さらば、名探偵! 夜空に消えた 綾辻綸太郎の惨劇
【次回からのあらすじ】
虚数空間に建てられた、異形の館「本室直館」一一。
名探偵・綾辻綸太郎は、虚数空間に生成された自らの「陰」である殺人鬼・法月行人(ちょっと字面が地味)との最終対決において、あえてみずから法月の手にかかることにより、無限連鎖する殺人事件に終止符をうった。
だが、彼の命を代償とした解決に対し、読者からは、少なからぬクレームが寄せられた!
「いくら事件を終わらせたって、謎解きしないままに名探偵が死んじゃったら、本格ミステリとしての解決にならないでしょ。