感じていると思います。そして、実際に動き出す人もいるでしょう。

しかし、実際に副業をしてきた私から警告しておきたいことがあります。


副業、シンドイですよ。


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副業は基本的にお金をいただくことになります。そこが趣味と最も違う点です。逆に言えば、代金を受領しない、または将来的に代金を発生させることを目的とした仕事以外は趣味だといえます。

趣味ではなく、収入増を目指して行うのは副業になります。

であれば、当然に意識しなければならないことがあります。

代金を支払ってくれた相手に対し、責任が発生するのです。

「そんなの、当たり前でしょ? わかってるよ、だって本業で責任もって仕事してるから。馬鹿にしてんのか?」

そう言いたくなるのもわかります。全くその通り。

会社員は給料をもらいながら、当然に各々が責任をもって仕事をすることを求められます。給料というのは、責任領域の業務を完遂したことへの対価です。(または期待料)

だからどんな会社であっても従業員に責任ある仕事を求めますし、従業員もそれを強く認識しています。それが社会全体に通底しているからこそ、国家レベルでの経済活動が行われているのです。

仕事には責任がついて回る。そんなことは誰でも理解している。

では、一つ質問をします。

あなたは、本業以上の責任を、本業の責任に上乗せして、それでも生きていけますか?


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副業には「副」という漢字が入っているので誤解されやすいのですが、本業以上に責任を負わなければなりません。

本業の会社の看板で副業をすることはありません。それは本業です。

副業とは、自分の実績から信頼を得て、自分の信用を積み上げ、代金をいただいていく行為です。

ですので、良いことも悪いことも全て自分で引き受けるしかありません。いうまでもなく、本業の会社が守ってくれることなどありません。

全てを一人で受け止めなければならない。それが副業です。

そんな副業から発生する「責任」は、時に本業における責任よりも重い場合があります。

あなたは、本業における責任を「大したことない」とは決して言わないでしょう。

責任に押しつぶされそうになったことは数知れず。昇進するごとに増す責任に悩み、逃げ出したくなったこともあるでしょう。私もそうでしたからわかります。

そんな、自分一人で転がしていけるかわからないほどの重責が、本業にはあるはずです。

そこに、副業からくる責任を、乗せることができますか?

本業で必死に責任を果たそうとしている状態で、あらたな責任を抱え込めますか?

副業の相手方は、たいていの場合本業で業務を行なっています。そんな本業でビジネスをしている相手方は、あなたが副業であれ関係なく、本業と同等の責任と責任感を求めます。

それに、耐えられますか?

例えば、緊急的に数万円が欲しくて期間限定で副業をするならそこまで責任に向き合う必要はないでしょう。やり逃げはできそうです。

しかし、あなたが継続的に副業をするつもりであり、副業事業を伸ばしていきたいと考えるなら、本業以上の責任感で取り組む必要があります。

本業に加えて副業の責任も抱え込む。

本来であれば、身体が二つないと困難なことです。でも、本気で副業に取り組むなら、その無理ゲーをクリアし続け・・・・・・なければなりません。

あなたに、それができますか?


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私は2年以上noteを書き続けましたが、ほぼ無料で公開していました。合計で200本以上は書いています。

もちろん、どこかの出版社の依頼などではなく、自分で勝手に「毎週水曜、土曜の20時」と決めていただけです。

なので、別に誰に対しても責任を取る必要はありません。誰とも契約を交わしているわけではないのだから当然です。

でも、私は書き続けました。

私は、その取り決めを「仕事上の契約」だと認識していたのです。

契約を受けるのも自分、契約の相手方も自分。つまりは「契約ごっこ」です。それ以外の表現はありません。

でも、私はそれを本業と同等の契約と受け止め、履行してきました。

それは、副業として代金が発生した時を想定していたからです。

「誰からも読まれず、誰からも代金を頂戴せず、それでも「これは仕事」と受け止め、責任を持って届ける。そんな「ごっこ遊び」ですらやりきれないようでは、副業として運用などできるわけがない。」

私は、そう考えました。


この、無料の制作期間は、副業として売っていく場合の試金石である。

自分は、本業に加えて副業の責務を背負い、本業と副業の相手方に不義理をすることはないか? 両立していけるのか?

そのテストを、2年以上重ねてきました。

その責務に、おそらく耐えられる。そう信じられるだけの結果が出たからこそ、有料化に踏み切り、他の仕事も引き受けることができたのです。

中年が始めた「副業ごっこ」は、私に頑丈な自信を与えてくれたのです。


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おそらく今年は「副業元年」になるのではないでしょうか。

社会動向や経済情勢を俯瞰的に見ると、普通の会社員でも本業以外で稼がないとジリ貧になる、そんな空気が濃密になる予感がしています。

おそらくは、この国が変化していく過渡期なのでしょう。変化は望ましいものですが、過渡期においては必ず犠牲になる人が出てきます。変化には、痛みが必要なのです。

あなたもきっと副業に興味があるでしょう。それはとても自然なことです。

しかし、副業にも責任はあります。

その責任を本業の責任にオンしてなお継続していけるのか?

本業の責任の重さを知るあなたは、それを無視すべきではないでしょう。


まずは「ごっこ遊び」から始めても構いません。

副業を開始したら必要だと思われる作業量を自分に課してみる。それを絶えず続けてみる。仕事だと思ってやってみる。

それだけでも驚くほど多くのものが見えてくるはずです。

それで「いけそうだ」と感じたら、実際に始めればいい。そこから会社と副業開始の相談してもいいのです。



まずは、勝手に自分の中だけでスタートを切ってみる。

自分と契約をしてみる。

自分との契約すら守れないのであれば、あなたは副業をやるべきではないでしょう。

背負い込める責任の総量を、見誤ってはいけないのです。



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