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「建物を探索、理解するための10の方法」が建築に限らず様々な観察のヒントになる

『ゲームデザイナーのための空間設計 歴史的建築物から学ぶレベルデザイン』という本を読んでいたら、最近流行りの観察スケッチに参考になりそうな内容があったので思わずメモ。
ハル・ボックスという方が自身の著書『Think Like an Architect』で提案した内容らしいです。

建物を探索、理解するための10の方法

1.  建物が建てられた理由、当初の用途と現在の用途を調べる。
2. 視角要素、形態の重なり合い、素材に注意して、目線をあげて様々な角度から観察する。
3. サイズ、形状、ライティング、音、他の空間との相互作用に着目して空間を感じる。
4. 建物の構造とその構造がどのように建物を支えているのかを理解する目を養う。
5. 素材はどのような状態か(圧縮されてる、引き伸ばされてるなど)、重く感じるか軽く感じるかなどを判別する。
6. 建物がどのように建設されたのか、どんな素材でできているかを見極める。
7.  建物の歴史的先例を調べる。
8. 建物の部位の構成、比率、リズムを分析する。
9. 建物が環境に適しているかどうか観察する。
10. 建物の特異な点を分析する。

建築だけの話じゃない

『ゲームデザイナーのための空間設計 歴史的建築物から学ぶレベルデザイン』の中ではこの方法がレベルデザイナーがゲーム空間の見方を変えるための10の方法としてレベルデザインの内容に当てはめて紹介してますが、でもこれ建築やレベルデザインに限らず、ほぼすべてのデザインを観察するときに当てはめて考えることができる内容のような気がします。

例えば、鈴木慎吾さんのマイクロインタラクションの観察とか。
このインタラクションの観察はユーザーの使用する「環境」や「状況」、アプリの構成要素(=「空間」)、情報の「構造」、プラットフォームのガイドラインやアプリの変遷からユーザーが今までどんなUIに触れてきてどんな学習をしているか(=「歴史的要素」)といった知識に裏付けされた見方があってこその観察だと思います。

『ゲームデザイナーのための空間設計 歴史的建築物から学ぶレベルデザイン』はもうちょっと本読み進めたらゲームUIの話もなんかしら書きたいなー。

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