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ガザ地区の危機(Israel-Hamas war)に際して思ったこと

緊迫の度を加えるガザ地区の危機的状況(Israel-Hamas war)ですが。

知人に書いたメールを、自分の心覚えも兼ねてここに載せておくことにします。
(それにあたり、若干の文言の手直しもしました。)

私は別に中東情勢の専門家でもなんでもないので、書いていることが的を得ているかどうかは怪しいものですが……。
メールは2023年10月11日〜10月15日にかけてのものです。


2023年10月11日

イスラエル、アメリカ、ドイツの大使が渋谷の街頭でイスラエル支持を訴えたとのこと。

ところで、この米国のエマニュエル大使の来歴。
Wikipedia をみる限りだと、

彼の父はイスラエルのエルサレム出身のユダヤ人小児科医であったが、それ以前は「オデーサ・ギャング」とも呼ばれたイスラエル右翼民兵組織「イルグン」のメンバーであった。

彼自身については、

1991年の湾岸戦争ではイスラエル国防軍に民間ボランティアの資格で参加し、イスラエル北部の基地でトラックのブレーキ修理をしていた。

……等々。

日本語版は情報がいい加減なこともあるから、念のため英語版を見たら、もう少し詳しく "known as the Sar-El" (Sar-El として知られるボランティア)とか書いてあった。

これはおよそ、中立的な立場の人とは言えない。──というより、実質、第2のイスラエル大使と見るべき人ですらあるのかも。

それにしても。
この人に限らず、ヌーランドとかブリンケンといった米政府の高官が、やたらとウクライナに関わりがあるユダヤ系、みたいな人々で占められているのは、一体どういうことなんだろう。

僕には想像もつかないレベルで、何かありそうだという気もする。

こういうのは一歩おかしな方向に踏み込むと「陰謀論」の領域だな。
しかし、ことによると、その「一歩踏み外すと陰謀論」という状況自体が一種のトラップ/カモフラージュなのかもしれない、というようなことも思う。
正しい路を辿って、この人脈の実相に斬り込もうとしても、ちょっと追求の仕方をミスると、即「陰謀論者」との烙印が押される。そんな仕掛けになっているのかも、と。

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僕が興味を持って見ているYouTubeの「****」〘注:念のため、ここでは名を伏せておきます〙というチャンネルがある。
君にも紹介したことがあったと思うが。

その最新の、イスラエル情勢ネタの動画が削除となっていた。

イスラエルとパレスチナ両方の立場と今後の戦況見通しなどを述べる、そこまで「過激」というようなこともない動画だったが「規約違反」で削除されたそうだ。

(ハマスに味方しそうな勢力がいくつか取り上げられ……その動向とか、それに対する西側の対応とか、そういったものの流れ次第では一大戦争になる可能性もある、というような話だったかな。ちょっとウロ覚え。)

そういえば「ウクライナ・オン・ファイア」もすぐ削除されるという話があった。

我々は何だかんだ言って、柔軟、巧妙、かつ強力な検閲の中に生きている。
なまじ「西側では言論の自由が十分担保されている」とか信じ込んでいる人が多い分、却って危なっかしいかもしれない。

でも、じゃあ bilibili 動画の方が自由なのかっていうと、全然そんなことはないのが困りものなんだけどね。
でもまぁ可能なら両方のチャンネルを用意するほうが「言論人」にとっては保険になるかも。


2023年10月14日

TBS報道番組にイスラエル大使が大激怒、とのニュース。
つっても中日スポーツだが、いろいろ話題になってるようで、ガセではなさそうな感じ。

重信メイ(日本赤軍の重信房子の娘)がコメンテーターとして出席したニュースというのは以下のものと思う。

「パレスチナ側の見方」を普通に紹介しているだけと僕には思えるけど、その辺の判断は個々人ですれば良いことだと思う。

重信メイについてはネット上に興味深い見解があった。
「(パレスチナゲリラにとっての)英雄の娘からのインタビューの申し入れ、となれば、彼らとて邪険にはできないだろう」。

確かにそんな感じのアドバンテージはあるんだろうな。
もちろん、逆に不利になる場面も山ほどあるんだろうけど。

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もう一つ、なかなか悪くないニュース動画。

今後の戦いは、多分15分あたりからの解説のように進むものと思われる。
直感的には10万人単位(100万人は超えないかもしれないが)の死者が出そうに思う。

小泉氏が述べているが(48分あたり)、そういう虐殺をすると、数世紀は忘れられずに残る遺恨となる、と。

今は仮にそれで「うまく処理した」というつもりになっても、中長期的にはイスラエルの滅亡を招来するかもしれない。
そして、そうなったら イスラエルの後ろ盾であるアメリカも、無傷ではいられないだろうという気がする。

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僕の(ある意味での)驚きは。
ウクライナの戦争とはうってかわって(個人的な感想ね)、今度のガザ地区の危機(クライシス)では、日本政府もイスラエル支持の立場から勇ましいことを言ったりしてないし、日本のマスコミも割りとバランスをとっている感じということ。
米やEU諸国は概ねイスラエル支持一辺倒だという話なのに。

まぁこの辺は、かつてのオイルショック以降、中東諸国に嫌われないよう立ち回るのが日本の基本方針となっている、という事情があって。
なので、大手マスコミにも今回は広めの裁量が与えられているということなのかな、と思う。


2023年10月15日

イスラエル。下の記事にもちょこっと書いているが、僕は1995年の11月に行っている。
ラビン首相暗殺の直後(汗)。
だが(これも書いたが)、「だからこそ?」特段のことはなく、普通に観光できた。

エルサレムは、確かに聖地なんだろうが、なんか凄い「蓄積された怨念」が(一種のオーラのように)漂っているような感じも受けた。
僕は普段「霊感」みたいなのは全然働かない人間なのだが、「ある日の夕暮れ時、なんかビンと来て」、どうも(気分的に)息苦しくなった。
それで、エルサレム観光はほどほどにして、次の街へ移動したのだったかなぁ。

僕がイスラエル旅行に「期待」していたのは……。
キリスト教関連の聖地とかで、いわゆる「霊的なインスピレーション」が突如降りてくる、とか。
そんなこと滅多にあるまいけど、でもひょっとして起こったりして……みたいな、ね。

でも、実際に感じたのはもっと嫌な「霊感」だったワケ。

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こないだのメールで言及した「消された動画」の中で言ってたのは。

一番危険なシナリオとして。
ハマスと仲の良いレバノンのヒズボラが参戦し、さらにその後ろ盾のイランも乗り出してくる。イランとイスラエルが戦争状態になる。
イスラエルがもしイランに核を使ったら(この動画では、それはあり得るという見立て);
イランも核報復に乗り出すだろう。
(これも、イランはすぐに核兵器を用意できるだろうという見立て。)
イランは国土が広いから核攻撃を耐えられても、イスラエルは厳しいだろう。

……というような分析。

動画を見ているとき、さすがにそこまでは……と思ったが。
(イランとイスラエルは間に何ヶ国もあるし。)

いざ動画が消されると「却って気になるじゃんか!」という面も……。

まぁこれに関しては大ハズレであってほしいと切に願う。


※トップ画像はネットにあった「イスラエル軍がガザ地区でまいた退避勧告ビラ」と、それをgoogle レンズで翻訳してみたもの。