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駐妻になりました。

はじめまして。

2022年9月から夫の赴任帯同でアメリカにやってきたねねこです。
NYの郊外でひっそりと息をしています。

せっかくの海外生活だし、とTwitterで駐妻アカウントを作るもあまり交流する気になれず、時々リプライをくれる優しい人と愛想笑い程度にお話しするくらいしかできていませんでした。
双方向のコミュニケーションをするエネルギーが今はないのかもしれない。そう思ってnoteを始めてみた次第です。

新居を購入したばかりだったのに…

最初に夫に海外赴任の打診があったのは2021年の春〜夏頃。具体的に覚えていないのは「海外興味ある?って聞かれたけど家買ったばっかりだし断っちゃった〜」と事後報告の形で軽く言われたため。
そう、コロナ禍で外出もできず時間を持て余した我々はマンション探しに精を出し、念願のマイホームを契約したばかりでした。
その時は私も「もったいないけど確かに家買ったばっかりだもんな〜」と納得していたのですが、入居してしばらく経った2021年11月、再度夫のもとにお話が。

「来年からニューヨークに行ってくれないかと言われた。どうする?」
「行こう」

2秒で返事しました。
新居は惜しいがニューヨークへ行くチャンスは金輪際訪れないかもしれない。ここは行くしかない。
夫は帰国子女ですが私は全くの海外経験なし。でも何も知らないからこそ即断できたと今振り返ると思います。
海外引越しや事務手続きの煩雑さ、文化の違いによるストレスや家族・友人がいない不安を知っていればもう少し悩んだだろうな。無知は時に強い。あと当時ギリ20代だった。若さも強い。
それはそうと、家買った瞬間海外赴任が決まるの、本当にあるあるなんですね。

帯同=キャリアの断絶?

行くことは決めたものの、内示がなかなか出なかったため肝心の時期がいつまでも確定しませんでした。
帯同を決めた時点で仕事を辞める覚悟ではいたのですが、一応自分の勤め先でNYオフィスに異動できるのかを探りたく、上司に相談していました。

私の配偶者ビザ(Lビザ)は別途労働許可証を取得すればアメリカでも就労は可能なのですが、夫の会社の規定で配偶者ビザでの就労は不可、働きたければ自身でビザを取得せよとのことでした。
つまりNYオフィスに異動できたとして配偶者ビザでは働けないので、勤め先にビザの世話をお願いする必要があります。

勤め先はアメリカの外資系企業のため日本から本社への異動がほとんどなく、上司を通して確認したところ偉い人の人事にしかビザの手配ができないとのことでした。
ここでもう現実的には退職するしかなくなったのですが、働けないという事実を目の当たりにして初めて私は仕事をすることで社会と繋がっていたのだな…と痛感しました。

夫の会社が古いのか、社会全体の問題なのかどうしても帯同する家族にもキャリアがあるということが軽視されているような気がしてしまいます…
この辺はまた別途書けたらいいな。

ちなみに今も時々未練がましくLinkedinで「このポストなら即戦力になれるのにな〜」と求人を見ています。ビザサポート付きのオファー、お待ちしています。

健康診断、入院、手術

渡航に向けてビザ面接や家の処分、退職の準備などを進めているころ、健康診断で夫の胆嚢にポリープが見つかりました。
胆嚢のポリープは良性のケースが多く、またそこまで大きくなかったため通常であれば経過観察となります。
ただ今回は海外赴任という事情もあるため、日本で治療を完了することが渡航の条件となってしまいました。
治療の完了=手術による摘出です。

最短で手術の日程を組んでもらい、必要な術前検査を急ぎ受けました。
術後の体調が問題ないことと病理検査で腫瘍が良性であることの確認が取れるまで夫の赴任自体が確定できなくなってしまったので、渡航を目前にして突然全てが宙ぶらりんに。
思えばこれが渡航前で一番精神的にキツかったかもしれない。
幸い腫瘍は良性で(素人が見てもわかるくらいただの脂肪の塊だった)、術後もすぐに回復していたので予定より1ヶ月半遅れましたが無事夫は出国することができました。

ちなみに胆嚢ポリープはバリウム検査で見つかったのですが、20代男性は普通の健康診断でバリウムは飲まないと思うので、このタイミングで見つかったのはラッキーだったのかもしれないです。会社ありがとう。

夫が無事健康体だとわかったあと、嬉しいことに私の妊娠もわかりました。
長年子供が欲しいと思っていたので念願の…!!だったのですが、ここで出てきたのがどこで産むか?問題。
結論として先日無事アメリカで出産できたのですが、これは改めてまとめて書きたいなと思います。海外出産、想像を超えていた。

住む国が変わるって本当に大変

たった数年だけとはいえ、住む国が変わるというのは精神的にも肉体的にも結構な負担です。
(夫はすでに「駐在なんて二度としない!」と言っています)
だからこそなんとなく時間が過ぎてしまってふんわりと大変だったな〜、でもまあ楽しかったかな〜、みたいに終えたくはなく、何か形に残せればなと思っています。
いつまで続くかわからないし、スタンスもころころ変わるでしょうが、よろしければお付き合いくださいませ。

以上、深夜に目が冴えて寝付けないので搾乳しながら書きました。きっともうすぐ娘も起きます。

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