踊る1

隣りの会話の行方

今日は姉と久しぶりに慣れない足でカフェに行った。
姉はパフェが食べたいという理由でカフェに連れ出してくれたのだ。

パフェを待っている間も、食べている間も、私たちには特に話す内容がなかった。
静寂な二人とは対照に、隣りの二人の20代の女性たちは大変に盛り上がっており、その会話がどんどんこちらへせまってきた。

彼氏の話、合コンの話、結婚年齢の話、貯金の話。

盛り上がっている二人の話はどこにでもある、ごく普通の話だ。

二人が去った後、姉はつぶやいた。
「結婚年齢が若ければいいとか、私の前で言う?」

いやいや、二人は姉の年齢など知らない。もちろん姉もそれはわかってはいるが、それでもやりきれなくなったようだった。

こんな関係のない、しかも直接話した訳でもない私と姉と、隣りの女の子たちとの間で生まれたこれはなんだ、とずっと考えていた。

様々な角度のある世界で、周りを気にしていたら言いたいことが分からなくなりそうだ。
でも同時に、周りを気にしないで友達でもなんでもない誰かを傷つける可能性があることを、少しの間だけ覚えておこうかなと思った。

シーユー!

サポン!で世の中を変えることは難しそうです。しかしやってみる価値にかけてみたいと思います。