サッカー指導歴10ヶ月目の大学生 #13

対象:1〜2年生、4〜6年生

テーマ:グループでの前進
TR内容:個人戦術・グループ戦術
フェーズ:攻撃
テクニック:キープドリブル、運ぶドリブル

◎W-UP(15分)
対面パス
・インサイドパス(近距離)
・インステップ(グラウンダー)
・インステップ(ロングキック)
(マーカーあればワンツー落としパス)
[Key]
低学年:
・インサイド、インステップに正確に当てる
高学年:
・トラップの位置
→ワンタッチで次に蹴れる位置に
・トラップからキックまでをできるだけ素早く

◎TR①
4vs2(20分)
[key]
OF:
・パスを出した後のサポート
・サポートの距離
・サポートの向き
→身体の方向
DF:
・コースを限定する

◎TR②(20分)
低学年:
サーバー付きロンド
・3vs3+2
高学年:
ロンド
・5vs5
[key]
低学年:
・オープントラップ
高学年:
・スクリーン
・味方のオフザボールの動きを使ったドリブルでの前進

◎ゲーム(60分)
・10分×5


 今回の練習は、低学年と高学年で同じメニューをやり、僕は低学年をメインで見ていました。低学年はこれまで僕が継続的に練習を担当していたこともあり、これまで僕が言ってきた事と関連させて指導することを意識していました。

 グループでの前進をテーマに練習を実施しましたが、サッカーにおけるグループとは局面ごとの小集団と僕は定義付けます。すなわち、3〜5人が一般的なグループであるように思います。特に、ジュニア年代は8人制のため3〜4人が限度でしょう。
 グループでの前進と言うと、日本では多くのチームが後方からのビルドアップを意識すると思いますが、僕はそれが勝てるサッカーになるとは考えていません。相手や状況に応じて、ロングボールや運ぶドリブル(コンドゥクシオン)の使い分けができるようになることこそがグループでの前進につながると考えます。
 相手を引きつけるための運ぶドリブル、相手のギャップを拡げる為のオフザボールの動き、これらができて初めて、狭いエリアでのパスが可能になると考えます。
 良いポジションにいないのに、「パスサッカー」を目指すのは特にジュニア年代では難しいのではないかと思います。それよりも、まずはオフザボールの動き方を覚えることで、ボールを受ける前、パスをした後の動きが自然とできるようになり、いわゆる「3人目の動き」が自然とできるようになると思います。

 「何のために」幅を取らなければならないのか、「何のために」パスを出した後に動かなければならないのか、「何のために」運ぶドリブルをしなければならないのか、「何のために」近づいたor離れたサポートをしなければならないのか、これらを落とし込むことで「グループでの前進」の意味についてそれぞれが考えることができるようになると思います。

 今回の練習では、まず低学年は8m四方のグリッドでロンドをしようとすると角に立とうとしていた為、なぜそれが不利なのかを教えるところから始まりました。
 しかし、最後のゲームではそれぞれがポジショニングを意識して動き、パスを繋いで、時にはコンドゥクシオンも交えて、良いゴールが多く見られました。

今後も自己研鑽を積み、子どもたちが「サッカーを賢く楽しめる」ような練習を設計します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?