見出し画像

アメリカ育児〜睡眠不足からの卒業〜

こんにちは。お久しぶりです。
日本はもう春本番ですか?こちらはようやく気温が20℃近くまで上がる日も出てきて、桜も咲き始めました。
各名所はそろそろ満開かなといったところで、だんだん春めく日々に嬉々としています。
ただ油断してはいけないのがNYは青森県と同緯度というだけあって普通に北国なので、寒さに慣れていない私はまだまだコートが手放せません。
長く寒い冬の反動からかニューヨーカーたちのように10℃を超えたらカフェではどデカいアイスのドリンクを、20℃が見えたら半袖を着たくなりますが、ぐっと堪えています。だって寒いから。

出産して3ヶ月が経ちました。

娘が生まれて3ヶ月、そして生活リズムが一変して3ヶ月です。
最初の2ヶ月は日本からヘルプに来てくれていた実母のおかげで、夜間の睡眠こそ取れないものの昼間に少しだけ寝たり温かいご飯を食べたり、安心してお風呂やトイレに行く時間もありました。

2月の末に母が帰省してからは夫と二人での育児がスタート。
二人いるとは言えもちろん夫には仕事(週2出社、週3リモート)があるので、平日の育児は基本的には一人で。
当然母がいた頃よりもずっと体力的・精神的に厳しくなってしまい、正直どう日々を乗り切っていたのかあまり記憶がありません。

毎日の生活リズムもきちんと作れていなかったこともあり、娘に振り回されるような格好になってしまっていたように思います。
そして今思えば娘自身もしっかりとしたルーティンがないことで戸惑っていたのだろうな…ただその頃は目の前のことをこなすのに必死で、そこまで考える余裕がありませんでした。

ベビーブートキャンプ?

月齢が進むにつれ夜は少しずつまとめて眠れるようになったり、こちらもゆるいながらも毎日のルーティンを作る余裕が出てきた頃、同じようにNYで0歳育児をしている友人とLINEをしていた時のこと。
彼女は私より半年早く出産をしていたので、母親デビューしたての私を気遣ってちょこちょこ連絡をくれていました。

「たくさん飲んでくれる?」という質問に「あればあるだけ飲みたがるからちょっと困ってる」と答えたところ、
「たくさん飲める子ならベビーブートキャンプが向いてるかもしれない。上手くいけば夜通し12時間寝てくれるようになって楽だよ!」と。

夜通し12時間…なんて甘美な響き…

今後数ヶ月は眠れない日々が続くことを覚悟していた私からしたら夢のような話でした。
そのベビーブートキャンプがこちらの本↓
アフィリンクとかじゃないよ。

Twelve hours' sleep by twelve weeks old

気になる方はぜひ読んでみていただきたいのですが、要は授乳間隔を伸ばしつつ一回の授乳量を増やすことで日中だけで一日分の食事を摂れるようにし、夜間の授乳をなくしていくというメソッドです。
英語ですが手順書といった感じなので、かなり読みやすいと思います。

飛びついて買ったはいいもののなかなか行動に移せていなかったのですが、生後2ヶ月半になった頃、何気なく一回の授乳量を増やしてみたら自然と間隔が4時間になったので、今だ!!と思い切ってその日からスタートしました。
ちなみに本の最初の方しか読めていないのに見切り発車をしたため、当然「次のステップはどうしたら?」状態に。
片手で子をあやしながら猛スピードで読みました。人間追い詰められたらやる。

眠るって素晴らしい!

突然ドタバタっと始めたにも関わらず、きちんとスケジュールやルーティンを作ってあげたことが娘にとってもよかったのか、なんとその日の夜からいきなり連続6時間ずつ眠り、夜間授乳が1回になりました。(それまでは夜間2〜3回)
あまりにぐっすり眠るもんだから生きてる?!と心配になり暗闇の中ベビーベッドに頭を突っ込んでしまいましたが、健やかな寝息が響くばかり。

そして翌日から本の通りのスケジュール(授乳・お昼寝・遊びなどの時間がしっかり決まったサンプルが書かれています)で進めたところ、20時にすっと就寝。
寝言泣きのような一瞬のぐずりは何度かあったものの、本当に朝8時まで眠りました…!
その後2週間ほど経ちましたが今も夜間授乳はなしです。

産後初めてぐっすり眠ることができた翌朝、陽の光が輝いて見えました…
一日が始まるって素晴らしい。生きてるってありがたい。
たくさん眠れた嬉しさから思わず何かに拝んでしまいそうでした。睡眠すごい。

毎晩「今夜も戦いが始まる…」と就寝(というより仮眠)をし、毎朝「ようやく朝に辿り着いた…」とゾンビの如く起き上がっていた日々が嘘のようです。あの頃は眩しくてしんどかった朝日さえ愛しい。
睡眠が足りている。なんて素晴らしいんだ。

背中スイッチよ、さようなら


このメソッドのすごいところはただ夜通し寝てくれるだけではありません。
ルーティンが確立されているため赤ちゃんが寝る時間を理解しているのか、お昼寝も夜も抱っこでの寝かしつけが不要になるんです。

何度も何度も泣かされた背中スイッチも関係なし。
決まった時間にベッドに寝かせておしゃぶりを与え、お腹をトントンしてあげるだけですぐに寝ます。
連日の寝かしつけの抱っこで消耗しきっていた私の肩・首・腰・手首にもようやく休息が訪れました。今までお疲れ様。よく頑張ったね。

夜勤、お疲れ様でした。

そんなこんなでようやく睡眠不足から解放された私ですが、ただこれは偶然かなり上手くいっただけで、通常は段階を踏んで進めるものです。
本でも生後0〜12週までを3段階に区切って説明しています。
生後すぐからのちのちの理想的な生活リズムに向けての準備が少しずつできるので、すぐに夜通しは寝なくともそこに至る期間での負担も軽減されるのかな…産む前に読みたかった…
(私のように産後に途中から導入するのももちろんありだと思います)

いずれにせよ赤ちゃんは日々ものすごいスピードで成長していくので、ある日突然できたり、逆にできなくなったりは多分あるあるです。
現に娘はここ数日夜間に何度か軽くぐずっています。
毎日これを絶対にやる!と追い込んでしまうと簡単にメンタルが死ぬので、あくまでベースとして持っておいて無理な日はできる範囲で頑張れたらいいな。


ひとまずは2ヶ月半の夜勤(夜間授乳のことみんなこう言うよね)、お疲れ様でした。
育児法について語る気はなかったんですが、このメソッドがあまりにすごかったので。
次回からは「この駐妻ライフがつらい!2023」みたいなの書きたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?