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「純文学・文芸評論」関連書のレビュー

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主に「文学・文芸評論」関係書のレビューを紹介しますが、分類は目安に過ぎず、「ミステリ・SF」系の作品も含みます。
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記事一覧

小林秀雄 『戦争について』 : 戦時における「時局迎合と 俗情との結託」

書評:小林秀雄『戦争について』(中公文庫) これまでは「小林秀雄の恥部」として、全集には…

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ジョルジュ・シムノン 『証人たち』 : 「裁くなかれ」は、 無欠の神にしか言い得ない…

書評:ジョルジュ・シムノン『証人たち』(河出書房新社) 「メグレ警視」シリーズで知られる…

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J・D・サリンジャー 『ライ麦畑でつかまえて』 : 優しさと弱さと

書評:J・D・サリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』(白水社) 私が活字本を読み始めた高校生…

年間読書人
13日前
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犬童一心監督 『ジョゼと虎と魚たち』 : 障害者とハッピーエンド

映画評:犬童一心監督『ジョゼと虎と魚たち』(2003年・日本映画) ここ数年来の話だが、「映…

年間読書人
2週間前
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ジャン=リュック・ゴダール 『ゴダール 映画史』 : 「美的レジスタンス」としてのゴ…

書評:ジャン=リュック・ゴダール『ゴダール 映画史(全)』(ちくま学芸文庫・2012年) ゴ…

年間読書人
2週間前
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九段理江 『東京都同情塔』 : あなたは、AIにも劣る人間ではないのか?

書評:九段理江『東京都同情塔』(新潮社) 芥川賞なんぞ、ほとんど信用していない私なので、…

年間読書人
3週間前
16

ジュリアン・デュヴィヴィエ監督 『ゴルゴダの丘』 : ユダへの同情と フランス・カトリックの独自性

映画評:ジュリアン・デュヴィヴィエ監督『ゴルゴダの丘』(1935年・フランス映画) デュヴィヴィエ監督の初期作品。もちろん戦前の作品であり、「ヌーヴェル・ヴァーグ」のずっと前のモノクロ作品。 内容は、イエス・キリストの後半生を、聖書にほぼ忠実に描いている。 一一と言っても、私が聖書を読んだのはだいぶ前だし、聖書学の本も長いこと読んでいないので、イエスの生涯を描いた福音書だけでも四本を収める新約聖書の、その矛盾を含む記述の中から、本作がどこをどうチョイスしたのか、細かいとこ

リンク集「キリスト教(プロテスタント+α)」関係レビュー

(※ トップの『証し』は新旧共通。「ルター(宗教改革)以前」は「カトリック」の方に含めま…

年間読書人
3週間前
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リンク集「キリスト教(カトリック+α)」関係レビュー

(※ トップの『証し』は新旧共通。以降は大雑把に、「異端」「歴史」「思想」「事件」「教皇…

年間読書人
3週間前
4

千葉雅也 『センスの哲学』 : 「見る前に跳べ」と言われても…。

書評:千葉雅也『センスの哲学』(文藝春秋) 「売れっ子」千葉雅也の本としては、売れない本…

年間読書人
4週間前
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黒澤明監督 『隠し砦の三悪人』 :巨匠の作品だろうと 受賞作だろうと、 凡作は凡作

映画評:黒澤明監督『隠し砦の三悪人』(1958年) 『七人の侍』や『用心棒』が面白かったので…

年間読書人
1か月前
17

「本を読んでいれば偉いのか!」と言う人

いるよなあ、こんなやつ。一一まさか君、こんな如何にも頭の悪そうな言葉を口にしてはいないだ…

年間読書人
1か月前
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リンク集「ミステリー小説+α」関連レビュー

(※ ミステリ小説、探偵小説、推理小説関連レビューを幅広く収録しています) 【主な収録作家…

年間読書人
1か月前
4

リンク集「日本のドキュメンタリー映画+α」関連レビュー

(※ 日本のドキュメンタリー映画、実録映画、実話映画と、関連書のレビュー等を収録しています) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・  ○ ○ ○  ○ ○ ○  ○ ○ ○  ○ ○ ○