マガジンのカバー画像

「学術書・学術啓蒙書」のレビュー

793
人文書、科学書など(別立ての宗教関連書を除く)学術書と啓蒙書を紹介します。
運営しているクリエイター

#宗教学

マルコ・ベロッキオ監督 『エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命』 : 何が…

映画評:マルコ・ベロッキオ監督『エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命』(2023年、…

年間読書人
11日前
11

リンク集「キリスト教(プロテスタント+α)」関係レビュー

(※ トップの『証し』は新旧共通。「ルター(宗教改革)以前」は「カトリック」の方に含めま…

年間読書人
1か月前
5

リンク集「キリスト教(カトリック+α)」関係レビュー

(※ トップの『証し』は新旧共通。以降は大雑把に、「異端」「歴史」「思想」「事件」「教皇…

年間読書人
1か月前
4

ロベール・ブレッソン監督 『ジャンヌ・ダルク裁判』 : 禁欲的な「信仰」において

映画評:ロベール・ブレッソン監督『ジャンヌ・ダルク裁判』(1962年・フランス映画) 私は、…

年間読書人
4か月前
17

加藤隆 『キリスト教の本質 「不在の神」はいかにして生まれたか』 : 身も蓋もない…

書評:加藤隆『キリスト教の本質  「不在の神」はいかにして生まれたか』(NHK出版新書) ま…

年間読書人
5か月前
20

池田大作の死 ・ ある虚妄の終焉

一昨日から二泊三日(2023年11月16日〜18日)で北海道へ行ってきたが、その前日から、良かれ悪…

年間読書人
6か月前
21

山城むつみ 『文学のプログラム』 : 危機に立って思考する。

書評:山城むつみ『文学のプログラム』(太田出版→講談社文芸文庫) 山城むつみを読むのは、初めてである。 柄谷行人と浅田彰のやっていた文芸批評誌『批評空間』の関係者として、昔から気にはなっていたのだが、ずっと読む機会を逸してきた。 今回は、『批評空間』の版元である太田出版から「批評空間叢書」の一冊として1995年に刊行された、初版単行本版『文学のプログラム』を、古本で入手した。 したがって、2009年に講談社文芸文庫から復刊された版に収録されているであろう「解説文」や「文庫

魚豊 『チ。―地球の運動について― 』(2) : 開かれてあることの「勇気」

書評:魚豊『チ。―地球の運動について― 』第3集〜第5集(BIG SPIRITS COMICS・小学館) …

年間読書人
7か月前
20

宏洋 『神になりたかった男 回想の父・大川隆法』 : カリスマ依存は終わらない

書評:宏洋『神になりたかった男 回想の父・大川隆法』(幻冬舎) 今年(2023年)3月2日、宗…

年間読書人
7か月前
32

ジャンフランコ・ロージ監督 『旅するローマ教皇』 : 「信仰」の力とは

映画評:ジャンフランコ・ロージ監督『旅するローマ教皇』(2022年・イタリア映画) 教皇フラ…

年間読書人
7か月前
15

京極夏彦 『鵼の碑』 :丸くなった京極堂、 暴走しない木場、 粉砕しない榎木津

書評:京極夏彦『鵼の碑』(講談社ノベルス) 17年ぶりの「百鬼夜行シリーズ」だという。今で…

年間読書人
8か月前
19

魚豊 『チ。 ―地球の運動について― 』(1) : 「知」への 止みがたい欲望と希望

書評:魚豊『チ。―地球の運動について― 』第1集&第2集(BIG SPIRITS COMICS・小学館) こ…

年間読書人
8か月前
19

ロバート・A・ハインライン 『異星の客』 : 「ひとの子」 という言葉

書評:ロバート・A・ハインライン『異星の客』(早川SF文庫) 最近では耳にしなくなった表現…

年間読書人
9か月前
21

ベネディクト・アンダーソン 『想像の共同体 ナショナリズムの 起源と流行』 : 「国民」 という幻想

書評:ベネディクト・アンダーソン『増補 想像の共同体 ナショナリズムの起源と流行』(NTT出版) 名著として、あまりにも名高い本で、私もこれまで何度か買っては積読の山に埋もれさせてきたのだが、今回やっと読むことができた。 なお、この本は「初訳版」の後に「増補版」が出て、現在は「定本版」が出ているが、私の読んだのは「増補版」である。したがって、「定本版」で増補された新稿「旅と交通」は読んでいないが、大勢に影響はないだろう。 さて、本書『想像の共同体』だが、これがなかなかの難