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「花が咲くのは、寒さから。」

こんにちは、
とるたべるのスギヤマです。

今日も作業メモを。

今日は、午後から半日、センパイ農家の丸山さんの農園にて研修兼アルバイトでした。

主な作業は「ダイコンの播種(はしゅ、たねまきのこと)」。

このタイミングなんですね。

この時期は農家さんの中では「端境期(はざかいき)」と言われ、野菜が最も少ない時期でもあります。

このタイミングで野菜がほしいのですが、
この時期に野菜を上手に作るのは、なかなか難しいのです。

このタイミングでダイコンをまくと、とれるのは大体6月頃になりそうです。が、その頃にはもう早い夏野菜はとれはじめる頃。

できれば、6月よりも、今、野菜がほしいです。

ので、「もう少しはやめに種をまいたら、今、とれるんじゃないですか??」とセンパイに素人質問をぶつけます。

「とれるよー」

と丸山さん。

「じゃぁ今ほしくないですか?」

とスギヤマ。

「いや、今はいい。」

と丸山さん。

「花がくるよ。」

と丸山さん。


「おぉっ!」

とスギヤマ。


そうでした。植物の特性で、生育途中に冬の寒さを感じると、植物は花を咲かせるスイッチをONにします。

花が咲くスイッチがONになっちゃうと、お野菜としての価値はほぼゼロになってしまいます。

花が咲いてるダイコン、スーパーに並んでないですもんね。

そうでした、そうでした。


なので、このあったかくなり始めのタイミングで、種をまく。

そうすると寒さにあたらないので、花がきません。(来ても遅くなります)そうすれば、商品価値の高い状態で畑にしばらく在籍しててくれます。

なるほど、忘れておりました。


ちなみにこの時期にダイコンをとる、かつ、花をこさせないためのテクニックが、「トンネル被覆」という技です。

お野菜にビニールや、不織布をかけてあげて、暖かく保温した状態で畑で過ごさせてあげるわけですね。

そうするとお野菜が冬が来たことに気が付かず、花を咲かせることをしません。通年でお野菜を出し続ける農家さんのテクニックですね。

ですが、手間もコストもかかります。その分、売値も高くなってしまうので、お客さんにお得なダイコンを提供することができなくなります。ここをどうするかは各農家の経営判断、ということになります。

自分もトンネル被覆に挑戦しようか悩むところですが、やめておきます。「限界まで追い込まれたときにやれ」と丸山さんの助言。そうします。


今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

「あったかくなった時に、花を咲かせる」と思い込んでいましたが、花を咲かせるかどうかは、冬の寒さが決めるんですね。寒さにあたるかどうかが、花が咲くかどうかのスイッチ。深いです。

スギヤマでした。


◎とるたべる
http://toru-taberu.hatenablog.com/

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