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「政治・経済・社会」関連書のレビュー

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「政治」「経済」「社会」などの関連書のレビューを紹介します。
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記事一覧

シドニー・ルメット監督 『十二人の怒れる男』 : 理想を信じた時代の「アメリカの良…

映画評:シドニー・ルメット監督『十二人の怒れる男』(1957年・アメリカ映画) 本作は、子供…

年間読書人
5時間前
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小林秀雄 『戦争について』 : 戦時における「時局迎合と 俗情との結託」

書評:小林秀雄『戦争について』(中公文庫) これまでは「小林秀雄の恥部」として、全集には…

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スタンリー・キューブリック監督 『時計じかけのオレンジ』 : 半世紀前の「暴力とエ…

映画評:スタンリー・キューブリック監督『時計じかけのオレンジ』(1972年・アメリカ映画) …

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ジョルジュ・シムノン 『証人たち』 : 「裁くなかれ」は、 無欠の神にしか言い得ない…

書評:ジョルジュ・シムノン『証人たち』(河出書房新社) 「メグレ警視」シリーズで知られる…

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今敏 監督 『妄想代理人』 : 「少年バット」の正体

作品評:今敏監督『妄想代理人』(2004年・TVシリーズ全13話) 『妄想代理人』は、2004年に「…

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仲野佑希 『ザ・ダークパターン ユーザーの心や行動をあざむくデザイン』 : Amazon…

書評:仲野佑希『ザ・ダークパターン ユーザーの心や行動をあざむくデザイン』(翔泳社) 本…

年間読書人
10日前
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セルゲイ・エイゼンシュテイン監督 『戦艦ポチョムキン』 : イデオロギーとは、自覚困難な「色メガネ」の一種

映画評:セルゲイ・エイゼンシュテイン監督『戦艦ポチョムキン』(1925年・ソ連映画) 「モンタージュ」理論で知られる、セルゲイ・M・エイゼンシュテイン監督の第2長編にして、映画史を語る上で外せない、古典的な名作である。 ただし、内容的には、「万国の労働者よ、立ち上がれ!」という共産主義イデオロギーを宣伝鼓舞するための映画であり、今の日本で言えば「原子力発電は、日本の未来を支えるクリーンエネルギーです」とか言っている、東京電力や関西電力などの「テレビコマーシャル」の、偉大な先

J・D・サリンジャー 『ライ麦畑でつかまえて』 : 優しさと弱さと

書評:J・D・サリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』(白水社) 私が活字本を読み始めた高校生…

年間読書人
13日前
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犬童一心監督 『ジョゼと虎と魚たち』 : 障害者とハッピーエンド

映画評:犬童一心監督『ジョゼと虎と魚たち』(2003年・日本映画) ここ数年来の話だが、「映…

年間読書人
2週間前
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切られ者の小唄

今日は、ずいぶん前の記事の、補足記事をアップさせてもらった。 最近、よく記事を読んでくだ…

年間読書人
2週間前
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リンク切れ「論争ログ」の再録

※ 当ページは、「2021年7月12日 00:21」アップの、note記事「非・日本人的な〈議論〉の実践:…

年間読書人
2週間前
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ジャン=リュック・ゴダール 『ゴダール 映画史』 : 「美的レジスタンス」としてのゴ…

書評:ジャン=リュック・ゴダール『ゴダール 映画史(全)』(ちくま学芸文庫・2012年) ゴ…

年間読書人
2週間前
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ショーン・ダーキン監督 『アイアンクロー』 : 「家族愛と強くあること」の呪縛

映画評:ショーン・ダーキン監督『アイアンクロー』(2023年・アメリカ映画) 1960年代から70…

年間読書人
2週間前
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理屈っぽい夢 : 子供の自転車遊び

今朝、寝覚めに見ていた夢なのだろう。あるいは、半覚醒の状態でいろいろ考えていたということなのかもしれない。とにかく、目覚めた後でも、夢の中で考えたことの大半を記憶していたし、これは書かねばならないと思い、「こんな夢を見た」という仮題だけは、スマホにメモっておいた。 タイトルは変更したものの、それをいま書いているのである。 夢で見たのは、今の家から200メートルくらいの場所にあった、小さな商店街である。父が最後に店(寿司店)を出していたのがここだったのだが、今ではそこがどうな