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後々、笑いのネタにならない葬儀司会者になりたいんですよ

↑という話をダラダラ書き散らかすことに。
これ、けっこうな割合で思い当たる方がいるのではないかと。

大好きな人が亡くなって、さみしくて、悲しくて、涙が止まらないときに、司会者が原因で、その感情にストップがかかる。いやもっと言えば笑ってしまった、吹き出しそうになった という話。

私自身も経験あるし、私がこういう仕事を始めたと言うと、友人からも「そういえば~…」みたいな感じで体験談を聞くことがあります。

で、この仕事を続ける中で、できることなら、法事のたびに笑われる司会者にはなりたくないなぁと思うので、なぜ葬儀司会者が笑いのネタになってしまうのか、を自分のために整理してみたのが以下の4項目。

① 必要以上に低い声で話す
② 必要以上にゆっくり話す
➂ 必要以上に抑揚をつけて話す
④ 必要以上に話の内容を盛りあげる

①~④をまとめると、要するに「演出しすぎないこと」が大事なようです。ただ、これについては研修などで指導が入っていることも多いのかと。。。教える方にも、教えられる方にも「葬儀司会とはこういうものだ」という先入観があるように思います。

実際、①②については私も指導されました。おそらくですが、➂と④については、やっているうちに身についていったオリジナリティの可能性が高いですかね。経験値からの結果のように思います。

前回の記事で書いたように、私はまだ葬儀司会としてはキャリア半年のペーペーなので、こんなことを書くのは生意気すぎるのかもしれないです。自覚はあります。同時に、決して、同業のどなたかを陥れる気持ちは全くないです。が、経験が浅い今だからこそ「まだ」参列者目線で、第三者目線で、いろいろ考えることができるんじゃないかな。という自分用のメモとして受け取っていただけると助かります。。。

では、「演出しすぎない」ために、どう気を付ければよいのかを私なりに考えていくと、以下のようになります。

① 必要以上に低くゆっくり話すのではなく「落ち着いた口調」で話す
② 抑揚は隠し味と捉え、冷静に話す
➂ 無理に盛り上げる文章ではなく、優しい印象の言葉を選んで文章にする

今、毎日の現場でナレーションを書くときに、ライターとして一番気を付けていることは、あくまで自分は「他人」であるということです。その日その時間、限られた時間で話を聞き、寄り添うことはできても、決して同じ悲しみを感じることはできない。だから、文章も入り込みすぎないラインを自分で持つようにしています。

なので、自ずと声や話し方に関しても、できるだけ冷静に、作り込みすぎないように気を付けています。とは言え、感情移入する割合が増してしまう日もあります。そこは人間ですし、自分の経験と重なればなおのこと。

よく、ニュースキャスターを参考にという話も聞きますが、個人的には、事実を淡々と伝える彼らの口調とはまた少し違うようにも思いますので、話し方として参考にしているのは、小雪さんや宮沢りえさんのナレーション。

お2人とも、耳に心地よい声のトーン、聞きやすい発音と速さ。盛り上げすぎないのに、大事なフレーズはきちんと印象に残るわずかな抑揚が、すごくいいなと思います。

というわけで、とりとめのない内容、ふんわりした結論になってしまった今回の記事ですが、まずは今後の自分のためにも書き留めておきたいことでした。


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