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呪いと性春 文野紋短編集 ~感想~

かなり前に購入してからずっと本棚の奥に眠っていたマンガ。

最近文野紋先生の、ミューズの真髄って漫画を読んでひどく感銘を受けたものだから、この漫画の存在思い出して引きずり出してきた。

短編集って結構尖ってるからどうだろうなって思いながら読んだけど、やっぱり文野先生の短編も「おしっこしながら舐める」とか、結構といろいろ性癖が全開だった。

でも私は別にそういう表現は苦手じゃないし、うわーって声出しながら見たらあかんもん見るような感じで読んでる。

ふと思ったんだけど、イラストでおしっこ性癖みたいなやつ偶にTwitterで流れて来るときがあるんですが、そのときの「おしっこプレイ」と漫画のなかで出てくるそれは、かなりエロさが異なってくるなって。

ただ単にエロいのがイラストのほうで、何か罪悪感というかそういうコンテキストを含ませることができるゆえに、ただのエロさの上にさらにまた別の意味を含ませることのできるのが、漫画内おしっこプレイなんだと思う。

あとメンヘラ表現技法は長文でしょ、っていうやつを全力で使ってたのがよかった。読んでしまったよ。なんだか私に言われてる感じになるんだよなぁ。とってもよかった。そこしっかり読んだ人意外と少ないんだろうなっていうのも、思いながら読んでた笑

全体的に明るいお話ではなかったけど、とても楽しく読むことができた。あのミューズの真髄らしさが漂っている感じもした。

とにかく短編集って装丁が大事だと私は思ってて、この漫画はもう私のどストライク。

一対一で向き合ってるような錯覚にとらわれてしまう。別に彼女は私たちのことなんて認識してすらないんだろうけど、とても距離感が近くて今にも触れてしまえそうなくらいに感じてしまって。。。

こんなに近い距離感の傍観を私は初めて体験したかもしれない。なんだかとてもすさまじい絵の表現力だなって感じてしまった。

また次の作品も読んでみたい。

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